空の雲を突っ切って現れたのはスターウルフだった。
『遊びは終わりだ!神竜の小娘ども!』
『たっぷりいたぶってから料理してやる!』
『お前らの首とその指輪にかかった賞金はわてらのものや!』
『我々に逆らったことを後悔させてやる!』
「やはりまたきましたね!スターウルフ・・・・こんな時に!」
どうやら雇い主のピンチに駆け付けたらしい。
『アイビー様!あなたは引いてください!でないと、俺たちの流れ弾に当たって無事でいられる保証はありませんよ!』
「わかったわ。忠告をありがとう。私はディアマンド王子の相手をするから、あなたたちは神竜たちの相手をしてちょうだい」
『了解した!』
スターウルフが一斉にリュールたちに向かって、周りを散開して飛び回る。
「皆さん、すぐに紋章士たちとエンゲージを!彼らはフォックスたちでも苦戦するような強敵です!気をつけて!」
リュールの言葉を聞いて、全員が一斉に紋章士たちとエンゲージする。
「フォックスはまだちょっとした都合でくることができません!代わりに私たちが相手をします!」
『やれるものならやってみぃ!返り討ちにしたるわ!』
スターウルフが一斉射撃を始めた。ボムやツインレーザーを装備しているフォックスたちのアーウィンと違い、彼らの戦闘機ウルフェンはシングルレーザーのみが搭載されているため、アーウィンのようなチャージ弾やスマートボムを打つような機能はないが、飛行性能はアーウィンと同じ性能を誇る。油断はできない。
まず彼らが獲物にしたのはエンゲージできない、指輪を持たないブロディア兵たちだった。
「させるものですか!」
マルスとエンゲージしたリュールがブロディア兵とウルフェンの間に割って入る。
「スターラッシュ!」
そして、そのまま連射されたレーザーを全て剣で弾いてしまった。
しかし、そのウルフェンを操っていたウルフは余裕の笑み。
『・・・・・さすがだよ、言うことねぇ。しかし、そこまでだ!』
その時、リュールの後ろからレーザーが飛んでヒットした。
「なっ!?」
幸い、エンゲージしていたので防御力が上がっていたのでなんとかなったが、少なくはないダメージを負った。
『ふっ、噂ほどでもない。ひれ伏せろ!』
リュールの後ろから、先ほどレーザーを放ったレオンが迫ってくる。
「神竜様、危ない!」
すぐさまセリカとエンゲージしたセリーヌが魔法で転送しようとしたが、
『お姫様は城で大人しくしていればいいんだ!』
アンドリューがレーザーを真横から攻撃。
「わっ!?今それどころじゃないのに!」
自分自身をテレポートさせてまたリュールの援護に入ろうとしたが・・・・
『その指輪はもらったでぇ!賞金はいただきや!』
今度はピグマが迫ってくる。このままではリュールが危ない。
「なら僕が!」
「私めも負けていられませんぞ!」
そのカバーに入ろうとシグルドとエンゲージしたアルフレッドと、ミカヤとエンゲージしたユナカが援護しようとしたが、
『そうはさせるか!たかが馬乗りと元暗殺者ごときが、調子に乗るなよ!』
レオンにリュールを任せたウルフによるウルフェンでの突撃攻撃とレーザー攻撃の連続でそんな場合じゃない。
『こっちも立てに4人で活動しているわけじゃねぇのでな!連携技はお前たちと互角にやり合う自信がある!』
「くっ、フォックスたちはこんな強敵と互角にやり合っていたのか・・・・・」
そのとき、ピグマとやり合っていたセリーヌがピグマの猛攻撃で体制が崩れた。
当然ピグマはこの隙を逃さなかった。
『これはわてからの奢りや!受け取りや〜!お姫様!』
容赦なくレーザーの雨が降りかかる。セリーヌはワープしようとしたが、体制を崩し、間に合わない。
彼女が死を覚悟して、目を閉じたそのときだった。
ガキィン!
彼女の目の前を高速で何かが飛んてきて、レーザーを弾いた。
『な、なんやと!?』
ピグマが呆けている間にそれは急速旋回してシングルレーザーよりも威力の高いツインレーザーを連射。前段ヒットしたピグマのウルフェンは火を噴き上げて、城外へと墜落していった。
(DOWN)
『わての、わての賞金が・・・・・ブヒ〜!!』
ウルフェンのモニターからピグマの顔がホワイトアウトしていく。
『ピグマがやられた!くそう、こいつらなかなかやりやがる!』
『・・・・・いや違う!あれをよく見ろ!』
ピグマを撃ち落としたのは白と青のカラーリングの鳥のような戦闘機。
『・・・・・ちっ、面倒な奴らがきたな』
『待たせたな、みんな!大丈夫か!?』
そう、フォックスだったのだ。
「フォックス!もうアーウィンの改良は終わったのですか!?」
『もちろん、全機に搭載されましたよ!ここからは俺たちがこいつらの相手をするので、あなたたちはアイビー王女の方を!』
「わかりました!皆さん!ここは彼らに任せて、早くディアマンド王子の援護に回りましょう!」
「セリーヌ!大丈夫か!?」
「た、助かった〜・・・・ありがとうフォックス!」
『別にどぉってことありませんよ。あなたの美しい顔に傷がつく前につくことができてよかったです』
「・・・・・・」ポォーーーーーー
「セリーヌ様!?顔が真っ赤ですよ!?」
「フォックス!こんな時に僕の妹を口説かないでくれ!」
『な!?別にそんなつもりでいったわけじゃ・・・・・』
『いや、俺たちも聞こえたぜ、フォックス?』
『完全な女たらしみたいじゃったな』
『まぁいいんじゃない?彼女いなかったんだから』
『そんなことはなぁぁぁい!そもそもみんな来ていたなら、早く
援護にまわってくれ!』
『はいはい、女たらし隊長』
『・・・・・・・フォックス、サイテー』
『後で説教じゃな』
『・・・・・・・・お前ら・・・・・』
こうしてスターウルフとスターフォックスのリベンジマッチが切って落とされたのだった・・・・・
続く
次回、カオスな回。