「・・・・で、そのイルシオンの連中の船はどこにある?」
現在スターウルフはリュール軍に先駆けてウルフェンⅡで戦場に向かっていた。
なんとリトスの近くにある紺碧海岸にイルシオンの船が多数出現したらしいとのこと。何か嫌な予感がさしたリュールは先にウルフ達に先に行ってもらって戦場を少しでも有利になるように仕込む作戦に出たのだ。
「・・・・なんだ?やけにイルシオン兵どもがやかましいな」
『外から拾える音の量を広げてみるか?何かいい情報が・・・・』
すると聞こえてきたのはこんな会話。
『指輪を盗んだ脱走兵はこの浜に上陸した!!殺してでもいい・・・探せ!!』
『・・・あいつらの中に指輪を盗んだアホな奴らがいるようやの〜?どうするかいな?』
『とにかくあやつらよりも我々がその脱走兵を先に見つける必要がありそうだな。
探知レーダーを使おう』
しかし、ウルフェンⅡが飛来して来るのを敵側に発見されてしまった。
「多数の赤と白の飛行物が接近中!!スターウルフです!!」
「何っ!?緊急配備につけ!!我が国のためにも、なんとしてでも撃ち落とすのだ!」
脱走兵を見つける前に、イルシオン兵達に見つかってしまった。これでは目立って仮に脱走兵を見つけてもイルシオン兵にバレてなおさらやばいことになる。
「しゃあねぇ、脱走兵のことは小娘どもに任せて俺たちは少し遊んでやるか。おい、小娘!さっきの会話は聞こえてただろうな?」
『バッチリ聞こえていました!脱走兵は我々が探すので、あなた達は注目を引いていてください!!なるべく長く!』
「任せておけ。しかし、先に敵に見つけ出されてしまったら承知しねぇぞ?」
ウルフェンⅡが一斉に散開して各自攻撃を始めた。
イルシオン兵達は迎え撃とうと必死だが、まるで歯が立たない。
すると、その兵達の中から声が上がった。
「もっと異形竜を放て!!」
そして船から現れるのは黒いソンブルとは違う、小型の竜。
「竜の死骸を異形兵にするとは・・・その技術だけは買ってやる」
その数は3体。レーザー攻撃を仕掛けるも、硬い皮膚に覆われているせいか、中々ダメージが通らない。
そして、そのうちの一体が何かに気がついてそちらに頭を向ける。
そこには、見事敵よりも先に脱獄兵を・・・ゴルドマリーとロザートを見つけ出したリュール達がいた。
「見つかったか・・・・!アンドリュー!」
『私に命令するな!』
そして、アンドリューの機体から鉄球が二つその異形竜に向かって放たれる。
そして、異形竜の前に配置され、その鉄球の間には凄まじい高圧電気が流れた。
ウルフのライトニングトルネイド同様アンドリューのみが使える専用の必殺技。
『プラズマシールド!!』
進路を阻まれた異形竜はそれ以上近づけないことがわかったのか、今度はその口からチロチロと火花が溢れ始めた。
『炎を吐く気か。アンドリューもう一つ追加で設置しろ!縄状から障壁状に変化させるのだ!』
『だから命令しなくともわかっているわ!そらっ、もう一セット追加だ!』
さらにもう一セットが先ほどの鉄球の真上の空間に設置され、高圧電流が四角形を描くと同時にその中に光のかべが出現した。
異形竜は炎を吐いたが、それは壁に衝突。逆に放った自分自身に反り返ってきて放った自らが焼かれる羽目になった。
「・・・向こうもひと段落ついたらしいな」
ウルフが目を向けた先には喜びあうリュール達が。どうやら敵は一掃されたらしい。
が、ほっとしているのも束の間。指輪から響く通信で事態は変化する。
『・・・次の標的はフィレネ王国です・・・!』
・・・・作戦完了
現在の仲間の状況
アンドリュー・・・異常なし
ピグマ・・・異常なし
レオン・・・異常なし
ウルフ・・・異常なし
続く
ボス…異形竜
ソンブルが作り上げた、動く竜の死骸。しかし、強さは生きていた頃と変わりがない。小さくてもかなり危険な敵だ。