GOD EATER 〜アラガミの少女の放浪記〜(仮題)   作:クローサー

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何となーく思いついたのを書いただけですので、過度な期待はしないで下さい。


第1話

全てを喰らい、全てを奪い、全てを蹂躙した存在、「アラガミ」。

 

 

 

彼等は人類から全てを奪った人類の敵であり、世界の支配者。

 

 

 

人類は僅かに残された生存圏に押し込められ、反撃のカードを探し始めた。

 

 

 

そして生まれた、人類の対抗策。「ゴットイーター」。

 

 

 

ゴットイーター達は人類の為にアラガミを狩り、人類の命を繋ぎ続けている。

 

 

 

そして、人類も成長すると共に、アラガミも進化する。

 

 

 

 

進化にも道標が存在する。しかし、その道標から外れ、独自の進化を遂げたアラガミもまた、存在する────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極東地域に存在する、とある廃墟の一角。

 

元々はアラガミに追われた人々が集まり、身を寄せ合った場であったが、今では無残な廃墟と化している。

 

その中にある通りに、人影があった。

 

 

外見は15、6歳の少女。白い肌、背中まで伸ばされたボサボサな黒髪、紅い瞳。そして年相応にある胸の膨らみ。

 

 

そして何よりも特徴的なのが、赤黒い布しか纏っていない事だ。それを取れば、たちまち少女の裸体が姿を表すだろう。

 

 

「………」

 

 

少女はただゆっくりとした足取りで、土の地面を素足で歩いてゆく。

 

 

すると不意に、建物の影から最も生息数が多いアラガミの一種「オウガテイル」の姿を見つける。

 

 

どうやらオウガテイルは何かを捕食しているらしく、全く気付いていない。

 

 

「…見つけた」

 

 

すると、少女の右腕が”変異”し始めた。

 

 

右腕が原型を無くし、白い肌は跡形も無く肉塊と化し、変形を開始。

 

 

肉塊が意思を持ったかの様に動き、徐々に形作ってゆく。

 

 

そして、変形が終わった頃には、刃渡り約1mの赤色の刀と化していた。

 

 

「………」

 

 

右腕の変形を終えた少女は可能な限りオウガテイルに近付いて、そして腰を深く落とし────

 

 

 

「ッ!!」

 

 

 

両足の筋力をフルに活用し、駆ける。

 

足音に気付いたのか、オウガテイルが少女に視線を向けたが、遅い。

 

 

「ハッ!!!」

 

 

少女の右腕()が、正確にオウガテイルの身体を貫き。

 

 

「ギャ──」

 

「ッ!!!」

 

 

オウガテイルが鳴き声を挙げる前に、そのまま左へと力任せに一振り。

 

突き刺さっていた刀身がオウガテイルの肉体を裂き、そのまま頭部へと直進。

 

 

そして、オウガテイルの顔を縦に”分けた”。

 

 

バシャ、と周囲に返り血が飛んで少女の身体が赤く染まり、そして少女が纏う布をより赤黒く染め上げる。

 

 

「────」

 

 

体と頭を裂かれ、刀という支えを失ったオウガテイルはそのまま地面へと崩れ落ち、2度と動かなくなった。

 

 

オウガテイルを仕留めた少女は右腕を元に戻し、オウガテイルの身体のすぐそばで地面に膝を付き、顔をオウガテイルの身体へ近付けて────

 

 

 

 

 

オウガテイルの肉体に、”噛り付いた”。

 

 

 

 

 

ブチブチと細胞繊維が千切れる音が響き、一際大きな音が鳴ると同時に少女の口が完全に閉じ、オウガテイルの肉を喰らう。

 

 

少女には、今食べているモノの味はあまり分からない。しかし、言葉じゃ言い表せない”美味”が確かにある。

 

 

そしてもう一口。咀嚼音が響く。

 

 

もう一口。ほんの少しだけ肉が柔らかくなり、より美味しくなる。

 

 

もう一口。さっきよりペースが早くなる。

 

 

もう一口。今度は手も使って肉を千切り取り、肉を飲み込むと同時にドンドンと頬張ってゆく。

 

 

もう一口。今度は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後。

 

「…美味しかった」

 

そこには大量の血だまりと、細かい肉片。そして、顔と手が紅く染まった少女しか無かった。

 

少女は身体に纏っている布を使って顔に付いてる血を拭き取り、手の血は舐め取った。

 

そして、何事も無かったかの様にまた歩き始める。

 

「あ…」

 

しかし、妙に空が暗く感じた少女は空を見上げる。太陽が既に夕焼けに染まり始めており、あと2時間したら完全に日が落ちてしまうだろう。

 

「帰らなきゃ…」

 

そう言って少女は歩くペースを速め、自身の休息の場所へと戻り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女の休息の場として利用しているのが、人類が「黎明の亡都」と呼ぶ区間にある、横倒しになった建物の一室。

 

建物内までアラガミが入る事は身体の大きさの都合上ほぼ100%無く、ガラスが奇跡的に張られている窓からは月明かりが入る。

 

更に横倒しの状態から見て一階下の階には、水が少しずつ湧き出ており、どうしても落ちない身体の汚れを洗い流す際に重宝している。

 

 

そして肝心の少女は、たった今その一室に入った。時間は夜。

 

 

床には興味本位で拾った物、役に立ってる物等、色々な物が置かれている。

 

少女は入ると眠気が来ているのもあり、すぐに眠る準備に入る。

 

 

かき集めて重ねた数多くの布で作った即席のスペースで横になり、すぐそばに置いてあったボロボロの、しかし少女の身体を覆うには丁度良い大きさの布を掛けて、意識を眠りにつかせた。

 

 

明日はどうしよう、と考えながら。

 

 

 

 

 

 

これは”彼女”とは異なる、”人間”に限りなく近い進化を遂げた”アラガミ(少女)”が目的も無く、只々放浪するだけの物語。




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