ようこそ!ゲームセンター『ファンステージ』へ!   作:君脇玲

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最強の2人、再び?

阿佐野店での勤務にもすっかり慣れてきた浜谷。

 

この日は細井と同じシフトだった。

 

「おはよう、浜谷くん!」

 

「おはよう、細井さん!」

 

原町中央店以来の、久しぶりの同じ持ち場。

 

茂田は二人の姿を見ると、どこか嬉しそうに笑っていた。

 

「今日は楽しみニダ。」

 

浜谷と細井は顔を見合わせる。

 

「何がですか?」

 

「まぁ見てるニダ。」

 

 

開店直後から店内は大忙し。

 

「浜谷くん!この景品お願い!」

 

「はい!」

 

細井が別の対応へ向かうと、浜谷は言われる前に景品補充へ。

 

逆に浜谷がお客様対応に入ると、細井は空いたクレーン機をすぐに整える。

 

「ありがとうございます!」

 

「こちらも終わりました!」

 

必要以上に言葉を交わさなくても、お互いの動きが自然と分かる。

 

まるで長年一緒に働いているような連携だった。

 

 

その様子を見ていた矢水が驚く。

 

「浜谷さんと細井さん、本当に息が合っていますね。」

 

高村も微笑む。

 

「無駄な動きが全然ありませんね。」

 

樋口も感心する。

 

「すごーい!阿吽の呼吸ってこういうことなんだ!」

 

古坂も思わず見入っていた。

 

「細井ちゃん、あんなに動けるんだ。」

 

「浜谷くんもすごい……。」

 

 

昼過ぎ。

 

イベント準備と景品補充が同時に重なる。

 

普通なら手が足りなくなる時間帯。

 

しかし。

 

「浜谷くん、こっち終わった!」

 

「じゃあ僕、イベント行きます!」

 

「お願い!」

 

「了解です!」

 

二人は次々と仕事を片付けていく。

 

気付けば予定より三十分も早く準備が終わっていた。

 

矢水が思わず拍手する。

 

「すごいです!」

 

「こんなに早く終わるなんて!」

 

大澤も静かに頷いた。

 

「……早い。」

 

その一言だけだったが、それだけで十分だった。

 

 

営業終了後。

 

茂田が全員を見渡して言う。

 

「おつかれさまぁ〜ず!」

 

そして浜谷と細井を見て笑った。

 

「やっぱり最強ニダ。」

 

二人は首をかしげる。

 

「え?」

 

茂田は続けた。

 

「原町中央店で一緒に働いてた頃。」

 

「この2人が同じシフトの日は、店がすごく回るニダ。」

 

「久しぶりに見たけど、やっぱり変わってないニダ。」

 

細井は照れくさそうに笑う。

 

「そんなことないですよ〜。」

 

浜谷も苦笑する。

 

「細井さんが動きやすいようにしてくれてるだけです。」

 

「違う違う。」

 

細井は首を振る。

 

「浜谷くんが先を読んで動いてくれるからだよ。」

 

そのやり取りを聞いた古坂が微笑んだ。

 

「なるほど。」

 

「だからあんなに息が合ってたんだね。」

 

茂田は満足そうにうなずいた。

 

「阿佐野店でも、この最強コンビには期待してるニダ!」

 

浜谷と細井は顔を見合わせ、小さく笑う。

 

原町中央店で築いたチームワークは、場所が変わっても変わらない。

 

二人はこれからも、お互いを支えながら阿佐野店を盛り上げていくのだった。

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