異界は数多く存在し、別世界でただの物語となっていることすらそこでは現実としてあることも多々ある。その異界同時を繋ぐのは『異空間ロード』と呼ばれる空間であって、かつて別世界の『星の戦士』はそこで支配の冠を破ることはできたが『トモダチ』を解放することはできなかった。
そしてその冠は運命に導かれ、また別世界であるが、再び星の戦士との会遇を果たす。
さぁ、今こそ絶対に『彼ら』を永遠の呪いから解放し、自由へと…
「何!?マスタークラウンだと!?」
俺は声を荒げていった。マスタークラウンは先程言ったように被ったものに下手すればこの世を破壊できるような力を与えるがそれと引き換えに被った者の意識と体を奪って支配してしまう、まさしく自分にしか利点がない冠・・・
…いや、冠自体に自我があるので生き物でもあると言えるかもしれない。
・・・しかし、ゲームの中のものだぞ!?この世界もゲームの世界ではあるかもしれないけど一体どうして・・・?
『・・・フォックス。パラレルワールドというものがあるのを知っておるな?』
「どうしたペッピー?確か・・・もしもの世界みたいなようなやつだったような・・・?」
『そうじゃ。もしもの世界・・・並行世界の中にもカービィ達の住んでい星・・・ポップスターがある、マスタークラウンが存在する世界線があってもおかしくはないはず。おそらくわしらがさっき見たマスタークラウンはその世界からやってきたものじゃろうな』
つまり、ポップスターがある・・・ということはカービィ達が現実に存在していて『星のカービィ』シリーズのゲームでの物語が実際に起こった世界線ってわけか。
「だったらおかしいぜ?確かマスタークラウンはカービィが木っ端微塵にした後復活はしたがそれをもともと利用しようとしていた奴が改心して決着をつけていたはず・・・」
俺はもちろん『星のカービィWII』をクリアしている。しかも最新版の『デラックス』の方であってWII版では語られなかったカービィにやられたマスタークラウンのその後もしっかり知っている。
確かにあの物語では『虚言の魔術師』が心を入れ替えて今までの自分の悪事に決着をるけるためにマスタークラウンを完全に破壊していたはずだ。
『・・・そういえばボスラッシュのモードでマホロアソウルと戦って撃破したときは別エンディングだったよね?ひょっとして・・・?』
「・・・それか!!」
本来のマスタークラウンはカービィが破壊して見事それを利用して取り憑かれた『虚言の魔術師』も救い出して別の次元に叩き送ってしまうことにせいかうしたのだが、俺が遊んだ『WII デラックス』だとボスラッシュのモードでこいつを撃破した場合、その『虚言の魔術師』を解放することができないまま別次元に道連れにしてその『虚言の魔術師』は永遠に解放されないままという、非常に悲しくて後味悪すぎる展開を迎えてしまう。
・・・こうやってあのマスタークラウンが平然と俺たちに姿を現したらその『虚言の魔術師』を道連れにしやがった個体の可能性が高すぎる。
「・・・どのみち戦うしかないみたいだな?」
「・・・そうだな。ここでやつを止めないとソンブルが何かやらかす前にこの世界が滅んでしまうからな・・・」
邪竜紋も取り込んだ今ならやつを倒せば同時に邪竜紋を破壊できるはずだ。
俺たちは、マホロアソウルに戦いを挑むのだった。
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「・・・チッ!!実際に戦うとここまで強いのか・・・!!」
さすがボスラッシュ最後の最強ボス。強すぎる・・・特に空間移動がめんどくせぇ!
星型のワープホールを開いて中に入っていったかと思うと至るところから出現して突っ込んでくる『ワープホールアタック』が俺たちに襲いかかる。
おまけにデカくて早すぎる!!当たれば大ダメージ間違いなしだ。
ゲームでは手のひらからお手玉するようにカービィがコピーできる雑魚敵を呼び出して投げつけてくる『エネミーコーリング』も呼び出される敵も全部コピーできない挙句倒せもしない無敵の敵『ゴルドー』に変わっていた。クソッタレ!!
お次は手のひらを広げてたくさんの『魔力球』を放ってくる。
「この時を待っていたぜ!!」
ファルコと俺でリフレクターで相手にお返ししてやる。
全弾命中されたマホロアソウルはさらに怒りを募らせるように吠えた。
体から4つの光が上下左右に出ていく。
「気をつけて!『ドラゴストーム』だ!!」
カービィが大声で注意を呼びかける。
マホロアソウルはかつて己を破った倒すべき『星の戦士』が目の前にいることに気がついたのかすぐさま右手を振った。
かつてカービィが使ったドラゴストームとは違って横と縦から十字を描くように炎の龍が同時に襲いかかってくる!!
