あの後、密かに教会に忍び込んでいたルミエルが竜に変身して、ソンブルと激突。教会を崩すことで目眩しをして、この場を離脱することとなった。
「みなさんこっちです!」
「早くしねぇと、潰されちまうぞ!」
一行の先頭をフォックスとファルコが指揮しながら導く。
その先には、崩落でできた穴があった。
「よし、あそこから外に抜けられそうだ。」
「早く脱出を!!」
「おすな!!!」
そんな中、リュールは自分の母の後ろ姿を見つめる。
「何したんですか、リュール様!巻き添えになりたいのですか!?」
フォックスが急かすも、リュールは出口に目を向けない。
そして、とうとう教会の天井が全て崩れ落ちてきた。
「「!!!!!!!」」
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「・・・・みんな、猶予はないわ、早く逃げなさい・・・・これで、神竜王としての私の役目は・・・全ておしまい・・・・」
「「大丈夫ですか!?」」
ルミエルが膝をついている近くの瓦礫からフォックスとリュールが顔を出した。
「リュール、フォックス・・・・!?どうして・・・・!怪我は・・・!」
「フォックスがシールドで守ってくれたので、大丈夫です。早く・・・・ここから一緒に逃げましょう!!」
「みんなが外で待ってますよ!」
リュールがルミエルを背負う。
「・・・・逞しくなったわね、リュール・・・・」
「?何か言いました?」
「ううん・・・・・」
(・・・・・親子愛っていいなぁ・・・元の世界の家族が恋しくなってきたな)
リュールとルミエルが話している中を、フォックスは周りに厳重警戒しながら歩く。すると、ルミエルがフォックスに話題を振った。
「・・・ねぇフォックス・・・・・いや、蒼也。ここに来る前に馬車で話したこと、覚えてるかしら?」
「え?いきなり唐突ですね?もちろん覚えていますが・・・・何か?」
フォックスは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
・・・と、その時。
ズガァン!!
一筋の光が、ルミエルを貫く。幸い、ルミエルに守られていたリュールは無事だ。
「なっ・・・・・・!?」
「・・・・はぁ、二人まとめて殺せると思ったのですが、邪魔をしましたね。ルミエル・・・・」
そこにいたのはヴェイル。
「まどろっこしいことは嫌いなんです。すぐに終わらせましょう」
ヴェイルの指先に、光が集まり始める。
「・・・っ!くるか!?」
フォックスがリフレクターを構える。
「掴まれますか!?早く・・・・早く逃げましょう!!」
バッ!!!
「・・・・・!?」
リュールを突き飛ばすルミエル。
「フォックス、あなたもすぐに逃げなさい。」
「そんな!逃げるだなんて・・・!」
「そのリフレクターは、壊れているのよ?」
「なっ・・・・・しまった!?」
ソンブルの放った黒煙は、フォックスとファルコのリフレクターに強い負荷をかけていたらしい。リフレクターからは火花が散っていた。
「なんてこった・・・・なんてこった・・・・・!」
フォックスが悔しがる光景を目に、ヴェイルは光線を放った。
「・・・・・っ!クソォォォォ!!!!!」
キィィィン!!
その場をフォックスイリュージョンで脱出した後に、背後で爆発音が聞こえた。
「早く・・・・・行きなさいリュール。あなたはみんなの将よ・・・・たとえ何があっても・・・・何を思い出しても、あなたは最後まで、『神竜として』戦うの・・・・!・・・いいわね」
「!?」
次にフォックスに向かって一言。
「・・・・スターフォックス。最後の依頼よ。どうか・・・・私の子を最後まで導いて・・・・あなた達ははみんなの希望よ・・・・・そのためにこの世界に呼ばれたの・・・・大丈夫、あなたなら・・・・きっと・・・・
・・・・」ガラガラガラガラ
「『母さん』!!!」
「・・・・・逃げましょうリュール様!ルミエル様のご意志を無駄にはできません!」
強引にも、フォックスはリュールの手を掴み教会を後にした。
「いつか・・・・あなたが『世界を救う竜』に・・・る・・・・のよ・・・リュール・・・・・」
ーーーーー今、神竜王が永遠の眠りについた。
続く