怪物と英雄の狭間で 作:伝説の一般元ブロリスト
アホほど長くなりました
「オールマイトからのメッセージは受け取った。俺は、雄英高教師であるオールマイトの言葉に従い、ここから脱出する事を提案する!」
「飯田さんの意見に賛同します……! 私たちはまだ学生、ヒーロー免許もないのにヴィランと戦うわけには……」
事態はまさしく最悪の状況となっていた。
華やかなはずだったレセプションパーティーの最中、突如として謎のヴィランたちがタワーを占拠。島の厳重な警備システムを完全に掌握し、パーティー会場にいた島の人々全員を人質に取ってしまったのだ。
さらに、会場にいたプロヒーローたちも全員囚われており……その中には、あのオールマイトの姿もあった。
別の場所にいて難を逃れていた生徒たちだったが、飯田は委員長として、この場から安全に脱出することを提案。八百万もそれに賛成した。
「あ、なら脱出して外にいるヒーローに……」
「それはいいけど、まずどうやって脱出するんだ? 厳重な警備システムで強制的に封鎖されてるんだぞ」
「あ…」
峰田の提案に心操が冷静に指摘し、峰田がハッとする。峰田は、そもそもここから脱出すること自体が不可能かもしれないという可能性がすっかり抜けていたのだ。
すると、メリッサも峰田の提案に対して深刻な顔で意見を言う。
「人使くんの言う通り、脱出は困難だと思う……。ここは敵ヴィラン犯罪者を収容するタルタロスと同じレベルの防災設計で建てられているから……中からも、外からも、破ることはできないわ」
「じゃ、じゃあ。助けが来るまで待つしか……」
メリッサの発言に対し、峰田が半ば諦めた様子で言うと、耳郎が立ち上がって峰田に声をかける。
「峰田、それでいいわけ?」
「どういう意味だよ?」
「助けに行こうとか思わないの!?」
耳郎が鋭く問うと、峰田がたまらず反論する。
「おいおい、オールマイトまでヴィランに捕まってんだぞ!? オイラ達だけで助けに行くなんて無理すぎだっての……!!」
峰田の叫びに、緑谷が僅かに俯く。すると、轟が自分の掌を見つめながら静かに言った。
「俺らは、ヒーローを目指してる」
轟の言葉に、八百万が反論する。
「ですから、私達はまだヒーロー活動を……」
「だからって……何もしないでいいのか?」
「それは……」
轟が拳を握り締めながら言うと、八百万は何も言えなくなる。すると、今度は心操が重い口を開いて意見を出した。
「悪いけど、俺もここを脱出するか、身を潜めるって案に賛成だ」
「心操くん……」
「ヒーロー科じゃない俺が言うのもなんだが、オールマイトやプロのヒーロー達が捕まって、この島全体の人々を人質に取られている。下手に動いて何かあったら……取り返しがつかない」
「それは……」
「………それに、はっきりと言うが」
心操はゆっくりと、視線を部屋の隅へと向ける。
「あの状態のブロリーを動かす、もしくは戦わせるなんて、俺は絶対に却下だ」
「……たし……かに」
心操の視線の先には、壁にもたれ、頭を抱え込むようにして座っているブロリーの姿があった。
その巨体からは、ギリギリと骨がきしむような音が漏れ、太い腕には異常なほど血管が浮き上がっている。
目の前で父親であるオールマイトが縛り上げられ、大勢の人々が銃口を向けられた。その光景が、彼の内なる『怒り』の引き金を引いてしまったのだ。
「ッッッッッ…!!!」
『落ち着けブロリー! 深呼吸だ、闇に心を沈めろ……!!』
もがき苦しむ彼を、常闇がダークシャドウで囲い込んで必死に抑え込んでいる。
その隣では、上鳴がブロリーの背中に手を当て、「大丈夫、大丈夫だぞ、俺たちがいるからな!」と必死に言葉をかけ続け、発目は何も言わず、ただ震える彼の太い腕を優しく撫でて落ち着かせようとしていた。
「あれを見ろ。あの首のアイテムがなきゃ、とっくに限界突破してるぞ」
心操が冷や汗を拭いながら、低く険しい声で言った。
「万が一、ヴィランと遭遇してあいつの怒りが完全に爆発してみろ。人質どころか、このタワーごと……いや、島全体が吹き飛ぶ。俺たちじゃ止められない」
「…………」
その重すぎる事実に、耳郎も轟も、押し黙るしかなかった。
USJ・体育祭・職場体験・期末試験での圧倒的な力を見ているからこそ、彼の『暴走』が意味する絶望は、誰よりも理解している。
「……ううっ、……はぁっ……はぁっ……」
荒い息を吐きながら、ブロリーは焦点の合わない琥珀色の瞳で、床を睨みつけていた。
(父さんを……みんなを助けないと……でも、力を出したら、また……!)
