魔法を放とうとしていたヴェイルの手が止まる。
「・・・これは一体・・・?勝手に・・・・!」
そして急に頭を抱えて苦しみ出した。・・・ん?あれは・・・!
「・・リュール!見ろ!魔法具にヒビが・・・!」
「・・・!!」
そう、先ほどのマロンの攻撃は聞いていたのだ!魔法具に亀裂が走っている。
「よくやったマロン・・・!お前はとても勇敢だった・・!!」
「・・・っ!来なさい!マルス!」
ヴェイルはマルスを呼び出した。
・・・が、黙ってそれを見ているわけではないのが俺たちだ。
キィィン!!!
という高速移動の音と共にマルスに急接近した俺たちは、揃って同時に飛び蹴りを放って大きく吹っ飛ばした。
「ウルフ!ヴェイルを頼む!」
「俺らはこっちを相手してやるからよ!」
「・・・ふん!」
そう言って俺たちはマルスと戦闘を始めた。
「小娘!俺に合わせろ!」
「わかりました・・・・マロン・・・あなたのその思い・・・絶対に無駄にはしません!」
その様子を見た俺たちは再びマルスに向き合う。
・・・こうやってみると、本当にここ、スマブラの世界じゃないよねって思っちゃうな。
「マルス・・・悪いが我慢してくれ!」
「お前を助けるためだ、悪く思うなよ?」
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「ふんっ!」
フォックスの上スマッシュ攻撃である『サマーソルトキック』を喰らったマルスは大きく上に吹っ飛ばされ、
「オラっ!」
空中で待機していたファルコの空中下攻撃『メテオスクリュー』で叩き落とされた。
「前回見た時より威力を落としているんじゃないか?まだまだだな、ファルコ!」
「お前こそもっと強力だったはずだろ?腕が落ちたなぁ、フォックス?」
「なんだと!?」
そんな軽口をお互い叩きつつ、マルスとの戦闘は激化していた。
一方でリュールとウルフは着実にヴェイルを追い詰めて、隙を作ろうとしている。
「どうした邪竜小娘?俺を殺すんじゃねぇのか?」
「・・・・っ〜!!」
ヴェイルに焼き付けられた屈辱は、まだ明確に残っていた。自分の腕を上げたはずなのに、全くウルフに追いつけない。
「マロンの分を喰らえ〜!!」
ウルフの攻撃の合間を縫ってカービィが空中前攻撃の『トリプルキック』を放つ。
思いもしなかった2段階攻撃によってヴェイルは体勢を崩した。
「さて、そろそろ終わりにしてやるぜ!」
ウルフが手のひらをヴェイルに向けると、標準が現れてヴェイルを拘束する。
「!?小癪な真似を・・・!?」
『いくぜ!!』
その一言でウルフは大きく空に跳躍する。すると瞬く間にウルフェンⅡに乗ったスターウルフのメンバーが現れた。
そしてウルフも飛来したウルフェンⅡに飛び乗って、標的をヴェイルに合わせる。
『野郎ども!獲物を逃すなよ!』
そして空から何もできないヴェイルにレーザーの一斉射撃が降りかかる。
ギガクッパを倒した時に使ったウルフの最後の切り札『チームスターウルフ』だ。
だが、ウルフにはヴェイルを殺そうとするつもりは最初からない。
狙いは、ヴェイルを弱らせることにあった。
一度に大ダメージを受けたヴェイルがよろよろとしているところに、リュールの剣がヴェイルの魔道具にヒット!
当たった箇所が完全に木っ端微塵になった。
「やった!!」
「うっ・・・・リュール?」
ヴェイルが振り返る。その瞳はいつもの優しいものに変わっていた。
「よかった・・・元に戻ってる!!」
「私・・・ごめんね・・・ありがとう、リュール・・・」
「ヴェイル!!!」
カービィがヴェイルに駆け寄る。
「カービィ・・・・あなたにも辛い思いをさせたね・・・」
「僕はだいじょーぶ!お礼なら今緊急で治療受けてるマロンに言ってあげて。あの子が、君を連れ戻すきっかけになったんだ」
「マロンが、緊急治療・・・!?私、本当にまずいことを・・・!」
「あ、誤解しないで!マロンはヴェイルのこと恨んでなかったから!!」
「・・・え、そうなの?」
おもっきり何度も縦に首・・・・?(首なのか?)・・・ともかく縦に顔を振るカービィ。
彼が今まで一緒にいた中で嘘をついたことは一度きりもない。ヴェイルはすぐ信用できた。
そして、今この場にいないもう一人の友に感謝の言葉を述べる。
「マロン・・・・ありがとう。あなたは・・・大切な、私の騎士よ・・・!」
その様子を、少し離れたところから見ていたウルフとリュール。
その時、フォックスとファルコも戻ってきた。
「急にマルスの動きが止まったから、なんだと思ってきてみれば・・・こういうわけか。マロンはやっぱりヴェイルと仲が良かったんだな」
「・・・・!!ほっこりするのは後回しだ。みんな、構えろ!あのクズ野郎がくるぞ!!」
ファルコのバイザーのレーダーが何かをキャッチしたらしい。
こんな中で、出てくる敵側の増援は『あいつ』しか考えられない。
『・・・出来損ないの娘め・・・・』
今までの惨事を招いた主犯が、今ここに現れた。
続く