さて、無事にスターウルフを撃破した俺たちは改めてリュール様たちと合流した。しかし、奇妙なことが一つ見つかった。
「スターウルフの一員の死体が、ウルフェンの残骸から出てこない・・・・?」
そう、ウルフェンの中からウルフたちの姿が消えていたとの情報が入ってきた。
「つまり、あいつらは生きてる可能性が高いってわけか。悪運のつえぇ奴らだ」
「でも、どうしましょう?蒼也とファルコのアーウィンは今、修理中なんですよね?つまり、またウルフたちが襲ってきたときは・・・・・」
そう、読者の皆さんの前回の話の最後を見ればわかるだろう、俺とファルコの機体は今修理中だ。しかも、アーウィンに使われている素材は特殊なものばかりだ。
そう簡単にはその素材の代わりに使えるようなものはこの世界じゃ見つからない。
「一応アーウィンも紋章士の一種ではあるのに、損傷はするんだな?」
「まぁマルスたちと違って、実体を持つからな」
「みんな!裁判が始まるぞ!」
おっと、そうだった。俺たちがウルフたちとやり合っている間にアイビー王女は捕まって、今から裁判がかけられようとしていた。その状況を見るために、
今俺は他のスターフォックスのみんなを連れて、この裁判所に来ている。
・・・・・・あと、場内の爆発の件は俺は裁判にかけられなくて済んだ。
ディアマンド王子がうまく助言してくれたらしい。お礼を言いにいったら「別にどうってことはない。君たちもブロディアのために戦ってくれたんだ。これぐらいの感謝はしなくては」
・・・だそうだ。さすが第一王子様。ありがとう。
・・・・・で、過去の回想を思い返していると、
「神龍だァ〜!?」
「この小娘が!?」
「つまらん嘘を・・・!」
リュール様がアイビーを庇ってなんか疑いの目をかけられている。
「下がりたまえ!」
「話にならん!」
こいつはひどい・・・・・あんまりだ!
「こ、こいつら・・・・・せっかく救ってくれた恩を好き放題言いまくって仇で返しやがって・・・・・・」
「全くだ、この恩知らずどもめ!もう我慢できねぇ!」
「ま、待つんじゃファルコ!暴れるな!」
「そうだよ!このままじゃオイラたちも怪しい目で見られちゃう!」
「でもこのまま引っ込んでいられるかよ!」
その時、俺たちの座っている席の後ろから、優しい声が響き渡った。
「ファルコ、私の子のことを思ってくれてありがとう。けれど、あなたが暴れる必要はないわ」
「「「「・・・・・あなた/お前は・・・・・!」」」」
・・・・その後、裁判では無事アイビーの処刑は見送りになった。
が、それを納得行かない裁判官が暗殺を図ったらしいが・・・・
「おっとお前さん、そこで何をしてんだ?」
「!?なんじゃお前らは・・・・!」
「リュール様の配下にして超凄腕雇われ遊撃隊、スターフォックスだ!」
裁判官の顔がみるみるうちに青ざめる。こいつ、アイビーを利用してこの戦争を激化させようとしやがったな?
案の定、その裁判官は逃げようとしたが、フォックスに変身した俺がやつの後ろからやつの頭に軽く横スマッシュ技のレッグショットを叩き込んで気絶させておいた。この光景を見ていたブロディア王国のモリオン王が
「お前さんらすごいな!?手合わせしてくれ!」
と要求されたがファルコがそれに乗ってしまい、今は広場で第乱闘の真っ最中。
「全く父上の戦闘バカっぷりは・・・・・・」
と、ディアマンド王子とスタルーク王子がこの光景を見て頭を抱えていた。
一方で・・・・・
「あ〜〜〜〜〜〜もうっ会いたかったわ〜!リュール!!」
なんと先ほどの優しいソプラノ声はリトスにいるはずのルミエル様だった。
そういえばコミック版だと、ここから緊急参戦するんだったっけ?
「12の指輪を集める旅、私も同行させてくれない?」
「え!?お体の方はもういいんですか!?」
「大丈夫!ここまで自力でこれたんだから!」
「・・・・・ルミエル様、下手なことは言いません。すぐに戻ってください。」
「そうですぞ。あなたみたいな大物で世界のとって重要な人物がこんな旅に参加するのは・・・」
「病み上がりじゃ危険だよ〜!・・・・・病気じゃないけど」
俺たち3人が抗議したが・・・・・・
「蒼也、あなたたちが言っている事はわかるわ。でも、私も役に立ちたいの。それに、娘にがんばらせてばかりじゃ・・・・・ね?」
「お気持ちはわかりますが・・・・・ッ!!」
ルミエル様は微笑んだ顔で俺たちを見ていた。しかし、その目に映るのはとても真剣な眼差し。
(((この人、決めたら絶対に引き下がらないタイプの人だ・・・!・・・・そもそも人じゃなくて竜か・・・・・)))
俺たちはその笑顔の眩しさと、真剣な視線で何もいえなかった。
くそう!してやられた・・・・・恐ろしや、ルミエル。(別の意味で)
続く
次回から新章突撃です。