自由の国
イルシオンを脱出した一行は、お隣のソルム王国に入った。
「それにしても・・・すごい日差しね・・・・イルシオンと比べものにならない溶けてしまいそうだわ・・・・」
「・・・・ああっ!?リュール様!?」
気づけばリュールから大量の汗が手できてもはや人の姿なのかがよくわからなくなっていた。
「神竜であろうお方がなんたる姿に・・・・」
「あ、そうや。最近新型のハンディファンを作ったんや。試しに使ってみん?」
ピグマが懐からハンディーファンを取り出した。
「おいおい、こんな灼熱砂漠で扇風機なんか意味あるのか?」
「ただのハンディファンやないぞ?どんな温度の風だって吹かすことができる代物なんや!!便利やぞ、特に40度を超えるこの夏の時期は」
「それじゃ、早速使ってみますね・・・・・」
リュールがもう手かどうかわからない腕を伸ばして、ハンディーファンを受け取ってスイッチをつける。
が!!
カキィィィン!!!
「「「「「「こ、今度はリュール様が凍ってしまわれました!?」」」」」」
「おいピグマ!どうなってんだ!?」
「・・・・・あ、この暑さと日差しのせいで温度調節機能が焼けて故障してしまっとるわ。どうりで凍ってしまうわけだわ。」
「今何度になってたんだ!?」
「・・・・・・マイナス100度」
「「「そりゃこんな砂漠の灼熱地獄でも凍ってしまうわ!」」」
この後、しばらく灼熱地獄のこの砂漠の中で、ピグマだけが冷たい視線で見られ続けた。
「暑い日差しと冷たい視線で体温調節がおかしくなってしまいそうや・・・・」
___________________________
そしてその数分後、街でリュールを名乗る変質者が出現。そこにフォガート王子が率いる自警団が駆けつけてこのなきを得た。
(ちなみにちゃんとリュールは解凍されました)
「いやぁ〜それにしても久しぶりだね、ウルフ!」
「腕が鈍ってなくて何よりだ、フォガート王子様よ」
「・・・・ちょ、ちょっとまってください!?フォガートが王子様!?そもそもなんでウルフ達がそんな人と知り合いなんですか!?」
「あれーーーーっ言ってなかったっけ!」
「イルシオンに雇われる前はこいつのしている自警団に雇われていたんだ」
ここで明かされる驚きの真実。
「じゃなんで今まで黙ってたんですか!?教えてくれたら楽だったのに!!」
「その方が面白かったからな。な、お前ら?」
「「「全くその通りだ/やな。」」」
「それに本物なのか・・・・信頼に足る相手か見極めたかったんだ」
「「「「「「・・・・」」」」」
全員呆れ顔になっている。
「さて、フォガート。俺たちは今指輪を集めるこの小娘たちの旅に同行しているんだが、どこにあるかわかるか?」
「OK!第一関門も突破しても良さそうだし、うちまで案内するよ!あ、それと今までどんなことしてたのか、詳しく教えてよ、ウルフ!」
「お前は子供か。・・・・いや、王『子』だから子供なのか・・・・?」
「どっちでもいいじゃん。さぁ早く!!」
______________________
城に案内されたリュール一向。ここまでは良かった。
・・・・そう、ここまでは。
「・・・あの指輪、どこ行ったんだっけ?」
「・・え!?」
「た、棚を漁り始めたわ・・・・・」
「まさか、適当にその辺に保管を・・・!?」
「信じられん・・・・最強格の指輪だぞ」
その光景を、スターウルフはじっと見ていた。
指輪を、仲間の安否を心配してルキナとリンが問い詰める。
「ちょっと、あなた達!ここにきたことがあるんだったら少しぐらいどこにあるかリュールたちに教えてあげてもいいんじゃ・・・・」
「だめだ。ここソルムはこんな変な雰囲気を纏う国だが、指輪の保管場所に関しては信頼の最もできる者にのみ教えているらしい。以前俺たちがここにきた時は全くその話題にさえ触れはしなかったからな」
「それじゃ、つまりあなた達も知らないってことですか?」
「そう言うことだ」
どうやらこの国は自由すぎる見た目の割には警備が硬いらしい。
のアメリカなんかも自由の国とは言われてはいるが、流石にここまでは・・・・
「じ、地獄の光景です・・・・」
スタルークが部屋の角っこでしゃがみ込んで涙を流していた。
「わかるよ。私もこの光景が大の苦手でね・・・・」
「れ、レオン・・・・あなたと僕って、ほんとは気が合うのでは…?」
「もっと血飛沫とか、そういうほんとの地獄みたいな風景だったら・・・・・おっと失礼。私は残酷な風景が大好きで、真反対のこの風景は・・・・」
(・・・さっきの発言撤回。こ、こっちも怖すぎる・・・・)
続く
アンケートの参加にご協力ありがとうございました!
今後の展開に少しお待ちを!