ヴェイルに忠誠を誓う大巨漢な四狗の1人。今作ではこの男との戦いは省いてしまったが、今回は紋章士ミカヤを引き連れて主人に歯向かう者共を成敗する!
「今度は何かと思えば変装?つくづく笑わせてくるね」
「今度はこっちの番だー!」
カービィが片手を挙げるとその手にロイと同じ封印の剣が現れた。
マロンがロイを引き連れて接近してくる。
カービィは剣をバットでボールを打つように構えた。
すると、その封印の剣から炎が噴き出してくる。
「っ!?」
何か危険だと感じたマロンはすぐに緊急停止して、遠くから攻撃する体制をとる。
「そんなわかりきった構えじゃ僕には当たらないよ!」
そしてマロンも封印の剣を持って前方にいるカービィめがけて大きく振りかぶった。
かつてディアマンドがアイビーを倒すために使おうとしたロイのエンゲージ技である『獅子紅蓮焔舞』だ。
「丸焼きにしてあげる!」
炎の渦がカービィに迫る!
しかし、カービィもすでに次の手に出ていた。
限界まで力を封印の件に溜め込んで、一気に自分の正面に叩きつける!
その途端、その叩きつけたところを中心に大きな爆発が起こった。
『この世界とは別の世界線のロイ』が使う必殺技、『エクスプロージョン』だ!
ドガァァァン!!
「うわっ!?」
爆発の爆風で先ほど放った炎の渦が打ち消された挙句、マロンとロイは吹っ飛ばされた。
この時マロンは、あの時接近戦で仕留めようとしなくてよかったと心の底から思った。
あの威力は直にくらったら確実にアウトだった。
(でも、あのチビも近くで爆発を浴びたんだから相当ダメージは負ってるはず・・・)
しかし、その安堵が自分の敗北につながった。
ドガァン!!
また爆発がマロンの背後で起こった。さっきよりも激しく吹っ飛ばされる。
カービィは今目の前にいるのだ。後ろから攻撃はできない。
と、なるとつまりさっき攻撃したのは・・・・?
『待たせたなカービィ!あとは俺に任せてくれ!』
「遅いよフォックス!後でご馳走奢ってもらうから!」
『悪かったな!』
先ほどの爆発で巻き起こった煙の中から青と白のカラーリングの改造戦車が現れた。
『さて、カービィがここまで頑張ってくれたんだ。ちゃんと仕留めて見せる!」
そう、カービィはフォックスが来るまでのおとり。不意打ちを成功させるためにあえて先にカービィに向かわせていたのだ。
ランドマスターのレーザー砲がけたたましい音を響かせて砲弾のような光弾を連射する。
「このっ!」
マロンが斧を振りかざして跳躍して上から襲いかかってくる。
今ロイの火力を手に入れたマロンならランドマスターの装甲を破壊することはできなくはない。
が、これでもランドマスターは『改造』戦車だ。本来戦車できないこともやってのける。なんたってアーウィンを元に改造されているから。
車体の底に備え連れられたジェットノズルが右側だけ思いっきり火を吹いた。
するとランドマスターは、
グルン!!
と、横一回転して一瞬で真横に移動。マロンの斧は地面に突き刺さった。
おまけにロイの攻撃力も兼ねていたので引き抜くのは時間がかかる。
マロンは封印の剣を顕現しようとしたが、それの隙を作る暇なんかフォックスたちは与えない。
先ほど同様にローリングを連続で行ってすぐ距離をとったフォックスはスマートボムをマロンのいる位置に発射した。
「!!」
それを察知したマロンは後ろに飛び下がって交わす。
が、それをフォックスはもう読んでいた。
『カービィ!やれ!』
マロンの後ろから封印の剣を先ほどと同じ構えで掲げているカービィが飛び出した。
「しまっ・・・!?」
「エクスプロージョン!!!」
力がもうなかったのか先ほどの大爆発までは行かなかったが、ちょうど中盤までしか力を貯めていなくとも、その威力は凄まじい。
近距離での爆発を喰らったマロンはすぐに意識を失った。
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・・・いやぁ、やっとひと段落ついたぜ。
「カービィお前・・・・スマブラの技使えんだな。驚きだぜ」
「フォックスたちだってガンガン使ってるらしいじゃんか?」
「まぁ確かにな。でもまさか紋章士までコピーできるとは思わなかったぞ」
「使える技は一つだけだけどね。でも威力は本家を上回るんだ!」
あの後、なんとイルシオン兵の中にロザートたちのように今のイルシオンのやり方に反対する人物たちが出てきて俺たちに加勢してくれた。
おまけにブロディアから援軍も到着。あっという間に事は片付いた。
・・・でも明らかに物語の流れは少し変わっている。
今までの物語の流れからしてこの世界はコミック版がベースになっている。
さっきのマロン戦は本来リュール様が戦うはずだった。
今回はロイのことをよく知っている俺たちが引き受けたけどな。
まぁ結果的にもリンデンだったりが仲間になったし変わりはないか・・・?
「でも驚いた・・・・・あのカービィが使っていたあの技がそもそも僕の技だったなんて・・・・・僕自身にあんな技を覚えた記憶はないよ・・・」
「使ってたのはあくまで別世界のあんただからな。そりゃまぁそうだろ」
「でもカービィって改めて考えると頼りになるわね。いくら相手が紋章士のことを知っていようともその紋章士すら知らない技を繰り出せるなんて・・・」
元に戻ったロイとミカヤが話しかけてきた。
「でもね、紋章士の中にはコピーできない人もいるみたい」
「あくまでカービィが使えるのは『こことは違う世界線に存在する』この世界の紋章士の技だからな。悪いがミカヤのような紋章士まではコピーできないらしいんだ・・・・一応それに対応したコピー能力は得られるらしいけど」
「それはそれでちょっと残念ねぇ・・・・どんな魔法だったり身につけているか見てみたかったわ・・・・・」
寒い雪の中で仲間たちの間であったまるような楽しい会話が響き渡るのだった。
続く