「・・・ここは?」
「指輪の間よ」
リュール様の疑問に対して、ルミエル様が答える。
今俺たちは、指輪の間の前まできている。
なんでも、ルミエル様が「リュールに指輪のことを教えたい」かららしい。
「・・・リトスにある紋章士の指輪はここで厳重に保管されているわ」
「!?他にも・・・マルス以外にも指輪が・・・!?」
「すごい・・・指輪がいくつも・・・」
リュール様がみて呟く。まぁ、ここにあるもので全部じゃないんだけどね。
今、ここにあるのは
シグルド
リーフ
エイリーク
ルキナ
ベレト
そして、リュール様のもつマルス。
マルスに関しては、リュール様が眠っている時につけてあったんだっけ。
「マルスは元気だった?私も久しぶりに会いたいわ」
「え・・・ええ!亅
・・・そういえば、どうして12もある指輪を各国に分けて・・・?」
「12の指輪が集まると、絶大な力が使えるの・・・それは、善にも悪にもなりうる。一箇所に集まると危険だわ亅
そして、1000年前、指輪を集めて大陸全体をおびやかした邪竜を封印したのがリュールだった。
だが、その代償は大きかった。その時の戦いで、彼女は深傷を負ったのだ。
だから、その傷を癒すために1000年も眠り続けていたのだ。
「ハァ!リュールがマルスとエンゲージした姿、みてみたかったわぁ!絶対に次はお母さんに見せて!」
「えぇ・・・」
「ああ・・・!一緒にしたいことがたくさん!久しぶりに手料理でも作ろうかしら!」
その後、ルミエル様が興奮しすぎて倒れてしまった。
なんというか・・・子供が一番の発想が大きいというか・・・
なんとも言えないな、やっぱこの人は。
・・・でもわかるぞ、あれはただ興奮のしすぎではない。
「・・・ヴァンドレさん、やっぱり何かルミエル様って疲れてません?」
「わかるか蒼也・・・そう、この城には少数の守り人とルミエル様しかいない」
「・・・それを、あの人は一人で守っていたんですね?」
「そうだ。あのかたは確実にお力が弱まってる・・・」
なるほど、そういうことか。守りたいものが、リュールが
あったからなのかなぁ・・・
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その後、隣国であるフィレネからアルフレッド王子とエーティエさん
が来ていたことがわかった。
なんにせよ、さっきの後始末の手伝いをしていたんだとか。
アルフレッド王子とは、何度もリュール様が眠っている時にあっているので
そこそこ仲はいい。
「・・・・・毎度毎度思いますけど、すごい力持ちですね。
えーティエさんもあなたも。」
「君だって、つい最近新たな力を手に入れたらしいじゃないか。」
「いや、それほど大したものじゃ・・・いや、結構大したものなのか?」
このひと、平和主義の国の王子なのにどんな訓練したらそんな腕力持てるんだ?
城の残骸の撤去作業を手伝いながら俺はそう思った。
「しかし、バケモノの襲撃とは・・・戦果が広まるなら
神竜様の力も必要になる・・・!今日はこの件で新竜王様に用があって
あり馳せ参じたのです。」
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「あれ、エーティエ?」
ブシュロン!今までどちらに!?」
あ、ブシュロンさんが戻ってきた。何してたんだろこの人?
「さっきまでみんなで探してたんですよ?どこ行ってたんですか?」
「怪しい奴らを追っていた道に迷って・・・・妖術か?」
「まぁ、ブシュロンだからな・・・」
「そうですね・・・ってまたお城に侵入者が!?」
「こりゃ、完全に狙われていますよ!?」
すると、何かを思い出したかのようにブシュロンさんが言った。
「侵入した兵士たちの装備・・・
イルシオン王国のものに似ていました!」
「なんだって!?」
イルシオン王国とは、邪竜信仰派が多い国だ。
「でも今イルシオンは、邪竜信仰に反対してるブロディアと戦争中ですよね?
どうして・・・?」
「今回のことはリトスを巻き込む工作なのかもしれない・・・」
王子たち曰く、あの異形にバケモノこと異形兵がフィレネにも現れたらしい。
しかもここにくる道中にもだ。
おまけにあれは、邪竜の僕と呼ばれている。つまり・・・
「1000年前封印された邪竜『ゾンブル』がイルシオン王国に
復活させられた可能性がある・・・?」
続く