ヴィランを殺してしまうかもしれない。
島を壊してしまうかもしれない。
強大な力と優しい心の間で、巨体は悲鳴を上げていた。
「……戦わない」
沈黙を破ったのは、緑谷だった。
彼は顔を上げ、全員の顔を真っ直ぐに見据えた。
「え……?」
「戦うのがダメなら、戦わずにみんなを助ければいい」
緑谷は、自分の右腕に装着された『フルガントレット』をギュッと握りしめる。すると、メリッサが口を開く。
「I・アイランドの警備システムは、このタワーの最上階にあるわ。ヴィランがシステムを掌握しているなら、認証プロテクトやパスワードは解除されているはず…! 私達にもシステムの再変更ができる! ヴィランの監視を逃れ、最上階まで行く事ができれば…皆を助けられるかもしれない!」
「メリッサさん…!」
メリッサが言うと、緑谷が目を見開く。
すると耳郎がメリッサに尋ねる。
「監視を逃れるって、どうやって?」
「現時点で私達に実害は無いわ。ヴィラン達は警備システムの扱いに慣れてないと思う!」
メリッサが言うと、轟も少し考え込む。
「戦いを回避してシステムを元に戻すか…なるほど」
「それなら……いけるんじゃね?」
「だよね!」
上鳴と耳郎がメリッサの作戦に賛同し、峰田がビクビクと震え上がる。だが、懸念要素が無いわけではなかった。
「しかし最上階には、敵ヴィランが待ち構えてますわ」
「戦う必要は無いんだ! システムを元に戻せば、人質やオールマイト達が解放される! そうなれば、状況は一気に逆転するはず…!」
「ブロリーはどうするんだ」
「――オレも、いく」
不意に、地の底から響くような重い声が部屋を震わせた。
全員がハッとして振り向く。
「ブロリー……?」
「ブロリーさん、まだ無理しちゃダメです!」
上鳴と発目が止めるのも聞かず、ブロリーは壁に手をつき、フラフラと立ち上がった。その琥珀色の瞳には、先程までの混濁した光はなく、確かな意思が宿っていた。
「オールマイトが、捕まってる。デヴィットさんも……」
ブロリーは巨大な拳を胸に当て、大きく息を吸い込んだ。
「みんなが、怖い思いをしてる。……だから、オレも行く。絶対に……暴走なんか、しないから」
「――なら私もついていきます!」
「発目さん!」
「このままじっとしているのは、一人の人間として我慢できませんし…それに!ブロリーさんのことも心配ですからね!」
「ならば俺も同行しよう」
「常闇くん…!」
「勿論俺もいくぜ!ここで止まってちゃ、ヒーローなんて言えないしな!」
上鳴の力強い言葉に、麗日も深く頷いて前に出た。
「ウチも行く! こんなところでジッとして、後でオールマイトたちが傷つくのを知ったら、絶対に後悔するもん!」
「……やれやれ」
心操は大きく息を吐き出し、頭をガシガシと掻いた。
「ここまで言われて、はいじゃあいってらっしゃい…なんて言えるわけないな。俺もいくよ」
「心操くん……!」
緑谷がパッと表情を明るくする。
「お、おいおい! みんな本気かよ!? 相手はテロリストだぞ!?ブロリーだって下手に戦えないってのにぃ!!」
峰田が涙目で震えながら周囲を見渡すが、轟が静かに峰田の肩に手を置いた。
「安心しろ、峰田。最前線に出るのは俺たちだ。お前は後ろでサポートに回ってくれればいい」
「と、轟ィ……! そういう問題じゃねえけど、一人で残るのも怖いから行くしかねえじゃねえか!」
