小説初心者ですが、あたたかく見守ってください
「っっっしゃオラッッ!!」
この世には、見てはいけないものというのがある。
今目の前に映っているそれがまさにそうだ。
「オイオイオイどーーーーしたクソ雑魚!!!」
……うん、あれだな。
見なかったことにしよう。
「勝ち確煽りかました相手に逆2タテくらってどんな気分!?どーーして弱いのにイキリ屈伸しちゃうのかな!?教えてよねぇ!!………」
「……あ」
「……」
やばい、見てるのバレた。
……終わった。
グッバイ!!(ヒゲダン)
黒美学院。
全寮制のお嬢様校として名高い
しかしそれもいまは昔。
昨今の流れを受けて、共学になった。
のだが……
男子生徒はなぜか俺しかいない。
どゆこと?
周りはキラキラのお嬢様。その中に目の腐った男をひとつまみ。
明らかに浮いている。
もう肩身が狭いどころの話ではない。
俺はこの学校に入って死ぬほど後悔した。
だが……とはいえ、不思議なことに慣れてしまうと案外平気だったりする。
要は心の持ちようなのだ。
心を無にして、ステルスヒッキーを発動させる。
そうすればお嬢様と絡むことはないし、お嬢様たちも俺をいない者として扱ってくれるのでどうってことはない。
はず……
「あの人ずっとこっち見てくるよ……やんなっちゃうなーもう」
俺のことを四六時中ずっと見つめてくる少女。
彼女の名は夜絵美緒。通称白百合さま。
非常に整った容姿と気品のある所作からそう呼ばれている。まあいわばこの学校のアイドルみたいな存在。
そんな彼女から俺は見つめられています。
「……」
「……」
やはり昨日のあれが原因だろうか。
俺がたまたま目撃したもの、それは白百合様がπ4をやっていた場面だった。
この学校は本来ゲームが禁止されている。
見つかった場合は最悪退学とかで、めちゃくちゃ厳しいらしい。
そんでもって白百合様がやっていたのはπ4。
うーん、これはアウト。
白百合様的にはバレたくないだろうし。
と、するならばやはり口封じのために俺を◯そうとしてるのだろうか。
……別に誰かに話すつもりはないんだがな。
もっとも話す相手なんぞいないが。
やべえ泣きたくなってきた。
こうなったら一度白百合様に向き合って話しこんだほうがいいかもしれないな。
うん、そうしよう。
俺は白百合様に近づこうと歩み始める。
しかし……
「見て、あの人なんなのかしら」
「例の男子生徒だそうよ」
「ひきこもり君って人ね」
……比企谷です。
「白百合様がずっと見ていらっしゃる、妬ましい」
「嫉ましい」
「ネタマシイ」
「ネタマスィー!!!!」
助けて!お嬢様たちから憎悪に満ちた視線を送られてくるの!
白百合様じゃなくて、お嬢様に◯されそうなんですが?
彼女たち、白百合様のファンとでもいうのだろうか。
まるで俺から白百合様を守るかのように彼女を囲っている。
これでは近づこうにも近づくことができない。
仕方ない。頃合いを見て接触するしかないな。
……やれやれめんどうなことになっちまったぜ