産まれて4年。生きて26年。
俺、棄てられました。
どうも二十六歳児、風切 刃です。
なんでいきなり4年経ってるのかって?赤ちゃんプレイなんてキモイだけだろうに・・・そんな黒歴史なんて抹消するのが当たり前なんです。
とまぁそんな誰に説明してんだかわからないこと考えてないで、状況を整理しようか。
俺が今居る場所は孤児院、俺の他に子供は14人、年齢層はわりとバラバラ――俺が一番下で一番上は中学生くらいか?――で局員は2人、まだ居るかもしれないけど・・・とりま2人。
んで俺は一年前にここに棄てられた・・・。
まぁ・・・よくあることだな。
前世でもそうだったし・・・親を棄てる子も、子を棄てる親も、わりとよくある。
現実なんてこんなもん所詮家族だって他人なんだから。
棄てられた理由は・・・まぁ二十六歳児だからなぁ・・・普通に不気味だわな。あとは『異能』か?使ったとこ見られたし。
そして棄てた親の片割れが俺を拾いに来た。
うんまぁこんなもんか。
しかし自分勝手だな・・・自分で棄てといてまた拾いにくるとか、子供はアクセサリーじゃねーんだぜ?
まぁ生きていける環境がありゃ俺は一人でもかまわない・・・というかそっちのほうがラクだからむしろそっちのほうがいいんだけど・・・。
「さぁ帰ろうね・・・。私達のお家に」
「・・・・・・」
不自然なほどに優しい声音に俺は無言。
俺の『家』にはならないだろうし。
それになんとなく分かるのだ――この人もう狂ってる。
それから俺は命がけの鬼ごっこをするのが日課になった。開催は不定期、会場は家、参加は強制、賞品はないが負けると死ぬ。
そんなクソゲー。
狂った母親(おに)から逃げ回る、包丁片手に可読不能なヒステリック言語を喚きながら追いかけられる。
普通に怖い。
というか今肉体年齢四歳なんだけど・・・キツ過ぎるでござる。大人と本気で鬼ごっことかマジムリゲー。
まぁ捕まったら死ぬので障害物――椅子や机など――を上手く使い母親(おに)が落ち着くまで逃げ回る。
どうでもいいけど逃げられた夫の腹いせに子供を虐待とかやめて欲しい、やるなら夫を直接虐待しろよ・・・わざわざ拾いなおしてまで虐待とか、どんだけ暇なんだよ。
「なんであんたがここに居てあの人がいないのよおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
「・・・いや、しらねーし」
飛んできた包丁を椅子で防ぎながら、そんな理不尽な問いに答えてやる。
奥さん、あんたが自分で連れてきたんや・・・。
「あああああああああああっっ!!」
「うん、なんか返答間違えたっぽい」
正解なのに間違いとはこれいかに。
今日はいつもよりか時間かかりそうだな・・・。