峰田が半泣きで同調すると、残るは飯田と八百万の二人となった。飯田は腕を組み、目を閉じて深く考え込んでいた。
委員長としての責任、オールマイトの「脱出しろ」という命令。しかし、目の前にいるクラスメイトたちは、誰一人としてヒーローとしての矜持を捨ててはいない。
「……緑谷くんの言う通り、我々の目的はあくまで『システムの復旧』と『プロヒーローの解放』。戦闘を第一目的としないのであれば……!」
飯田はカッと目を開き、眼鏡を光らせた。
「クラス委員長として、君たちだけの危険な行動を見過ごすわけにはいかない。この作戦、俺も同行しよう!」
「飯田くん!」
「……皆さんがそこまで覚悟を決めているのなら、私も引くわけにはいきませんわね」
八百万も決意を固めたように、凛とした表情で頷いた。
「戦闘を避けるために必要な物資の『創造』は私にお任せください。全身全霊で皆様をサポートいたしますわ!」
これで、この場にいる全員の意思が一つに固まった。
「ありがとう、みんな……!」
緑谷が感極まったように全員を見回す、そしてメリッサに目を回す。
「メリッサさんはここで待っていて下さい」
「私も行くわ!」
「で、でも…メリッサさんには『個性』が…」
「この中に警備システムの設定変更ができる人いる?」
「あ…」
緑谷はメリッサに待機するよう言うが、メリッサが言うと全員顔を見合わせる。
「私はアカデミーの学生! 役に立てると思う!」
「でも…」
「最上階に行くまでは足手まといにしかならないけど…私にも、皆を守らせて! お願い!!」
「大丈夫だ、緑谷――オレがついている」
緑谷はメリッサの身を案じるが、メリッサは強く頼み続け、ブロリーが側にいると言う安心感もあり、認める。
「…わかりました。行きましょう! 皆を助けに!」
緑谷が言うと、他のA組も頷く。
するとメリッサは笑顔を浮かべて力強く返事をした。
「ええ!」
「――よし、行こう! ターゲットは最上階のシステム管理室!」
緑谷が拳を突き出し、静かに、だが確かな熱量を持って宣言した。
「僕たちで、この島を取り戻そう!」
『おお!!』
声を潜めながらも、決意に満ちた返事が響く。
華やかなドレスやスーツという正装のまま、若きヒーローたちはヴィランが支配する巨大タワーの最上階を目指し、静かに行動を開始した。
行動を開始したブロリー達は非常階段を登り続け、ついな80階まで到達。しかし、次の階へと続く道がシャッターで塞がれていた。
「どうする、ダークシャドウであればこれくらいは破壊できるが」
「そんな事したら、警備システムが反応して敵ヴィランに気付かれるわ!」
「ならこっちから行けばいいんじゃねぇの…」
「あっ、待ってください峰田さん!!」
発目が止めるものの、峰田が近くの扉を開けてしまった。するとドアノブに内蔵されたセンサーが反応する――その瞬間に、敵に感知されてしまった。
「っいくしかない!」
「峰田後でお説教!!」
「ほんとごめぇぇぇぇん!!!!」
開かれた扉を通って、ブロリー達は80階の廊下を走っていた。
「他に上に行く方法は!?」
「反対側に同じ構造の非常階段があるわ!」
「なら、急ぐぞ!!」
轟が尋ねると、メリッサが答え、飯田がさらに駆け足で前に出る。
するとその時正面のシャッターが降り、ブロリー達は足を止める。
「シャッターが…!!」
「後ろもですわ!」
さらに後ろのシャッターも次々と閉まっていき、ブロリー達は逃げ場を失っていく。
「オレが、止める!」
