勇者です。VRMMOと偽って日本のみんなに異世界救ってもらおうと思います。   作:カロン救世委員会

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冒険の進捗・魔法

 

 

 

________________

 

【なんや】カロン情報スレ【かんや】

 

555:そのへんの英雄 2027/1/6 10:10:00 ID:QGaIZoAp8

ダンジョン内のみだったライブ配信が

カロン内でも解禁されました

 

556:そのへんの英雄 2027/1/6 10:10:19 ID:p+Q/ixft8

アップデートきた

 

557:そのへんの英雄 2027/1/6 10:10:38 ID:alqYlfydz

ウェーイ

 

558:そのへんの英雄 2027/1/6 10:10:50 ID:96OCJs+f/

ただし見れるのはカロンかダンジョン内のみ

 

559:そのへんの英雄 2027/1/6 10:10:57 ID:Na/eP9YN8

あれ?

 

560:そのへんの英雄 2027/1/6 10:11:10 ID:iLr2rkrST

どゆことー?

 

561:そのへんの英雄 2027/1/6 10:11:17 ID:O4vr18nG2

カロンからのライブ配信は

カロンにいるか、ダンジョンにいる必要がある

ステータスウィンドウから視聴可能

 

562:そのへんの英雄 2027/1/6 10:11:27 ID:AxjO1GR5O

そうやで

家でぬくぬくとしながら見ることはできんのや

 

563:そのへんの英雄 2027/1/6 10:11:36 ID:oPJ7qjRgw

なんでや!

 

564:そのへんの英雄 2027/1/6 10:11:45 ID:gd4k/YGuh

ぬくぬくしながら見たい場合はこれまで通り

アップされた動画で楽しんでや

 

565:そのへんの英雄 2027/1/6 10:12:00 ID:M8bwhChUo

なんでやぁ

 

566:そのへんの英雄 2027/1/6 10:12:12 ID:ncWYwErcN

up主とわちゃわちゃ話しながら見るの楽しいけどね

 

567:そのへんの英雄 2027/1/6 10:12:31 ID:mbw8nGjZA

じゃ目当てのライブ配信がある場合は

それに合わせて探索拠点に行く感じか

 

568:そのへんの英雄 2027/1/6 10:12:42 ID:wTViGlfw3

手間やな

 

569:そのへんの英雄 2027/1/6 10:12:52 ID:je2q5BzKR

ワイはダンジョンの休憩中にちらっと見る感じかな

 

570:そのへんの英雄 2027/1/6 10:13:09 ID:gmyLAS9QW

ワイはカロン内の強モンスターの倒し方の参考にとか

強い人の戦闘を見たいかな

 

571:そのへんの英雄 2027/1/6 10:13:29 ID:4/Vqx2Bx4

これ説明読むと特定条件下で無差別のプレイヤーに通知がいくらしい

 

572:そのへんの英雄 2027/1/6 10:13:43 ID:UcOPuUf1G

ん? ちょっと意味が

 

573:そのへんの英雄 2027/1/6 10:13:50 ID:7TRuu0HhW

ああ。つまりこれあれだ。救難信号

 

574:そのへんの英雄 2027/1/6 10:13:57 ID:18uKlJHcG

なーる。そっちを主に意識しとるんやな、運営は

 

575:そのへんの英雄 2027/1/6 10:14:15 ID:q8mQb7Yqz

助け合い、サイコー

 

576:そのへんの英雄 2027/1/6 10:14:28 ID:g0bdaemYC

プレイヤー多いし鳴りっぱなしとかないだろうな

ウザすぎんだけど

 

577:そのへんの英雄 2027/1/6 10:14:47 ID:InkMNoGs1

on offできるやで。信号出すかどうか。信号受けるかどうか

 

578:そのへんの英雄 2027/1/6 10:14:54 ID:G1GCz2fvm

ワイは救難信号を渡り歩く辻ヒーラーになるで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

「みんな起きてる〜? ミズナカオキだよー。今日はカロンから配信してまーす。アップデートされたLive配信をね、試してみたいと思って。エッヘッヘ」

 

 

;キタ

:オッキ

:おーミズナカだー

:かわいい

 

 

「あとそう、ずっと一人称視点だったのが、このー……あたしが見てる景色が、見えてるだけだったのが、ステータスウィンドウをカメラにして、あたしの顔を今みたいにね、映せるようにもなりました〜。イエーイ。ライブ配信はゲーム内でしか見れないみたいだけど、お〜いっぱい見に来てくれてありがとね」

 

 

:おっぱい?

