インフィニット・ストラトス ~ダークサマー~   作:kageto

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三話連続投稿三発目。
本日の更新はここから二つ前からです。お間違えの無いようにお願いします。
会長登場回。短いです。そして会長のセリフが短いです。
今後予定している、更識姉妹の話の序章的位置づけ。といっても更識姉妹の話はそこまで長くはない予定。



第18話

 のほほんさんとリス簪を堪能してから部屋に戻ると、裸エプロン姿の痴女がいた。

 

 無言でドアを閉め、携帯を出して電話をかける。

 

「山田先生ですか?部屋に戻ってきたら面識のない女性が半裸で不法侵入していたのですが、どうしたらいいですか?」

 

『え?えぇっ?!す、すぐに行きますから、相手を刺激しないようにしてくださいね。あ、後いかがわしい事したらだめですよ?』

 

「わかりました。扉を外から押さえ込んでいるので、窓から逃げられない限りは大丈夫だと思います。直接会話はしないようにします。あと、“そういう”ことはお互いの同意のもとに雰囲気も考えてからしたい派なので痴女は勘弁です」

 

 そう言ってから電話を切る。扉は外開きなので全体重を掛ければ女子の力には対抗出来るだろう。

 

「まって!お願い!開けて!開けてくれないとお姉さんホントに困っちゃうから!」

 

 ドアを内側から連打されるが無視を決めこむ。こういう相手は話を聞かないに限る。

 

「お願い!ただちょっとイタズラ心が働いただけなの!ねぇ!聞いてる!?」

 

 そんなことを数分聞いてたら山田先生が走ってきた。一緒に先輩らしい眼鏡の女性も連れてきてる。あれ、どことなくのほほんさんに似てる気が。あ、たぶんあの人がのほほんさんのお姉さんか。

 

「はぁ。はぁ。はぁ。お、おまたせしました」

 

 膝に手をつき肩で息をする山田先生を見下ろす形になる。二つの丘がすばらしく揺れているが、先輩がいるのですぐに視線を外す。

 

「え?うそっ?もう来たの!?」

 

 と、中から聞こえたのと同時にドアに掛けていた体重をどける。そして間髪入れずにドアを開けると、先ほど見たままの姿、ぱっと見裸エプロン状態のおそらく先輩生徒がいた。

 

 いや、まぁホントは誰か知ってるんだけどさ。生徒会長の顔ぐらいは知ってるし、簪の姉ってことは顔立ちを見ればわかる。結構似てる。

 

「さ、更識さんっ!なんて格好をしてるんですか!は、ハレンチですっ!」

 

 あ、いまどきハレンチなんて言葉使う人いたんだ。

 

「会長。人に仕事を押し付けてまでやらなけばならない大事なことというのがコレですか」

 

 のほほんさん姉の視線が絶対零度だ。いやむしろあれはゴミを見る目だ。

 

「う、虚ちゃん。これはね?あの……」

 

 へぇ、のほほんさん姉はうつほさんっていうんだ。どういう字を書くんだろう。布仏宇津保?それはないな。こんど聞いてみよう。

 

「更識さんっ!自分が何をしているかわかってるんですかぁ!」

 

 山田先生が怒りすぎて顔が真っ赤になってる。無表情でゴミを見る目をしてるうつほ先輩との対比で紅白になってるよ。

 

「山田先生。ここで問い詰める必要もないでしょう。生徒指導室に連れて行きましょう」

 

 うつほ先輩が冷え切った声でそう言うと裸エプロン会長を肩に担ぎ上げた。あれ?なんか見覚えがあるんだが。

 

 あ、エプロンの下は水着だったんだ。

 

「そうですね。織斑先生にも来てもらいましょう。更識さんを押さえ込めるのは織斑先生くらいですし」

 

 山田先生が自身を落ち着けるように深呼吸してから、うつほ先輩に応えた。

 

「織斑君。今日のところは申し訳ないのですがこのままということで。侵入方法が判り次第鍵の交換を手配しますので」

 

「会長がご迷惑をおかけしました。後日正式に謝罪に伺いますので。私が」

 

 うつほ先輩が器用に頭を下げてから山田先生とともに歩き去っていった。

 

 遠ざかっていく後姿から「おーろーしーてー」という声が聞こえてくる。聞き覚えがあるけど、スルーしよう。

 

 

 

 

《簪の姉さんが俺の部屋に水着エプロンで不法侵入して、うつほ先輩と山田先生に連行されていった》

 

《なんか……、ごめん》

 

 送ったメールも、返ってきたメールも、なんとなくくたびれたオーラがでてた。

 




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