無事洗脳が解けたオルテンシアは改めて人質にとっていた女王に謝罪を申し入れた。だがその女王は、
「私に謝るぐらいなのならさっさと邪竜を倒しちゃって」
とあっさり許してしまった。
(やっぱりここの連中って頭がいいのか悪いのか、さっぱりわからねぇ・・・・)
そんなオルテンシアを仲間に加えたリュール一向は、次の指輪のある場所に向かう。
「・・・・ここが通称心霊砦か」
一行の前にあったのは大きな石造りの砦。
「ひどくボロボロですね・・・足元に気をつけて」
「でもどうしてこんな場所に・・・・?」
「指輪を守るためにご先祖様が誰も近づかない怖い場所だとおもわれるように作ったらしいんだけど・・・・・・・・本当にいつの間にか『出る』ようになっちゃったんだって・・・・」
「ひっ・・・」
「あれれ〜?リュール様ってお化けが怖いの〜?」
「ふん、お化けだなんて馬鹿馬鹿しい。くだらないわ。さっさと指輪を見つけて早く帰りましょう・・・・」
その時!!
バタン!!!
数人が入った途端にいきなり扉が閉まってしまった。
「キャァァァァ!?!?!?!?」
「扉が勝手に・・・!?」
みんなで押すがびくともしない。完全に閉じ込められたようだ。
「まさか・・・・・この5人だけ閉じ込められた・・・?」
「違うわ、6人やで?」
「わっ!?!?!?」
入った集団の中にはピグマもいた。
「・・・・なんだ、ピグマか・・・ウルフだったらまだよかったのに」
「なんやと!?なんて失礼なやっちゃのう!?」
自分よりウルフの方が頼もしいと言われて焼かれた豚の如く赤くなるピグマ。
『おい、ピグマ。聞こえるか?』
その時、ポケットからウルフの声が聞こえた。ピグマがさっとポケットから
あるものを取り出す。
「・・・・う、ウルフェンⅡ!?なんでそんなに小さくなって・・・・!?」
「わてらが共同開発して作った新しい機能を使ったんや。それで、なんの用かいなウルフ?」
どうやら無線通信をすぐにできるようにするために、ウルフェンⅡをSSSで小さくして、ポケットに入れていたらしい。
『この扉、いろいろ試してはみたが俺のどんな技や他の連中のエンゲージ技を使っても、びくともせん。指輪の回収はお前と小娘どもに任せる。俺たちは外で見張っておくから、頼んだぞ』
「・・・・・だそうや」
「「「「「だそうや、じゃない!!!」」」」」
実に困ったことになった。ウルフ達でもこの扉はどうにもなりはしないそうだ。
「とりあえず安心せい。この広さと砦の頑丈さだと、このウルフェンⅡを大きくしたり室内で飛ばしたりしても問題なさそうだやからなぁ。第一、わてが乗ったまま大きさ変えられるから、そのまま気にすることなく思う存分戦えるはずや」
「そ、それはそれで何かあったときは頼もしいですね・・・・」
(それはわてのことかウルフェンⅡのことか、どっちや・・・?)
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・・・その後、心霊現象は次々に起こった。
突然いないはずの7人目の点呼が聞こえてきたり、後ろから何か気配を感じたり・・・ミスティラ曰く、この砦の中に充満する瘴気が心霊現象みたいなことを起こしているらしい。
「真っ暗でよく見えませんねぇ・・・・」
「懐中電灯をつけるで」
「おお、たすかっt・・・・・?」
懐中電灯の光で一同がホッとする中、リュールがピグマに尋ねた。
「・・・ピグマ?何かぶってるんですか?」
「何って・・・・ただの帽子やねんけど?」
「・・・・なんだかこの作品でかぶっていたらいけない気がしてならないのですが・・・」
その帽子は緑で中心にデカデカとLと大きく描かれた帽子だった。
「いや、なんかちょうど持ってたから急にかぶりたくなったんや。・・・あとなぜか掃除機も背負いたくなった」
「「「「「絶対にやめて!?なんかジャンルが違うから!?」」」」」
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・・・数分後、さまざまな罠と心霊現象に襲われながら、無事に指輪のある開けた場所にやってこれたリュール達。
「指輪を回収してここを出ましょう・・・!」
・・・ガシッ
「・・・・・え?」
「・・・君も・・・指輪を・・・?」
・・・・この要塞に足を踏み入れて帰路についた者は存在しない・・・・
続く
今回はなんか短め。