罪
「イルシオン王国が・・・フィレネへ大量の群生で進行中!?」
「どうして今・・・!?何を考えて・・・・」
「私たちもすぐ国境を超えてフィレネへ!」
すると、空からウルフがウルフェンⅡから飛び降りてきた。
「その話、俺も聞かせてもらおうか?」
「ウルフ!?そんな登場の仕方で大丈夫ですか!?」
「いいからさっさという!お前んとこのお袋がどうなってもいいのか?」
どうやらイルシオンはフィレネにあるフルルの港を狙うらしい。
ルキナとアイクによれば、こちらの・・・リュール軍の物資の要になっている貿易港を倣おうとしているらしい。食料と物資が豊富なのがフィレネであるからである。
おまけにここからその港まで何日かかるらしく、到着するのはなんと敵と一緒との見込みだ。
「残念だが、こっちも何もない暇な時があれば資金調達のために依頼を受けていてな。ウルフェンⅡも最近その依頼で使うことが多くなっていて少しプラズマエンジンを休ませる必要がある。待ち伏せは難しそうだ」
「・・・・・わかりました」
リュールが顔を上げた。
「大丈夫です・・・もう迷いはありません。母さんがそうであったように・・・この世界に平和をもたらすためなら・・・私も覚悟はできています。・・・『神竜』として!」
「リュール様・・・・!」
「・・よし、すぐに出発の準備だ!」
ガヤガヤと大急ぎでみんなが準備を始めたその中で、先ほどロザートらから受け取った指輪でリュールが顕現した紋章士、エイリークがつぶやいた。
「・・ええ・・兄上・・・私たちにも昔・・・・『みんなが幸せで争いのない豊かな国』を作りたいと語り合った友がいましたね・・・・」
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・・・そして数日後。
フィレネのフルルの港は灼熱地獄と化していた。
「ど、どうして・・・・こんなこと・・・・?」
やってきた港がいきなりこうなっているのだ、ヴェイルは何も言えずにポカンとしていた。
「あら、今こうして町が燃えているのも、たくさんの人々が死んでいるのも・・・
・・・全てあなたのご命令なのですよ、ヴェイル様?」
セピアの口から放たれる衝撃。
「わた・・・し・・・?な・・・・なんで・・・・私・・・・知らない・・・!」
「・・・ヴェイル様、その状態のあなたに付き合うのもそろそろ飽きてきましたわ・・・・・!」
そして追い討ちをかけるように次々に真相が明らかになっていく。
元々ソンブルにとってはヴェイルは欠陥品だったらしいが、その身に秘める才能と力を活かすためにセピアがヴェイルの隙を窺ってもう一つの人格・・・・かつてルミエルを殺し、マルス達を奪った人格を作り上げたらしい。
そして、そのまま利用しようとしたらしいが、時々今の人格が表に出ることがあったらしく、気がついたらそこにいた・・・というキング・クリムゾン状態になっていたのはこれが原因だったのだ。
「で・・・でも・・・グリもセピアも力になってくれるって・・・・私のことを信じてくれるって・・・・」
「ハァ〜・・・・」
グリがため息をついて、セピアと共にとどめの一撃を言い放った。
「・・・・悪いが俺たちが忠誠を誓っているのは、お前の方じゃない・・・!」
「そう・・・ここから先はあなたは不要ですの」
「・・・・グリもセピアもみんな・・・私の味方じゃなかってこと・・・?」
「ええ・・・誰ももうあなたを必要としていませんわ。父であるソンブル様ですら・・・ね」
ヴェイルはそのばにへたり込んでしまった。流石にショックが大きすぎたみたいだ。
「・・・・っ私・・・・私は・・・・」
その時、火事の影響で脆くなったのか、燃える風車がヴェイルの上から降ってきた。
(・・・バチが当たったんだ)
彼女はそれを避けようとはしない。
(私のせいで・・・・たくさんの人々を苦しませ・・・悲しい思いをさせてしまった・・・・)
炎を纏った瓦礫はすぐそこまで降ってきていた。
(必要と・・・されたかった・・・・・)
「・・・・・ヴェイル!」
その時、ヴェイルのところに小さな一つの影が飛び込んで、ヴェイルを瓦礫の真下から助け出した。
「うわぁ〜これはひどいなぁ・・・この前きた時よりもめちゃくちゃだぁ・・・ヴェイルはここで何してるの?危ないよ?そうだ、僕安全なところ知ってるから、連れてってあげる!」
丸いピンクの一頭身にちっちゃい手と赤い足がついた生き物が、ヴェイルに話かけてくる。その人物を見て、ヴェイルはボソリとつぶやいた。
「か・・・・・カービィ・・・?」
続く
星のカービィ、緊急参戦!!