そこですかさずブロリーが動き、閉じようとしているシャッターの間に入り、手と足で無理やりこじ開ける。
「飯田…!」
「了解した!!」
ブロリーの力によってできた隙間から飯田が入り込み、エンジンキックで扉を破壊した。
「この中を突っ切ろう!!」
飯田が先導すると、ブロリー達は植物プラントの中を走っていく。
植物プラントには、様々な種類の植物が植えられており、中には個性の影響を受けたのか極端に変異している植物もあった。
「こ、ここは…!?」
「植物プラントよ!個性の影響を受けた植物を研究…「待って!!」
緑谷の質問に対しメリッサが答えていると、耳郎が遮って緑谷達の足を止める。
そして耳郎は、正面のエレベーターを指差した。
「あれ見て! エレベーターが上がってきてる!」
耳郎の言う通り、エレベーターが表示する数字が徐々に80に近づいていた。
すると峰田が狼狽える。
「ヴィランが追って来たんじゃ…!?」
「隠れてやり過ごそう!」
「…! こっちだ!」
緑谷が提案し、心操が上手く隠れられそうな場所を見つけて全員を案内する。ブロリー達は心操見つけた隠れ場所でしばらくヴィランをやり過ごす事にした。
すると上鳴がエレベーターの方を見て提案する。
「あのエレベーター使って最上階まで行けねぇかな…?」
「無理よ! エレベーターは認証を受けてる人しか操作できないし……破壊も…いや、多分ブロリー君なら大丈夫だとおもうけど、バレてしまいそうだし…!」
上鳴が言うと、メリッサが反対した。
すると峰田がプルプル震えながら泣き言を言った。
「使わせろよ文明の利器…!」
するとその時、エレベーターが止まる音が聞こえた。
「ひっ!?」
「声抑えろ!」
思わず声を漏らしてしまった峰田の口を、後ろにいた心操が塞いでやり過ごす。エレベーターの前のシャッターが開き、エレベーターの扉が開くと中からィラン達が現れる。
すると一度ヴィラン達を会場で見ていた緑谷が目を見開く。
「…! あの服装…会場にいたヴィラン…!」
エレベーターから出てきたヴィランは、侵入者を探し始める。一人二人ではない、軽く18人はいる。
「ガキはこの中にいるらしい」
「面倒なところに入りやがって…」
「とにかく周りを探すしかねえな」
「さっさと見つけて戻らうぜ」
ヴィラン達がガサ入れを始めると、麗日が冷や汗を流して緑谷の方を見る。
「こっちに来る…!」
「静かに!」
麗日が狼狽えて思わず声を漏らすと、飯田が静かにするよう言った。ブロリーはもしバレた時はと拳を握り始める。
――すると次の瞬間
「見つけたぞぉ、クソガキ共ぉ!!」
そう言ってヴィランが立ち止まると、緑谷は目を見開いてどっと冷や汗を流す。
だが…
「あぁ!? 今何つったてめぇ!?」
聞き覚えのある声が聞こえてきたため、緑谷が木の葉の隙間から覗くと、ヴィランの前には切島と爆豪が立っていた。
(かっちゃんに…切島君!?)
今まで一切連絡が取れなかった二人が植物プラントにいたため、緑谷は思わず目を見開く。
堂々と現れた二人に対し、ヴィランは目的を尋ねる。
「お前らここで何をしている?」
「そんなの俺が聞きて「ここは俺に任せろ! な!?」
ヴィランの質問に対し爆豪が上から目線で答えようとすると、切島が宥めて敵ヴィランに話しかける。
「あのー、俺ら道に迷ってしまって! レセプション会場ってどこに行けば…?」
(道に迷って何故80階まで…!?)
