「この戦術オールマイティ野郎は俺が遊んでやるから、テメェらはレオンらと共にあの第二王女を止めてやれ。いいな?しくじったら承知しねぇぞ?」
「それはわかっています。今彼女を止めないと、この城がめちゃくちゃになってしまいますので」
リュール達と残ったスターウルフのメンバーはオルテンシアに向き合う。そしてウルフも改めてベレトに向き直った。アイビーが疑問に思ったことをウルフに問う。
「・・・あなた、紋章士に触れられるの?」
「俺は本体である蒼也と同じ体質の持ち主、つまり紋章士でありながら実態を持つ。それができるならあいつをお手玉するのだって朝飯前だ」
話している最中にベレトが剣を持って突っ込んでくる。
ウルフはクローブラスターを咄嗟に抜いてそれについている爪でそれを受け止めた。
「戦いの邪魔だ、とっとと消えろ!」
アイビーは頷いて、オルテンシアの方にかけて行った。
「さて、導きの紋章士か。どっちが先に勝利を導き出せるか勝負してみるか?」
そのまま至近距離でクローブラスターによる爪での攻撃と光弾の二重攻撃がベレトに襲いかかって吹っ飛ばした。が、ベレトもやられっぱなしではない。
壁に当たってすぐに体制を立て直すと、今度は飛び上がってその壁際からフェイルノートによる弓の雨を次々に降らせる。
「さすがだよ、言うことねぇ。だが、そこまでだ」
その時、ウルフが爪で空間を引き裂いたような跡を残しながら急激に高速移動をし始めた。フォックスイリュージョンやファルコイリュージョンと同じように目にも止まらない速さで移動する「ウルフフラッシュ」だ。
そしてベレトの懐に入って、強烈な爪による斬撃をお見舞い!
ウルフフラッシュは空中にいる敵を一瞬で地面に叩きつける他、発動中は光を引き裂いている。だからウルフがウルフフラッシュ注意動いたあとは引き裂いたような後になっている。おまけに移動する距離が長い分光エネルギーを爪に蓄積しているので爪での攻撃がさらに高くなる。
おまけに部屋から壁際まで距離はかなりあるので力の蓄積も多く、威力は抜群だった。
爪と叩き落としによる二段攻撃によってフェイルノートは粉々に砕けてしまった。
「どうしたどうした?もう終わりか?しょうがねぇ、小娘どもの手助けにでも・・・」
ウルフがリュール達のいるところに駆け寄ろうとする。
が、しかし。
シュバッ!!!!
ベレトのもつ蛇腹剣である天帝の剣が目の前を通り過ぎていく。
それをウルフが避けた隙に、ベレトはウルフの前に立ちはだかった。
(・・・・変だ。みたところ、オルテンシアは小娘どもの戦いのせいでこいつを操る暇なんかなさそうに見える。なのに、どうしてこいつは・・・・・・・いや、それだけじゃねぇ。こいつのオルテンシアを守りたいという明確な思いも俺にはわかってくる・・・・!)
「・・・・・お前、ほんとに闇シンクロ受けてんのか?妙だな・・・・」
「・・・・・」
ベレトの表情に、ウルフでもわからないほどの少しの動揺が走った。
その時、ウルフの背後から凄まじい光と熱が溢れ出す。
オルテンシアが自爆覚悟でこの場にいる全てのあらゆる人物を消し去ろうと、巨大な火炎玉を作り上げていたのだ。
その下では、妹を庇おうとオルテンシアを抱き抱えるアイビーもいる。
「・・・ちっ、操られるにも程があるぜ・・・!」
ウルフがそれを阻止しようとするが、それも虚しく、その玉は落とされた。
爆風が姉妹に襲いかかる・・・・!
・・・が。
バッ!
「・・炎を・・・断ち切った・・・?」
操られているはずのベレトがそれを吹き飛ばした。
みんなはその状況に驚いている。なんでこうなったのか。
ウルフはそんな中、一つの答えが頭によぎった。
・・・・・操られているのは、あくまで紋章士の体のみではないのか。と。
でなくては操られているはずの相手から、あんな感情的な気配は察知できない。
とにかくオルテンシアも洗脳が溶けたことから、この戦いはとりあえず終わりを告げたのだった。
続く
今回登場した、スマブラのウルフの技であるウルフフラッシュの設定は、自分で考えたものです。そこには気をつけて…