:え

 

 

「こら。誰がおっぱいって言ったよ」

 

 

:助かる

:かわわ

:装備いいね

:かわいい

 

 

「あ、これ〜? いいでしょぉー。こっちで仲良くなった子たちと色違いで作ったんだよ。ツナギ。ミズナカはこの通り薄い水色だよ」

 

 

:ミズナカだからね

:でしょーね

:仲良くなったってプレイヤー?

:なにっ?

:オッキと冒険したい

 

 

「いやープレイヤーじゃないね。冒険者組合でミッション一緒したおにゃの子たちなのよ。というかあたしあんまりプレイヤーとかNPCとか気にしてやってないや。あんま区別ついてないかも。イッヒッヒ。それでみんなはどこから視聴してるの?」

 

 

:ルーンフェイト

:ルーンフェイト

:最初の街

:ルーンフェイトのかっふぇ

:ダンジョンの食堂

:かわいい

:西の宿場町に着いたとこ

:ダンジョンで休憩中に

:森の館の前、怖い

:オッキと冒険したい

:ダンジョン

:アズーとかいう密林の都市

:延々続く湿地帯ツライ。配信で癒されながら進む

:北東の港町ナービス

:街道を歩きながら

 

 

「へー、みんないろんなとこいんね」

 

 

:興味持って?

:上の空

:棒読み

 

 

「あっはっは、そんなことないよ。興味持ってるってば。なに上の空。上の空? 上の空ってなに?」

 

 

:ぼんやり

:こころここにあらず

 

 

「んー、まあ知ってたけどね」

 

 

:うんうん

:そうだね

:知ってる知ってる

 

 

「なにちょっと優しく見守ってんの? やめて」

 

 

:それで今日は?

:どこ行くの?

:今回の目的地は?

 

 

「あー、あたしもね、ルーンフェイトからはいま結構離れてて、海を目指して歩いてたの。ほら見て、ついに海まで来ましたー」

 

 

:おおー

:穏やか、ではないな

 

 

「そう。砂浜もないし。切り立った崖が続いてるの」

 

 

:北に行けば港町があって崖の隙間に砂浜がある

:情報通ニキきた

 

 

「おおー、ありがとー。じゃあ北に行ってみようかな」

 

 

:モンスターは?

:一人で大丈夫なん?

 

 

「モンスターはグラスウルフとか、アローホークとか妖木だっけ。あと虫系のモンスターがたまに飛んで来るよ。大っきい虫のお腹がねキ……ちょっとヤだよねブヨブヨが」

 

 

:キ?w

:ブヨブヨ

:グラスウルフって?

:毛並みが尖った草にになってる狼

:アローホークは突っ込んでくる姿が矢のように見えるハゲタカ。

:へー

:サンキューニキ

 

 

「それはそれとして途中の村の人とかはそうじゃなかったけど、一部? の冒険者の人とかの中にすごい虫系のモンスターだけ特に嫌ってる人いるんよ。ふしぎー」

 

 

:世界の脅威になってるのがバグだからだよ

:へー

:昆虫系モンスターとはまったく別なんだけどね

:そうなんだ

 

 

「そうなんだー。エッヘッヘ。あたし体験会からやってるのに知らんかった。えへ」

 

 

:いいんやで

:かわわ

:ワイも知らんかった。始めたばかりだけど

:始まりの街周辺地域の一般人はあまり危機感を持ってない気がす

:直接の被害がないからかな

:もっとずっと北西に行くと様子が変わってくるぞ

 

 

「そういえばあたしたち英雄なんだもんね。いずれそっちに行かなきゃかな」

 

 

:南東の諸島連合地域でもたまにはぐれが飛んでくるってさ

:マジ? 東の海の先の大陸やばいんかな?

 

 

「え? 大丈夫なのかな」

 

 

:さあ? わからない。諸島連合は正直今、別の重大問題抱えてるし

 

 

「別の?」

 

 

:うん。ドラゴンが周辺を縄張りにしてて

 あと死者の王ってのが不死者の軍勢引き連れて島々の街を荒らし回ってる

 それから治安がクソ。悪徳商人の根城

:カオスで草

 

 

「ええー……とりあえず、あたしは難しいことわからないのでぇ、悪い人はぶっとばす方向で行きたいと思いまーす」

 

 

:ワイも

:それでいいと思いまーす

:裏社会のお政治とか関わりたくねぇ

 

 

「あ、見て! カニ! でっかい!」

 

 

:ハサミを掲げると2メートル近いな

:崖登ってきたんか?

