「いくぞ!『ドラゴストーム』!!」
カービィの掛け声と共に頭の炎が吹き出して、龍の形を作り出し、敵軍に突っ込んでいく。その後には灰のみが残されていた。
・・・スーパー能力すげー!!でも怖えぇぇぇ!!
カービィを敵にしたカービィシリーズのラスボスたちが容赦なくコテンパンにされる理由がわかった気がしたわ。
そんなことを心で思いつつ、俺は目の前にある2つの指輪を手に取った。
今の俺は邪竜であり、神竜。顕現する言葉さえ唱えることができれば、紋章士は俺でも顕現できるはず・・・でも闇シンクロで出てくるかまではわからんな・・・・とにかくやってみるしかない!!
まずは、カムイからいくか・・・ええと・・・確か・・・・・
「竜穿ろ、選択の紋章士!!」
パァァァァ!!!
目の前に光が集まっていく。よかった、成功したぞ・・・!!!
そして、『二つの人の形』になった。
・・・・え、ちょっと待て。え?俺さっき間違えてエイリークの指輪取っちゃった?でも今唱えたのはカムイのやつでしょ?どうなってんの?
「・・・・・蒼也・・・!?あなたが顕現したんですか?」
現れたカムイに開口一言。
「・・・カムイ、対応した言葉じゃないと紋章士って出ないんだよね?」
「そうですが、何か?」
「じゃあ、あんたのその隣の人影は・・・・?」
「・・・・!?これは・・・!!」
光が散って姿が見える。そう、それは・・・!?!?
「・・・カ、カムイ・・・!?なんで!?」
嘘だろ、間違いねぇあっちの方もカムイだ!!
でも、鎧だったり髪色だったり、目が虚だったりするところから察するに、闇シンクロ・・・・!?なんで同一人物が指輪一つから二人出てくるんだ!?
「これは一体・・・・!?私も覚えている限り、こういう前例は見たことが・・・」
当の本人も知らないらしい。どうなってんの?
と、とにかく!次はエイリークとエフラムだ!!
「晴碧れ、聖魔の紋章士!!」
すぐに光が集まって、『二人1組の人型を2つ』を作り出す。
一と組目はいつものエイリークとエフラム。もう人組は闇シンクロしバージョンのエイリークとエフラムだった。
なんでこうなる?わけがわからないよ・・・・(クソ宇宙人)
「これは・・・・!?」
「こんなことは見たことがない!これは本当に君がやったのか!?」
「そうですよ!!で、こっちも混乱してんですよ!!」
そんな中、異形兵が後ろから襲いかかってきた。
まずっ、防御体制を・・・!
ザンッ!!
その時、後ろにいた闇シンクロしたカムイ(・・・・闇カムイでいいか。闇堕ちみたいだけど。)が、そいつを叩き切った。
・・・なんだ?一人でに・・・・
そして考える暇もなく、もう一匹が前からくる!しまった・・・!!
ザンッ!!
ところがまぁ、今度は闇エイリークが前から来たやつをぶった斬った。
・・・・こいつら俺の意思で動いてんのか?
試しに闇カムイと握手しようと腕を伸ばす。今の俺はまだ一応紋章士でもあるから、ウルフ同様に紋章士にも触れるはずだ。(ウルフから聞いただけだが)
すると、
スッ
「!?」
闇カムイはちゃんと俺の手を取って握手を交わしてくれた。
・・・やっぱりそうか!!
「・・・これ多分俺の場合、邪竜と神竜の力が同時に働いて『呪文』と『祈り』を同時に唱えてる判定になってるんじゃ・・・・」
どういう原理で同一人物が二人いるかまではわからないが、今の俺の体質のせいなら大体原因がわかる。
ではないと闇シンクロした状態と、正常な状態の2パターンを同時に呼び出すなんて不可能だ。
どういう原理かはわからないけど。
「そうか・・・・!確かにそれならおおよそだが辻褄が合う!」
エフラムは納得したように言った。
「よし、だったらこっちの勝ちが目に見え始めたな。一度の二人分呼び出せるんだ、戦力も前より2倍になるはず・・・!!早く次に行こう!!」
俺はすぐに別の指輪を探しに・・・・っと、その前に。
「ロザート!セアダス!指輪は返しておくぜ!!」
俺は二人に指輪を投げ渡そうとした。
が、帰ってきた答えは意外なもの。
「だったら君が持っててよ!そのほうが今は指輪奪われることなく戦えて安心できるから!」
「この戦いの運命は、君が選ぶんだ!!」
「二人とも・・・・」
ボロボロなのに、二人は紋章士抜きで戦うらしい・・まじかよ。
しかし、ここで立ち止まってたらまた厄介なことになる。
「・・・わかった!後で返すから!!」
そう言って俺は再び指輪の散策を始める。
しかし、そう簡単にはいかないらしい。
「そうはさせませんよ!!あなたは今、ここで・・・!!」
ヴェイルが俺の前に立ちはだかった。いい加減にしろ!!この人殺し!!
紋章士に任せても、こりゃ骨が折れるぞ・・・・こいつは・・・
こうなったら、あの手を使ってやる・・・・!!
「カムイ!俺とエンゲージだ!!」
「了解です!!」
俺はカムイと手を取り合う。すると、そこから眩しい光が溢れ出す。
「うわっ!?」
眩しくて目を開けていられない。俺は目を瞑った・・・・
・・・・・全身に力が湧いてくる。すごい、これが『エンゲージ』・・・紋章士との合体か!!
「・・・・あなた、それは・・・・!!」
目の前のヴェイルがこっちを見て驚いている。エンゲージはできないと思っているのだろうか?まぁ、ここまでエンゲージしたこと一度もなかったからね。
手に現れた『夜刀神』を握りしめた私は、ヴェイルに立ち向かって・・・・・
・・・・待って、『私』・・・・・・?
『私』の一人称は俺のはず・・・・ってややこしいなぁ・・・!
実に面倒です・・・・・ってなんだか口調も変わってきた!?
『蒼也さん!!姿が・・・!!』
私の中のカムイが声を上げる。姿がどうしたの?エンゲージしたから変わっているのは当たり前・・・・・
・・・私の指って、こんなに細かったっけ?
こんなロングで銀髪じゃなかったよね?なんか背も低くなった?
・・・あとなんだかさっきより胸辺りがちょっと重くなったような・・・?
「蒼也・・・!?君は一体・・・!?」
「エフラムさんまで・・・一体どうなっているのですか!?」
・・・・あれ、どうして声まで変わっちゃってるんですか!?
・・・後この声、どこかで聞いたことがあるような・・・?
我慢できない私は今の自分がどうなっているのか気になって、夜刀神の表面を覗き込んだ・・・・ってこれも最終進化系の『終夜』に
なってる!?
・・・なんだか嫌な予感しかしない!!
夜刀神のその表面は、綺麗に磨き上げられていて、ちゃんと鏡のように顔がちゃんと写っていた。そこにあったのは・・・・女性の顔。
・・・・私『カムイ』になってるぅぅぅぅ!?!?!?!?!?
続く
いまの蒼也はスマブラ風カムイ。