それから数日。
まぁ特に何も起こらない、たまにジュエルシード拾うくらいだ。
テスタロッサに、拾ったよ~、って言うと何か切ない顔されるけど、というかアレ学校にも落ちてたんだけど・・・どいうことなの?
高町ェ・・・ちゃんと探せよ。
そして俺の目の前では今大変なことが起きています。
まるで蜘蛛の巣のように町中に張り巡らされる根、天高く蔽い茂る緑の命、そしてここが世界の中心だと宣言するかのように聳える世界樹の如き大樹。
そして空を舞う白い少女(たかまち)。
大惨事。
この三文字が頭の中に出てきた。
テスタロッサがジュエルシードは危険とか言ってたけど・・・、なるほどこれは危険だわ。
そして高町は中身も白かった。スカートで空飛ぶとか下から覗いてくださいって言ってるようなものである。
でもきっとアイツは気づいてない、だってボケてるから。
というか俺真面目にピンチ。
現在俺はとりあえずビルの中入って様子を見ている。ぶちゃっけいつここにも樹が生えるかわからない。
なんで買い物に外出ただけでこんな事にならにゃーいけないんだ!?あれか?サッカー見に行こうって誘い断ったからか?だからってこれはないだろう・・・町一つ巻き込むなよ!?
とりあえずテスタロッサさんヘルプ、俺は高町みたいに桃色光線撃てねーんだよ!
――ゴガッッッ!!
そんな祈りも空しく城塞は木の槍に貫かれる。
――どうするよ・・・、幸いこの樹は人を襲ってるんじゃなくてただ生えていってるだけだから、まだ大丈夫、・・・つっても次貫かれたら倒壊するかも知れんのでやっぱり大丈夫じゃないな・・・。
とりま・・・ここから出るか。
コンクリートの破片を手に取る。
――感触を思い出せ。
――イメージを固めろ。
――その刃は既に自分のモノだ。
――自分に付き従う刃。
――ソレを創造しろ。
瞬間、俺の右手には一本の短刀が握られていた。
久しぶりに使ったな。
しかしまぁこれでどうにか脱出できるだろ。
目の前に聳え立つ木々を見つめる――狙うはそのうちの一本、出口を塞ぐ太い幹。
――走る。
出口を塞ぐ木偶にむけて横薙ぎに一閃。
感触はない、だが確信はある。
切断した樹を横目に部屋から出てそのままビルの外へと急ぐ。
外を出ると同時――空に桃色の一筋の太い線が走った。
すると木々がまるで嘘のように消えていく・・・。
「助かった?」
ヤバイこのセリフはフラグ――。
かと思ったがどうやらソレは杞憂だったようで、妙な違和感も消え人が戻ってきた。
破壊の爪あとが嘘じゃないと語っていて観衆は軽いパニックに落ちいっている。
ここに居てもしょうがないし面倒ごとは勘弁。
俺は作り出した短刀の刃を仕舞いポケットに入れて帰路についた。
そしてその日の夜。
「だ、大丈夫だったの!?け、怪我は!?」
「大丈夫だったのかい!?」
今日あった事を話したらテスタロッサ達にムチャクチャ心配された。
まったく・・・大丈夫だから、だから人の服を脱がそうとすんなっ!
「あう・・・!」
拳骨を落しテスタロッサを引き剥がす。
「まったく痴女かおまえは」
・・・でもレオタード?スク水?っぽい服着て空飛んでる訳だしあながち間違えじゃねーかも。
「しかしよく無事だったね・・・」
「どうにかな・・・死ぬかと思ったけど」
「私が・・・此処を離れてたから・・・」
「いやいや、お前の所為じゃねーよ」
「・・・・・・やっぱり早く集めないと」
「そうだね・・・!あの鬼ババのことはどうでもいいけど刃に迷惑が掛かるのはやだしね!」
「・・・無理だけはすんなよ」
「・・・善処します」
・・・しないとは言わないのな。
「あたしが見てるから大丈夫だよ」
「いや、おまえもなんかテスタロッサのためなら平気で無茶しそうで信用できない」
「うっ」
自分が一番、これを自覚しないやつはいつか酷い目にあうと思うんだよね。こいつもそのうちその『鬼ババ』とやらのために酷い目に遭いそうだな。
まぁ――俺には関係ない。
「まぁ集めてんのはお前だけじゃねーんだ。案外早く終るだろ」
「・・・(フェイト、その子って管理局かい?)」
「・・・(わからない、・・・でも母さんのために集めなきゃいけないんだから関係ない。それに――そんな被害をだす未熟な魔導師には任せておけない)」
黙って何かを考える二人。時折目線を合わせてるからなんかこう・・・念話的なもので会話でもしてんのかもしれん。
いいよなー念話、携帯いらずじゃん。学校で高町達が俺が携帯持ってないと知った時のあの顔――持ってない人なんて居るんだ、ていう顔、・・・小学生で持ってる方が異常なんだよ!!チクショー!
どうでもいいけど・・・魔法少女って露出癖があるやつしかなれねーのかな?アニメとかでも一旦全裸か下着になるし、テスタロッサはスク水?だし、高町はパンツ大公開だし。