異形兵を片付けていたらいきなり背後から爆風が起こった。
どうやらお互いのエンゲージ技の『スターラッシュ』が激突したようね。
「リュール、大丈夫?」
「蒼也・・・私は大丈夫・・・・・・!あれは・・・」
リュールの視線の先には過去のリュールに話しかける過去のルミエルがいた。
・・・彼女達の出会いはひょっとして私たちがきっかけを作ったからあったのかしら?
しかし、呑気に考えている暇なんかなかったらしい。
また雪崩が起こって二人が巻き込まれてしまった。私たちはギリギリ雪崩の範囲の外にいたから助かったけど・・・・・まずいわね。
「あたりを探しましょう!大急ぎで!」
ここで過去のあの二人を探し出さなければリュールにも危険がおよぶ。
すぐさまリンから元のフォックスに戻った『俺』はバイザーの生体レーダーを起動した。
「・・・いたぞ!あそこだ!!」
俺が向かった先にはルミエル様を助け出すリュールの姿が。
・・・俺は必要なかったかな?
無事に俺に気がつくことなくルミエル様は竜に変身して過去のリュールを背に乗せて空高く飛んでいく。
後から駆けつけたリュールも、この光景を見ていた。
「・・・かつての私は、ここから始まったのですね・・・」
「これも運命ってやつだなぁ・・・・・さて、またややこしくなる前にさっさと邪竜紋をぶっ壊しに行こうぜ!」
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・・・・・二つ目の邪竜紋を破壊して雪山を越えて、やっと最後の邪竜紋のあるところについた俺たち。
「・・・そういえばカービィ。さっきの戦いお前いなかったよな?どこにいたんだ?」
「あ、ごめ〜ん。雪集めてたの」
「雪?」
見ると頭に雪をどっさり入れたバケツを乗せてカービィが歩いていた。
・・・すげぇ、全然落っことしそうな気配はない。器用だなぁ・・・
「コピー用で取っとこうかなぁ〜って思って採取してたの。でも・・・・」
「でも?」
「・・・今の僕ね、ファイアとかバーニングとかコピーのもとのなるものが同一の能力がある場合、ランダムでコピーするものが決まるんだ」
「・・・どういうこと?」
「つまりね、今回は雪でしょ?運が良かったらスーパー能力の『スノーボウル』が引けちゃうかも」
まさかの戦局を大きく変えちゃうかもしれない発言。
「・・・絶対スーパー能力引けよ?」
「だから何がコピーされるかわからないんだって!?」
「・・・おしゃべりはやめだ二人とも。何か聞こえるぞ・・・
・・・これは足音か?」
ファルコのいうとおり耳を澄ますと何かが駆け寄ってくる音が。
敵襲ではないが・・・これから起こることはリュールにとっても覚悟になる思い出でもあれば苦い思い出にもなってしまうことになるだろう。
「・・・リュール?リュールなの・・・!?」
「かあ・・・さん・・・・!?」
イルシオンで、デスタン教会でリュールと俺をを庇って死んだはずのリュールの母であり俺の命の恩人ルミエル様がそこにはいたのだ。
…だが『あれ』の正体を、俺は知っている。
「・・・あのクズ邪竜野郎が・・・!ヴェイル・・・やっぱりあれは・・・!」
「ええ・・・彼女は異形兵。最後の邪竜紋を破壊させないようにパパがデスタン教会にあったルミエルの死体を使ったんだわ・・・これは酷すぎる・・・!!」
やっぱそうだったか・・・コンチキショウ!!
「あら、蒼也?何苛ついているのかしら?」
「うっ・・・なんでもないですよ」
しかし敵だと分かっていても手を出しづらくてどうしようもねぇ・・・!!
と、とにかくリュールもルミエル様を連れて行くことにしたらしい。
確かに今回は俺というイレギュラーがいるからな?今までも俺がいるせいで色々原作にないことが勃発していたからひょっとして・・・?
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「・・・そういえば蒼也。髪色と目の色リュールとお揃いにしたのね?」
「まぁ・・・成り行きですがね。色々大変でしたよ・・・いやほんまに」
「でもいいわねぇ・・・信じ合っているようでなんだか息子ができたみたい」
「・・・それって一体どういう・・・?」
「あら・・・?ひょっとしてリュールとはそういう関係で・・・?」
「何っ!?それは本当か蒼也!?」
「蒼也・・・やっぱりお揃いの分だけあってリュール様のことが・・・s」
「ウルセェェェェェェェ!!全員黙ってろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
何考えちゃってんだ!特にフラン!お前は前のめりにルミエル様の言葉を信用すんな!!
みんなから逃げるようにリュールのいる最前線に走っていく俺。
・・・あれ?リュールの顔、なんだか赤いような・・・・?
「わ、わわわわ私が・・・・・そ、そそそ蒼也のことを・・・・!?!?!?」
(あ、もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・・笑いのネタにされちまう・・・)
邪竜紋のある部屋の前まで、この笑いが満ちた空気は続くのだった。
続く