朝の阿佐野店。
「おはようございます!」
浜谷が元気よく出勤する。
今日は県内店舗を巡回している生田も阿佐野店へ来る日だった。
「おはようございます。」
「よろしくお願いします!」
生田は笑顔で頷く。
「今日も頑張ろう。」
開店して間もなく。
メダルゲームからエラー音が鳴り響く。
「ピピピッ!」
浜谷がすぐに駆け寄る。
「僕が行きます!」
説明書を片手に扉を開ける。
「えーっと……。」
「ここかな。」
慎重に確認しながら作業を進める。
その時。
別のメダルゲームから再びエラー音。
「ピピピッ!」
今度は大澤が立ち上がる。
「行ってきます。」
工具箱を持ち、現場へ向かう。
浜谷は思わず笑う。
「お願いします!」
すると今度は。
「店員さーん!」
クレーンゲームが止まっている。
生田がすぐに歩き出す。
「これは僕が見ますね。」
工具を取り出し、慣れた手つきでカバーを開ける。
その様子を見た茂田は思わず笑った。
「今日は修理祭りニダ。」
店内では、
浜谷。
大澤。
生田。
三人がそれぞれ別のゲームを修理している。
お客様も興味津々。
「すごい。」
「みんな直してる。」
浜谷は説明書とにらめっこ。
「ここじゃない……。」
「こっちか!」
カチッ。
画面が復旧した。
「直った!」
思わずガッツポーズ。
「ありがとうございます!」
お客様も笑顔になる。
一方。
大澤もメダルゲームを復旧。
「こちらも大丈夫です。」
さらに。
生田もクレーンゲームを直し終えた。
「はい。」
「お待たせしました。」
拍手する子どもたち。
「すごーい!」
「直ったー!」
茂田は三人を見渡して満足そうに笑う。
「阿佐野店。」
「今日は琉くん、生田さん、サワーがいるニダ。」
「阿佐野店のなんでも修理団ニダ。」
細かなトラブルは続いたものの、そのたびに修理担当が駆け付ける。
まるでヒーローのように。
閉店後。
バックヤード。
浜谷は工具箱を片付けながら笑った。
「今日は修理ばっかりでしたね。」
生田も微笑む。
「でも。」
「壊れたままじゃ、お客様は遊べないからね。」
大澤も頷く。
「直った時のお客様の笑顔。」
「それが一番嬉しいです。」
浜谷も大きく頷く。
「はい!」
茂田は工具箱を見ながら笑う。
「ゲームセンターは。」
「表では接客。」
「裏では修理。」
「どっちも大切な仕事ニダ。」
浜谷は工具箱を閉じ、小さくつぶやく。
「また一つ。」
「メンテナンス、覚えられました。」
その日も阿佐野店では、表舞台には見えない”修理団”が、お客様のゲームセンターでの楽しい時間を静かに支えていた。