「嘘でしょ・・・・」
その言葉しか口から出ない。だってありえないでしょ!?
姿が変わるのはともかく!性別まで変わっちゃっていいもんじゃありませんよ!?
せめて男性版カムイを採用して欲しかった!!
「私相手によそ見とは、ずいぶん余裕があるそうで?」
そんな私の顔の真横を、トロンが走っていく。しまった、先にこっちをなんとかしなきゃ・・・!!
私はヴェイルに向かって、手を向ける。するとその手は竜の口に変化し始めた。
「『竜穿砲』ですか、紋章士を知り尽くしたこの私が避けられないとでも持って・・・」
その瞬間、その竜の口から水と電気を纏った玉がすごい勢いで発射され、避けられなかったヴェイルは直撃してしまった。
「な!?・・・なぜ・・・体が・・・・私の知らない技が・・・!?」
そしてその間に急接近して、その口で噛みつき攻撃!!
『この世界とは違う世界に存在するカムイ』の通常必殺技、『竜穿射』が二段階全部ヒットした。
なるほど、私が紋章士とエンゲージすると、スマブラで使える技が使えるのですか・・・・これならカービィと同じく、初見殺しが通用しますね。
「この・・・私が・・・・!!」
再び何か魔法を放とうとしているヴェイル。が、その彼女に突然炎の龍が襲いかかった。
「チッ!ずんぐりピンク・・・!!」
「蒼也・・・うん?今はカムイなんかなぁ・・・?とにかくヴェイルは僕に任せて!君は早く他の指輪を!!」
「・・・・ありがとうございます!」
すると、エイリークが言った。
「私たちはカービィと共に戦います。どうやら私たちとはエンゲージできない気がするんです」
「しなくても、わかるんだ・・・・・不思議だね」
・・・まさか、カービィ同様、スマブラに参戦している紋章士じゃないとエンゲージできないのですか?
・・とにかく、今のヴェイルを止めるには、カービィだけではままならないのは確かですね。
「わかりました、無理はしないように!」
「りょーかい!」
_______________________
その後も、次々と紋章士を顕現することに成功していく私。
ちなみに闇シンクロした方も同じく顕現されていて、流石にびっくりしましたねぇ・・・二つを竜の力持ち合わせるって怖い・・・・
そんな闇シンクロした紋章士は、アルフレッド王子達にの方に、援護に回している。おかげですぐに状況が良くなり始めた。
ちなみに、指輪は全て、私が持っていてもいいとのこと。紋章士抜きでみんな大丈夫ですかね・・・?
そして、マルスの指輪で最後・・・・!!
「輝け、始まりの紋章士!!」
・・・・・・
・・・出てこない!?一体なぜ!?
いや、正確には出てきてはくれたのですが、現れたのは闇シンクロの方だけ。
リュール様と同じ条件を満たしているのに、なぜ・・・・?
・・・ちょっと待ってください。コミック版にもこうやってマルスが現れないシーンがあったはずですね・・・まさか、一番交流と絆を深めていたリュールでないと現れない・・・!?
『・・・・蒼也、一つ方法があります』
「・・・方法、ですか?」
「・・・あの力を使おう、そう言いたいのだろうカムイ?」
「確かに、それしか方法がありませんね・・・」
ベレトとルキナがカムイの発言を代弁するように言った。
が、しかし。
「あ、指輪が・・・!!」
「お前のような奴には渡しません・・!私がお父様のために集めた指輪・・・!!私は必要とされた・・・指輪さえ奪えば・・・!!お父様にとって、私は必要だった!!これからも永遠に!!」
・・・・・・ヴェイル。
「・・・・あなたは必要とはされてませんよ」
「なんですって!?この・・・」
「だって、こんなにピンチなのに助けに来ないじゃないですか。あなたの父は…」
今、この場には紋章士12人とスーパー能力を持ったカービィ、そして知らない技構成をしている私がいる。この大人数プラス初見殺し持ちがいえは、どう考えても勝てないように思うのですが・・・?
「黙れ!!さっさと消えてしまいなさい!!この世界に神竜はいらないんですよ!!」
きますか・・・!!
・・・可哀想な子。
_______________________
攻撃を警戒していた蒼也だったが、ヴェイルの攻撃目標は頭にある魔道具に変わっていた。
「消えるのはあなたよ・・・蒼也、カービィ。紋章士のみんな・・・もいう一人の私を弱らせてくれてありがとう。もう私は、自分には負けない・・・!!」
「嫌だ・・・死にたくない!!お父様・・・お父様ァァァ!!」
「・・・パパは私を助けになんか来ない。さようなら、もう一人の私・・・」
ズガァン!!
魔法は頭の魔法具の角に命中。
薄れゆく意識の中、『もう一人のヴェイル』は、先ほど蒼也の言っていたことを
完全に理解したのだった。
続く