「もー!僕の能力を学習して強化して使ってくるなんてひどーい!!」
そんな文句を言うカービィだがマホロアソウルはお構いなしにもう一発お見舞いしてくる。
ひらりとかわす俺たちだったがマホロアソウルは最後に両手を思いっきり振った。
四方向から二組ずつ幅広く青白い炎の龍が襲いかかってくる。避けきれない!
「うぐっ!?」
「アチチチ!!」
『うわぁ〜もうだめ!先に離脱するよ!!』
掠っただけでここまでダメージをもらうのか・・・!おまけにスリッピーもやられるし、強すぎる!!
そして今度は両手をクロスして大きな剣を出現させる。この世界ではまだカービィが使っていないスーパー能力『ウルトラソード』だ。
しかしその剣はこのマホロアソウルがいた世界に存在したであろう『仮面の騎士』が愛用する宝剣に変わっていた。
もちろん宝剣のような美しい要素はどこにもなく、マホロアソウル自身を彷彿とさせる真っ暗な闇を纏っていたが。
右へ、左へと大剣が俺たちの頭上を過ぎていく。
そして最後は両手を使って切りにかかってきた!
「あっぶねぇ!?このままじゃまずい・・・カービィ!さっさとあれを使いやがれ!」
「今やるってば!」
ファルコに怒鳴られてカービィが頭に乗せていたバケツから雪を吸い込む。
・・・あんな猛攻でよく今まで落とさなかったな。もいっそのことサーカスにでも入ったら?
その途端、カービィの姿が変わる。
ソフトクリームのような渦を巻く帽子と正面に大きな星の飾りがついた冠。
「・・・一攫千金って当たることがあるんだな」
スーパー能力『スノーボウル』を得ることに成功したのだ。
「いくぞ!!」
一瞬にしてカービィが大きな雪玉に変身してマホロアソウルに突っ込んでいく。
それを見たマホロアソウルは次のスーパー能力を使ってきた。
手に出現するのは大量の冷気を纏った大きなハンマー。
スーパー能力『スノーボウル』と『ギガトンハンマー』を混ぜたマホロアソウルだけが使える『ギガトンスノーハンマー』だ。
そのハンマーを根の前に思いっきり叩きつける。
その際起こった衝撃波は俺たちのいる場所の一直線にいたカービィが全部受けてくれたので問題ないが次に凍ってしまった天井から大きな氷柱が降ってくる!
「まずいっ、リュール!」
「皆、頭上に注意してください!」
遠くにいたリュール達にもその被害は及んでしまったらしい。
が、このままやられっぱなしではないのがカービィ。
ハンマーを振って隙が出たマホロアソウルに『スノータックル』を叩き込んだ!
マホロアソウルの巨大な体が城の壁に叩きつけられる。
しかし、油断はできなかった。
マホロアソウルの手には魔法陣が展開されていたのだ。
「あれは・・・『マホロア砲』か!?」
両手からすごい電撃を纏ったレーザー砲が放たれる!
咄嗟に避ける体勢に入った俺だが、そのレーザー砲は目の前の星型の穴に入って消えてしまう。
「消えた!?どこに・・・!」
その直後、リュール達の前に星型の穴が開いた。
マホロアソウルはリュール達を狙っていたのか!!
まずい!!リュール!!
・・・ぐいっ
「・・・・!?」
なんだ・・・!?急にマホロア砲がリュールを避けるように曲がって・・・・・
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いきなりの展開にそのマホロア砲を放った本人へ目を向けるフォックス。
マホロアソウルはなぜか顔を手で覆い隠して悶え苦しむような動作をしていた。
すると、マホロアソウルにも変化が現れていた。
灰色だった体が青く染まっていく。
『マホロアソウル』から『マホロア第二形態』へと退化していたのだ。
(なんだ・・・!?何が起こってる!?)
その時だった。
(・・・早く、私たちを倒しなさい!!)
「る、ルミエル様!?」
フォックスの脳内に尊敬する神竜王の声が響き渡る。
リュールも困惑する表情を浮かべていたのでどうやらリュールにも聞こえていたようだ。
「ルミエル様…まさか、意識が!?」
(何やっているの!私も・・・『彼』も長くは食い止められない!!時間切れになる前に・・・早く!!)
「・・・リュール様、行きましょう!」
「わかりました!早く終わらせましょう!!」
真の戦いはまだ、始まったばかりだ。
続く
いきなりアンケート!!この作品であなたが一番好きなのは誰?
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蒼也(フォックス)
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ファルコ
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ペッピー
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スリッピー
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カービィ
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ウルフ
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リュール
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マルス