(何やってんだよヒーロー科…!!!)
切島が笑いながら言うと、常闇と心操は心の中でツッコミを入れる―――するとその直後、ヴィランが掌を大きくし攻撃を仕掛けてくる。
「見え透いた嘘ついてんじゃねぇぞ!!」
敵ヴィランがいきなり攻撃してくると、爆豪が目を見開く。
「個性を…!?」
「切―」
――その刹那、ヴィランの体が大きく後方へと吹き飛び、そのまま壁へと激突した。
「ゴベァッ!!?」
「な…なんだ…!?」
「てめぇ…は!」
「ぶ、ブロリー!?なんでお前、ここに!?」
「ブロリー!」
「緑谷まで…!?ど、どうなってんだ…!?」
「この――クソガキが!!調子に乗ってんじゃねえぞぉ!!!」
ブロリーが切島と爆豪の前に立っていると、ヴィランの一人の身体が巨大化し怪物へと変貌を遂げた。緑谷達はすぐさま爆豪と切島を下がらせる。
「グルァァ!!」
ヴィランの巨大な拳がブロリーの顔に当たり、強い衝撃波と突風が発生。メリッサが思わずブロリーの名を叫び身を乗り出そうとするも、それを発目が必死に止める。
――なぜならば、巻き込まれてしまうから。
「オルァ!!オルァ!!ウラウラウラァ!!」
ヴィランは拳のラッシュをブロリーに向かって叩き込んでいくが、ブロリーはそれを左手だけですべて受け切っていく。ヴィランは動揺しながらも、最後は押しつぶすつもりで拳を振り下ろすも、ブロリーはそれを右手で受け止めて――そこから力を入れ始める。
「アゥガッ!!?ッッ!!?ガァッッ!!!?」
「―ぬぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!!!――はり"ゃ"ぁ"ぁ"!!」
暴走はしていない、しかし切島や爆豪を、友達を傷つけようとした、許せない。ブロリーはヴィランを片手で回しまくり、そのまま地面へと叩きつけた
「―ゴゴゴ…パッ…」
「―みんな、先に行ってくれ」
「けど!ブロリーくん…!」
「…人数は多い方がいい、それに、絶対に追いつくし……オレなら大丈夫だ」
ヴィラン達がボコボコにされた仲間を見ながらもう生きて帰す気がないとばかりに個性や銃を向け始める。
ブロリーは一人残り、全員を先に行かせることに決めていた。―暴れたりしない、そう心に誓ったまま。
「……―オレを、信じてくれ」
「――わかったよ、ブロリー君。また後で!」
「っ轟君…!」
「ああ…!」
轟が床に手を置き、氷が迫り上がってブロリー以外の全員が持ち上げられる。それを見送った後、ブロリーはまっすぐヴィラン達を見る。
(……嫌な気配だ、でも、違う。目の前にはいない……―あの時、あの時感じたものとは…)
「考え事とは随分と余裕メギャッ!!?」
「くっ、くそっ!!撃て撃て!!」
一人のヴィランが奇襲を仕掛けるも拳一発で飛ばされ、そのままに激突。銃を所持しているヴィラン達がブロリーを撃つものの、ブロリーは全く動じず普通に歩いていく。
「な、なんだ、なんなんだよこいつ!?本当にただのガキか!?」
「……な、なあこいつ……どこかで……」
「――そ、そう言えば…見たことがある……確か、体育祭で一位を勝ち取って、保須では大人数のヴィランを簡単に制圧したって言う―――こ……こいつだ―こいつが、ブロリーだ!!!!」
「――うゔゔゔゔゔぅぁぁぁぁっっ!!!」
後悔しても、もう遅い。人に危害を加えると言うのならば、自分が倒されると言う想像くらいはしなければいけない――だが、ブロリーが相手の場合は、ただ倒されるのでは無く。
――圧倒的な力の前に、なす術なく敗北をするしかないのだ。