「・・・!?」
「・・・蒼也?蒼也か!?」
(・・・あれ、この光景どっかで見たことあるな・・・・)
気がついたら病院のベッドに寝かされていた。
横から俺の両親が顔を覗かせる。
「3週間も眠り続けて一時はこのまま安らかに眠らせようと考えたこともあったが・・・待っていて本当によかった・・・・!」
(・・・さっきまでのは夢だったのか・・・・?)
最後にリュールたちに別れを告げて、そこから意識が飛んでいって・・・・
その後を思い出せない。
でも、あれは確かに現実味がありすぎたことだった。あれが夢オチなんて思えねぇ・・・・
「蒼也、もう少しだけ我慢してね。まだ完全に車に轢かれた時の怪我か治っていないから・・・!?あなた、その髪色と瞳の色、どうしたの!?」
「え?・・・・・わっ!?」
髪色と目の色・・・戻ってねぇ!?
(じゃあやっぱあれってほんとにあったのか・・・・!?)
・・・思い出した。
そういや以前イルシオンに再びいった時、ピグマが元の世界に戻ってしまった時、この世界で身につけた変身能力は愚か、神竜と邪竜の力こそ失ってしまうが、そのこうしようとして目の色と髪色はそのまま残ってしまうって言ってたっけ・・・・
「・・・フフッ」
「何笑っているんだ蒼也!?これは科学的にも生物学的にも不可解なことなんだぞ!?」
「別に・・・ただ好きな人とお揃いになったなって・・・・」
「「その人どんなセンスしているの!?」」
そりゃもちろん神竜・・・って答えたらこの世界では異常者になりかねないのであえて黙っておくか・・・・・・
___________________
・・・・・あれから五年後。
俺は見事病院を退院して無事に成人。
今は絶賛就職活動中だ。
・・・この髪と目のおかげで色々変に思われてなかなかうまくいかないけど。
けどこれは、俺が『あの世界』にいた何よりの証。別の色に染める気なんて一切ない。
いつか忘れそうで怖いからな・・・・そのせいでこのザマだが。
「ああ、どうしよ・・・今月のアパート代払えるかな・・・・・」
そして就職できていないので一人暮らしを始めて結構苦しい生活をしている。
実家から食糧だったりは仕送りされているからなんとか食いつないでいるが、そのままでは今住んでるアパートをいつ追い出されてもおかしくない。
・・・とにかく、またパソコンで就職だったりアルバイトだったり募集中のところ探すしかないか・・・
そう言ってアパートの俺の部屋を開ける。
「・・・いい匂い」
・・・あれあれ〜?おっかしいぞぉ〜?
この部屋はルームシェアじゃねぇのにどうしてキッチンから料理する音が聞こえて来るんだろ?
おまけにいい料理の匂いが俺の鼻をくすぐる。
それよりも・・・・・何やら気配を感じる。
あっちの世界に行って鍛えられた察知能力は今も健在だからすぐわかった。
(まさか・・・・空き巣!?)
なわけねぇか。泥棒だったら料理なんかするか。
では俺の両親?でもこの部屋の鍵は渡していない・・・・・
(・・・・いつか、必ずそっちの世界に行って見せます!)
「・・・いやいやまさかな・・・・」
・・・だが以前リュールから受け取った炎の紋章士の指輪・・・
『ファイアーエムブレム』は今も金庫で大事に保管されている。
それが関係していないとは考え難い。
(・・・とにかく、入ってみるか)
実は察知能力の他に、身体能力もこのままこの世界に引き継がれていた。
あくまで失ったのは本当に『神竜と邪竜の力』だけらしい。
俺は意を決してその扉を思いっきり叩き開けた!!
バァァァン!!!!!!!
・・・キッチンの方を向くと、目に入ったのは俺と同じ赤と青の入り混じった
ロングヘアーの髪。その神の持ち主は、扉の音に驚いて俺の方に振り向いた。
「・・・・・・あ、え〜っと・・・・・おかえりなさい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・
はァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?」
______________________
「・・・俺アポ無し凸はやめろと言ったよなぁ・・・・?」
「ご、ごめんなさい・・・!でも連絡手段がなかったから・・・・」
・・・確かにそれも一理ある。しかぁし、私生活を見られるのとは話が違うッ!!
「・・・まぁこの話題は置いといて・・・・どうやってここにきた?異界の門は閉ざされたはずだろ?おまけに紋章士たちもいないし、どうやってここに・・・?」
「・・・あの後、みんながあなたがいなくなった後の私を見て心配してくださってたみたいで・・・・その理由をどうやらフランたちが喋っちゃったみたいで・・・・その後そのノリでなんとかまた合わせようよみたいになっちゃって最終的に短時間ですがこの世界にくることができる魔法をみんなで完成させたんですよ」
・・・最後の最後まで世話を焼かせてくれるなあの3人トリオ!?
今度あったらタダじゃおかねぇ・・・って世界違うからもう違うか。
「紋章士を呼び出す感じであなたが持っていた指輪がこの世界にあったから、私はここに来れたんです。でもあくまで来れたのはその指輪に力を宿している私だけ。他のみなさんは残念ながら・・・・」
「別に構わんさ。一度は別れを告げたんだもん・・・それに別れ際にちょっとおちょくったからな、どんな仕返しされるかわからん」
「・・・あなたらしい理由ですね」
「それは一体どういうことだ?」
「・・・でも」
目の前の女性が俺の手を取って俺を見つめてくる。
いい加減その攻撃やめて、俺が尊死してしまうやろ。
「またこんな短時間という形ですがまた会えたんですもの。この機会にこれだけは言わせてください。
・・・・・・愛しています、蒼也」
「・・・・・・・俺も同じです」
異界からの訪問者 蒼也
ソンブルの一件が終わった後、異界の門を利用して元の世界に戻るために戦いの終結後、すぐに旅立って行った。
彼のこと・・・スターフォックスやスターウルフ、星のカービィのことはエレオス大陸全土に知れ渡っていたため、彼が帰ってしまったことに悲しむ人々も一部いたが、無事帰れてよかったと安堵していた人たちもいるようだ。
また、新たな神竜王となったある女性がよく城から消えていつの間にか帰ってきている、という謎に包まれた現象があったようだが、また現れた際の彼女の様子はとても嬉しそうで穏やかだったそうだ。
また、たまに彼女の世界にはないものを持って帰ってくることも多々あったそう。
また、彼・・・蒼也の分身である星のカービィが助けたというかつて邪竜の僕であった四狗の一人である少女はその後無事に怪我が完治したらしく、帰って行ってしまう前に一言お礼を言ってやりたかったと後悔していたが、主ともう一人の仲間の助言もあり、共にグラドロンの地に新しい命を作ろうと奮闘中のようだった。
彼のことはいつかみんな忘れてしまうだろうが、神竜王だけは違うのかもしれない。
・・・ここまでが新神竜王・・・リュールの世界での出来事。
俺が描けるのはここまでのようだ。
俺がその後元の世界でどうなったかは・・・今そこにいるあなたたちの想像に任せるとしよう。
・・・それにしても、縁ってのは実に不思議なものだ。
・・・こうやって今も、幸せに生きているのだから。
・・・・・・FIN.
完結しました!ここまで読んでくださり、ホントにありがとうございました!
いきなりアンケート!!この作品であなたが一番好きなのは誰?
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蒼也(フォックス)
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ファルコ
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ペッピー
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カービィ
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ウルフ
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リュール
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マルス