お城に指輪がないことがわかったリュール達はフォガートの姉が持っている可能性が高いとの情報が入ったので、早速その姉であるミスティラの元に。
案の定、その王女も自由な人物を装っていたが、リュールの覚悟を聞いた途端に身に纏う雰囲気が一変した。
「やっぱり・・・・あなたが神竜なんだね・・・・」
その手にはいつの間にか、紋章士の指輪があった。
「・・どうして私のことを!?」
「姉さん・・・僕らのこと全部説明しようか」
「そうだね・・・・ちょっと待って。・・・・風が・・・変わったよ」
すると突然竜巻のような砂嵐が出現。
「まずいね、あのあたりは貧しいお年寄りがほとんどなんだ。みんなを非難させに行かなきゃ!見て見ぬ振りなんてできないよ!」
そんな中、もうひとつ厄介なことが起こった。
「おおっと、ここは通さないよ!!砂漠の盗賊いきなり参上!!」
「金目のモン全部出しなさーい!!」
「・・・ってちょっと!無視すんじゃないよぉぉ!!」
「早く追いかけましょう!」
「姫様が心配です!!」
しかし、まだ盗賊は喰らいつく。
「こうなったら力ずくで・・・・」
斧がミスティラの臣下であるパネトネに襲いかかる。
が、
「おいテメェ・・・・じゃますんじゃねぇ・・・・・」
容易く片手で受け止められてしまった。
「あたいの前に立つ奴は生きて返せねぇぜ・・・・?」
「ふっ!?この子急に雰囲気が・・グホッ!?」
すぐさま隣から遅れてやってきたウルフの蹴りが飛んでくる。
「久しぶりだなパネトネ。ミスティラは元気か?」
「あら、ウルフ!お久しぶりですますね、元気だったんですか?」
味方だとわかった瞬間に急にまた雰囲気が変わるパネトネ。
「何、この子・・・情緒が不安定なの!?」
「事情はわかった。このわけわからんオカマは俺があそんでやる。おまえは小娘どものところへとっとと行きやがれ」
「「ちょ、オカマってどう言う・・・」」
「まぁ助かりますです!感謝しますわ!」
「・・・・それと余談なんだが、さっき、前に立ったって言ってたが、俺には相手が後ろに立ってたように見えたぜ?」
「・・・・・」
少し自分の言い間違いに気がついてパッと顔が赤くなるパネトネ。
そしてそのままスタコラサッサとみんなのところに向かっていった。
「・・・・ウルフ殿か?ミスティラ姫はどこに?」
「今後ろで走っていってるパネトネを追ってったらすぐわかる。
さっさと行け、狩り邪魔だ」
お次にやってきたもう一人の臣下であるメリンに一言言って、ウルフは戦闘体制をとった。
「わかった、気をつけて」
メリンもすぐさま向こうに消えていく。
「さて、覚悟はできたか?オカマども・・・」
「オカマって言わないで!」
斧が再びウルフに振り下ろされる。さっとその場緊急回避で避けたウルフはその盗賊の腹に、掌で重い一撃を叩きつける。
横スマッシュ攻撃のウルフクラッシュだ。
喰らった盗賊は勢いよく吹っ飛んでいった。
「ああっ!よくも相方を・・・!」
残った一人が斧を振りかぶる。
「コリねぇ奴らだな。少しは戦い方変えたらどうだ?」
ウルフは喰らう直前にシールドを展開する。その瞬間、その斧はウルフに掴まれていた。『ジャストシールド』だ。
「なっ!?受け止められて・・・・・!?」
そして近距離で腰のホルスターからクローブラスターを引き抜いて相手に放つ。
クローブラスターの射撃攻撃は、飛び道具でありながら発射直前の方が威力が高い。おまけに爪での攻撃も添えることができる。
声ひとつもあげずにその盗賊は倒れたのだった。
「見事だったぞウルフ。そすがは私たちのリーダー」
「ああ、その通り・・・ってテメェら!いたんだったらさっさと手を貸さんか!」
「わてらが格闘術専門じゃないこと、お前さんも知っているやろ?」
「ウルフェンⅡもお前が近くで戦っているなら使えないからな?」
「・・・・・ほら、とっとと追いつくぞ」
ウルフはリュールのあとを追うのだった。
続く
話のストックに余裕がなくなってきたな…