スターウルフはソルムやイルシオンに雇われる前、つまり雇ってもらえる人物を探している最中にかなりの頻度でカービィと遭遇していた。
「ああ煩い・・・ここにいる私だけが邪竜の娘たる存在・・・・私こそが・・・ヴェイルなのですから」
近くにいたリュールを軽く衝撃波で吹っ飛ばしていかにも悪のような悪魔の笑みを浮かべるヴェイル。
「そんな・・・・ヴェイルの言ってたことって本当だったんだ・・・・」
吹っ飛ばされたリュールを即座に受け止めてあげたカービィが呟く。
「・・・四狗よ、ご苦労でした。飛んだ邪魔が廃いてしまいましたが・・・・披露できそうですね。私はこの場のために『とっておき』を用意しておいたんですよ」
その瞬間、援護に駆けつけた一人のフィレネ兵の一人の腹が誰かに貫かれた。
そいつは、かつてイルシオンで戦った今回の主犯格でもあり、最大の被害者。
「お茶に・・・・しよう・・・アイビー・・・・オルテンシア・・・」
死んだはずのハイアシンス王がそこにいたのだった。
「・・・・お父様!?」
「ど・・・どう・・・して」
「・・・いや、こいつはあのジジイの皮を被った偽もんだな」
ウルフが呟く。
「邪竜族ってのは死んだ人間から異形兵を作り出すんだっけな?このジジイもその過程で復活させたただの操り人形ってわけか」
「さすがですねウルフ。そうです。私の自信作なんですよ。モリオン王の時と違って・・・まるで生きて戻ったみたいでしょう?そして何より・・・」
ハイアシンス王の背後に漆黒の闇を纏った紋章士リーフが出現する。
「紋章士リーフ!?」
「あなたたち・・・わかっていますか?」
そしてヴェイル自らもマルスを顕現する。
「今・・・この場所には『12の紋章士の指輪』が全て存在しているのですよ・・・」
どうやらヴェイルたちはこの機会を伺っていたらしい。
「・・・あの時の悪夢を再び見せてあげましょうか?」
「・・・っ!」
その時、リュールの背後からウルフとカービィが前に出てきた。
「小娘、こいつだけは俺たちに任せろ。こいつだけは絶対に俺でしか倒せない・・・・おいテメェ、今
貴様・・・・・・
・・・・・蒼也の指輪を使おうとしているだろう?」
その場の空気がどよめきに変わる。
「なんですって・・・・!?まさか、本当に蒼也を・・・!」
「やっぱり同一人物同士だからわかっちゃうんですかねぇ・・・・・そうですよ?つい最近やっと操れるように彼の体を弄るのが終わったんです。サプライズであなた方が絶望の淵に立たされている時に使いたかったのですが・・・まぁ、いいでしょう。バレたのなら、今使います」
彼女の掌に一つの指輪が浮かぶ。それは本来この世界にはないはずの、強いていうならば『14番目の紋章士の指輪』だろうか。
その指輪から、暗黒の光が溢れ出す。
「・・・おい、ずんぐりピンク。会ったばかりで悪いが、手をかせ」
「久しぶりに会ったのにずんぐりピンクって、その言い方はないよね!?」
「後で大好物のキャンディーとトマトを奢ってやるよ・・・・小娘が」
「私がですか!?」
「ほんと!?やった!」
そんな茶番が繰り広げられている間に、ヴェイルは呼び出す呪文を唱えた。
「飛立て、大乱闘の紋章士」
その瞬間、あらゆる方向から雷が飛んできた。
その雷は、とある一点に集中して、光球を作るように膨らんでいく。
ある程度膨らむと、その光球は激しい光を放った。
「「「!!!!」」」
眩しすぎて誰も直視することができない。
リュール、ウルフ、カービィが目を開けると、そこにいたのか怪物。
緑色の棘のついた甲羅をもつ、カメのようなシルエット。
頭にはトサカのように赤い毛がついていて、闘牛のような大きな曲がった角が生えている。
『スマブラシリーズ』恒例のカメ族の大魔王が変身してさらに凶暴化した姿。
一ウルフの口が、自然とその存在の名を呟く。
・・・・ギガクッパ。
そう呼ばれる存在が、そこに現れた。
続く
ボス…ギガクッパ
まさかまさかの大参戦。赤い配工管工の永遠のライバル!
スターフォックスのリーダーが完全に意識を操られ、リュール達に牙を剥く…!