スターフォックスエンゲージ   作:誰だ?

78 / 80
帰還の時

「・・・・・・」

 

目の前にいるのはボロボロになって今にも消えてしまいそうなソンブル。

 

俺たちはついに勝ったのだ。

 

・・・多くの犠牲を払ってだが・・・・・

 

「・・・まだ・・・だ・・・我は・・・誓ったのだ・・・独りで必ず野望を達成すると・・・・・」

 

「往生際の悪い奴だな・・・」

 

「なんとでもいえ・・・・その程度の軽口など・・・我には効かぬ・・・」

 

「・・・野望・・・?そんなもののために、全てを犠牲にするなんて間違ってます」

 

「黙れ・・・貴様らにはわからぬ・・・・あのものがいなければ・・・そこにいる小僧の元の体の持ち主がいなければ・・・我は今頃・・・・虫ケラのようにくたばっていた・・・・」

 

そして、そぎそばに落ちていた指輪を手に取るソンブル。

 

黄金の指輪・・・今リュールが俺を呼び出すのに使っている俺の指輪と同じ力を感じる。

 

おそらく、あれが先代様の指輪だったのだろう。

 

しかし、今は俺が礎の紋章士だ、本体はもうそこには宿っていない。

 

俺が感じ取ったのは、ただそこにこびりついたほんのちょっとの力だけだった。

 

「・・・焦我・・・せ・・・・礎・・・の・・・紋章士・・・・」

 

「・・・!?蒼也・・・」

 

「大丈夫だ、あれには何も宿っては・・・・・!?」

 

その瞬間、そのソンブルに手を差し伸べる人影が見えた。

 

「・・・ああ・・・やっと・・・逢えたのだな・・・また・・・私と・・・エンゲージ・・・を・・・・」

 

その言葉と共に、ソンブルは完全消滅してしまった。

 

その呼び出された人かげは俺に顔を向けて、何やら口を動かしている。

 

そしてそのまま消えていった。

 

何を言っているのかまではわからなかったが・・・俺にはわかった気がした。

 

 

 

(・・・・ありがとう)

 

「・・・その言葉そっくりそのまま返しときますよ。あなたがいなかったらひょっとしたら俺はメンタル的にも強く慣れなかった気がしますから・・・・ね・・・」

 

「蒼也?そこに誰かいたのですか?」

 

「・・・いや・・・なんでもない・・・・・・・・それより、そろそろお別れだ。異界の門をあんなtらが占めてしまう前に、俺たち元の世界に戻らないと」

 

「・・・そうですね・・・ついにきてしまったんですね・・・・」

 

その瞬間、俺の分身であるフォックスたちがそれぞれ笑みを浮かべて光の粒になって俺に吸収される形で消えて行った。

 

・・・そろそろ俺の力も消えかかっているのかな?

 

「時間がないので一言でまとめるぜ?・・・・・・

 

 

 

この旅に参加して損はしなかった。サイッコーに楽しかった!以上!」

 

 

 

 

「本当にすぐに終わらせたね・・・・君らしい」

 

「あれ?俺ってそんなギャグ要素満載だったっけマルス?」

 

「気づいていなかったのかい?」

 

いや全く気づいていませんでしたよ!?

 

「それはともかく・・・・本当にお別れですな」

 

異界の門の先・・・・俺の世界に吸い込まれていくように俺の体が消えていく。

 

「それではみなさんごきげんよう!アルフレッド様にセリーヌ様!国の復興頑張ってください!アルフレッド様とスタルーク様はモリオン王みたいな性格にならないように!アイビー様とオルテンシアはいつまでも国を愛し続けてください!ミスティラ姫は天然をほどほどに!」

 

「「「「ちょっと待て、一言余計なことが混じってるぞ!?」」」」

 

「・・・途中途中は良かったんだけどね・・・・」

 

「言いたいことを言いたかったんじゃない?」

 

「そう言うミスティラも馬鹿にされているのによく気が付かないね・・・」

 

そしてリュールとヴェイルに向かって一言。

 

「ヴェイルはとにかく元気だから周囲を励まし続けるように。今のあんたならあのひでぇグラドロンを美しく作り直せるはずだ。」

 

「わかったわ。・・・あの、フィレネの件は本当にごめんなさい」

 

「別にいいさ。それよりも、カービィがもうこっちに来れないんだから、その分今休養中のマロンの話し相手に思う存分つきあってあげれないか?あいつら結構仲悪そうに見えて、かなりの仲良しだったからな。これで貸し借りなしだ」

 

「そうね。あなたの最後の願い、受け取ったわ」

 

「リュールは・・・・どうしよ、何も思い浮かばない」

 

「ちょっと!最後の最後でそれはないですよ!?」

 

「じゃあ・・・寝すぎないように。一回寝ると全く起きないのがリュールの悪い特徴だから」

 

「うっ・・・」

 

あ、結構なダメージだったわ。でも最後だから許してちょ⭐︎

 

「・・・それではみなさん、ごきげんよう・・・さよならは言わないぜ?また会おう・・必ず」

 

視界がホワイトアウトしていく。

 

ああ、みんな泣いてるな・・・そんなに俺のこと寂しいのか?俺ただの高校生なのに。

 

「蒼也!!」

 

・・・なんですリュール?まだあるの?

 

「いつか・・・いつかきっと、みんなでそちらに行って見せます!それまでは・・・」

 

「はいはい・・・ってアポなし突撃だけはやめてーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

そうして、俺に意識は完全に消えた

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 




次回、最終回。

いきなりアンケート!!この作品であなたが一番好きなのは誰?

  • 蒼也(フォックス)
  • ファルコ
  • ペッピー
  • スリッピー
  • カービィ
  • ウルフ
  • リュール
  • マルス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。