バッ!!!!
「ヴ・・・ヴヴ」
「・・・さぁ、行きなさい。墓場さえあれば異形兵の軍隊の完成ですね」
「こりすげぇ・・・・」
その頃、リュール達のいる砦付近にある誰もいないソルムの墓場でヴェイルとグリが行動を起こしていた。
「それにしても・・・・やはりここでしたねわざわざ人を近づかせない場所を作ってそこに指輪を保管する・・・こざかしいソルムの考えそうなことですね」
ヴェイル達はリュールたちが入っていった少し後にその場所に異形兵の大群を放っていた。
当の本人達はその光景を見て楽しそうにしている。
「・・・・頃合いですね、行きましょう。奴らを殺し・・・・再び全ての指輪を奪いに・・・・」
「面白そうだな?俺たちも混ぜてくれよ」
「・・・!?お前は・・・!」
バシュッ!!っと紙一重で攻撃を躱したヴェイルがいた場所に深い爪痕が残る。
「やはりな、アルフレッドのお坊ちゃん達に砦の周囲を任せて俺たちはもっと広範囲をパトロールしておいて大正解だったってわけだ」
ヴェイルを襲った人物の近くに、2つの影が舞い降りる。
「スターウルフですか・・・・また私たちの邪魔を・・・・!!」
『悪いがこれも私たちのお仕事なんでね。お嬢さんには悪いが、少々眠っておいて
もらおうか?』
『あのときは逃したが、今回はのがさん!全滅を覚悟しろ!!』
「くっ、あの紋章士の名残り風情が・・・グリ、ここは任せます」
「任せておけ。一緒にのたうちまわってやんよ・・・・!」
ヴェイルがグリにウルフ達の相手を任せて颯爽とアルフレッド達の元に走っていく。
が、それをみすみす逃すほどウルフも甘くはない。
ウルフフラッシュによる爪の斬撃がヴェイルの横を走った。
ウルフが一瞬でヴェイルの真正面に立った。
「貴様を倒すのはこの俺様だ!逃しはせんぞ?」
「・・・チッ!」
よりにもよって、一番の屈辱を味合わされたウルフ達によって、ヴェイル達は足止めされていた。
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一方で砦内で紋章士カムイを仲間にすることができたリュール達だったが、ヴェイルの放った異形兵達が運悪く襲いかかってきた。
『わては空中から援護するでぇ!』
「了解しました!」
ピグマがウルフェンⅡを巨大化させて空中に飛び立つ。
大勢相手に奮闘するリュール達だったが、異形兵の一人が先ほど助けた旅のダンサーであるセアダスに襲いかかる。
「危ない!セアダス!!」
リュールが身を挺してセアダスを守る。
その光景に、セアダスは見覚えがあった。
『何推しとるかいリュール!』
「すみません・・・でも傷は軽かったらしいので・・・・」
『全く・・・・お前さんに何かあったらわてがウルフにどやされてまうわ!セアダスはさっさと避難しとき!』
「・・・いや、俺も手伝うよ」
セアダスが突然、その場で踊り出す。
すると、リュールの体に異変が起こった。
(これは・・・・急に体が軽く・・・・!)
「リュールさん・・・!」
先ほど顕現したカムイが腕を竜に変化させながらリュールに言った。
「私と共に突破口を開きましょう」
「カムイ・・・!この戦い、終わらせましょう!」
二人が息を合わせて、異形兵の軍団にそれぞれ得意技を叩き込んだ。
ドガァン!
「はは・・・すごいや。腕が竜みたいになって、バケモノを一気に・・・・!」
「いや、これはセアダスのおかげですよ」
「・・・・俺・・・」
セアダスは先程の衝撃で開いた壁の穴から見える満月を見てつぶやいた。
「・・・俺はまだまだです。目の前を救えるように・・・・もっと美しく踊れるようになって見えます・・・!」
そのとき、声が聞こえた。
「くそっ、あいつらめ・・・逃げるのだけは上手いな・・・」
『我々を恐れて逃げ出すとは・・・イルシオンのことがよほど効いているらしいな!』
『全くだ・・・・あれほど余裕そうに戦いを眺めていたのに・・・面白くないな』
「ウルフ・・!なんでここに?」
リュールがウルフに駆け寄った。
「おお、小娘。その様子じゃ無事指輪を手に入れれたらしいな?」
「はい。みんなのおかげです。もちろんピグマの援護もあって」
「いやはや結構楽しめたし、損はしなかったわい!」
(((あれは楽しめたのか・・・?)))
残りの取り柄の中に入っていたメンバーが思う中、リュールは話題を戻す。
「そういえば、なんでウルフ達はここにいるんですか?アルフレッド達と一緒に見張っていたのでは・・・?」
「その件で話がある。一旦集まるから、さっさとついてこい」
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その後、ウルフの口からヴェイル達が近くにいたことを知らされた。
ウルフは戦闘不能にまで追い込もうとしたらしいが、いきなりヴェイルが何か頭を抱え出したかと思うと、グリがテレポートでヴェイルを連れて逃げたらしい。
「・・・あのグリだがガリだか知らねえが、あいつのあの行動に
ヴェイルのあの様子・・・・・何か裏があるな?」
「それは、一体どういう・・・?」
「・・あ!また会えたね、リュール!」
とある少女が姿を現す。
リュール一向はその少女の発言に対して、凍りついていた。
続く