今日は久しぶりの原町中央店勤務。
阿佐野店での応援勤務も楽しい。
でも、久しぶりに戻る原町中央店もどこか落ち着く。
「おはようございます!」
浜谷が出勤すると、すぐに高崎が声を掛ける。
「浜谷くん!」
「クレーンゲームのワイヤー交換お願い!」
「了解です!」
浜谷は工具を持って向かう。
阿佐野店で数多くのメンテナンスを経験した今では、ワイヤー交換も手際がいい。
「あれ、浜谷くん上手くなったね!」
高崎が感心する。
「阿佐野で鍛えられてますから!」
二人は笑った。
すると向こうから大沼がやってくる。
「浜谷くん!」
「めっちゃ久々ですね!」
「ね!」
「ほんとだよ!」
浜谷は少し笑いながら言う。
「なかなか原町来てもシフト被らないんで。」
「避けられてるのかと思いました。」
大沼は慌てる。
「そんなことないよ!」
「嫌われたのかと思いました!」
「たまたまだって!」
二人は顔を見合わせて笑う。
イベントコーナーでは川原がお客様対応をしていた。
浜谷は後ろへ回る。
声色を変えて小さく言う。
「すみませーん。」
川原は振り返る。
「はい!どうされましたか?」
浜谷は笑顔になる。
「僕でした!」
「もう!」
「びっくりした!」
浜谷は笑う。
「これ、よく茂田さんにされるんですよ。」
川原も笑った。
「でも久々ですね。」
「そうですね。」
「阿佐野でしごき上げられてます。」
「メンテナンス頑張ってるんですね。」
その時。
「すみませーん!」
浜谷はお客様に呼ばれ、接客へ向かう。
対応を終えて戻ると、高崎がPOPを持ってきた。
「浜谷くん。」
「このPOP直してくれない?」
「了解です。」
「川原さんにも手伝ってもらっていいですか?」
「もちろん!」
高崎は笑顔で手を振る。
「ありがと!」
「じゃ、休憩行ってくるねー!」
「いってらっしゃい!」
浜谷はPOPを持って川原のもとへ向かう。
「今、暇ですか?」
「暇です!」
「手伝ってくれません?」
「もちろん!」
二人でPOPを直し始める。
浜谷は何気なく聞いた。
「最近どうですか?」
川原は笑顔で答える。
「元気ですよ。」
「浜谷さんは?」
浜谷は苦笑い。
「元気ないですよ。」
「フラれましたし。」
川原は目を丸くする。
「かわいそう……。」
浜谷は笑う。
「でも。」
「気持ちは切り替えてますから!」
川原は安心したように微笑んだ。
「それなら安心ですね。」
その時。
「浜谷くん!」
石村が呼ぶ。
「ここの筐体見てくれる?」
「見ますね!」
浜谷は工具を持って向かう。
異常を確認し、すぐに修理を終える。
「終わりました!」
「ありがとう!」
石村は笑顔で親指を立てた。
浜谷は再び川原のもとへ戻る。
そして突然、大きな声で叫ぶ。
「同い年ぃぃぃ!」
川原は肩をびくっと震わせる。
「びっくりした!」
「なんですか!」
浜谷は満面の笑み。
「同い年なんで!」
川原は苦笑い。
「もー!」
「びっくりさせないでください!」
浜谷も笑う。
「すみません。」
「でも気楽なんですよ。」
「川原さんは。」
「同い年ですから!」
川原は首を振る。
「いやでも。」
「ファンステ歴は浜谷さんの方が長いじゃないですか。」
浜谷は笑う。
「いや。」
「ギュッとしたら短いですよ。」
川原も笑う。
「新しい人も入りましたしね。」
浜谷は店内を見渡す。
「原町も若返りましたね。」
川原も頷く。
「ほんとですよ!」
久しぶりの原町中央店。
久しぶりの仲間たち。
阿佐野店とはまた違う、どこか懐かしく温かい空気に包まれた一日だった。