:食える?

:甲羅にいろいろくっついてるのが、きもい

 

 

「よーし。戦ってみよーう!」

 

 

:え?

:ファ⁉︎

:でっかいスパナ出てきた!

:指輪に収納してたんか!

 

 

「フン!」

 

 

:速い!

:はやー

:もう脚一本砕いた!

:ハサミでけーな。スパナもだけど

:危ない!

:水撃

:オッキ弾いたすげー

:背中はやっぱ硬いか

:背中は無理かでかスパナを持ってしても

:横歩き速ぇえええ⁉︎

:砕けてた脚、回復してんじゃん

:あ、なんだっ?

:水の玉

:爆発した⁉︎

:危ない!

:なんて魔法

:水爆弾

:まんま!

:衝撃で吹っ飛ぶが殺傷能力は低い

:いや地面抉れてるけど?

:あれ?

:ああオッキ

:早く起きて!

:水爆弾が十数個打ち上がった!

:落ちてくるぞ

:オッキ!

:おお、躱しとる

:あ

:あ

:あ

:逃げてぇー

:崖が崩れた!

:地面が崩れて滑り落ちるぞ

:下が海とはいえ岩に潰されたらひとたまりもないぞ

:オッキーっ!

:跳んだ!

:うおスゲエエエ!

:数十メートル海に向かって跳んどるね

:うおおおお!

 

 

「ぷはっ」

 

 水面に顔を出して辺りを窺う。水中も見てカニがいないことを確かめた。特にモンスターの影なし。

水面歩き(ウォーターウォーク)〉の魔法を使って海の上に身体を引き上げる。

 魔法屋さんで水系統の魔法をセットして使っている。レベルが50を超え、回数上限も伸びた。

 水中呼吸もできるけど、せっかくだから海の上を散歩しながら港町を目指そう。

 

 

:魔法しゅごい

:オッキ魔法使えるんだ

:びしょ濡れ

:……いい!

 

 

「カニさん逃しちゃったね」

 

水制御(コントロールウォータ)〉でびしょ濡れの全身から水分を集めて海に落とす。

 これでさっぱり乾いた。ツナギが濡れて重いからね。コメントがちょっとなんか、う、と思ったわけじゃない。

 

「このまま海を歩いていくよー」

 

 

:はーい

:はーい

 

 

 

「……──もう少し行けば港町見えてくる? お〜……お? ねえあれ見て」

 

 しばらく雑談しつつ、たまに海から飛び出してくる凶悪な魚なんかをモグラ叩きして進んでいると、先の海を歩く人影があった。

 

 

:ほんとだー

:同じように海に立ってるね

:なんか全体的に青いな

:近づく?

 

 

「行ってみよう! おーい! おーい! ここ、ここ、ここです!」

 

 なにも考えずに駆け寄って、その人物が見えてきたところで思わず足を止めた。

 

「おを?」

 

 

:おお!

:すげえ!

 

 

 背はすごく高い。空色の皮膚は水に濡れて輝き、藍色に縁どられた大きなヒレがよく整えられた髪型のように頭部に高く伸びて、腰まで下がってる。

 

 

:マーフォークってやつか

:海の人々?

 

 

「あ」

 

 我に帰り慌てて待ってくれているマーフォークの人に近づいた。

 なんというかこの人、そう、本当にすごいセレブや芸能人のように、ものすごく洗練された雰囲気をまとっている。わずかな動きの中にも、ファンタジーな格好なのにその装いも。

 一風変わった美形のヒトの額に載った頭飾り(サークレット)には、巨大な青玉が掲げられているし。

 鎧はなんていうんだろう鱗のように連なってキラキラと輝いてる。

 腰には緩く巻いたベルトから水のベールが布のように下半身を覆っている。めっちゃキレイ。

 

 

:なんだこいつクソカッケーな、顔色悪いのに

:顔色w

:まあw青いというか、碧いな

 

 

「あのあの、あたしミズナカオキです。マーフォーク、の方ですか?」

 

 彼は少し首を傾げた。あれ? 言葉通じるよね?

 すぐに微笑を浮かべ小さく頷く。ほっ。

 

「そうですよ。人魚族というやつです」

 

 

:この世界の人からしたら変な質問かもな

:見てわからんかって話だもんな

:ああ。なーる

 

「ゼットーです。よろしく」

「ここでなにを? お散歩ですか?」

 

 

:おさんぽw

:それはたぶん違うw

 

 

「この辺は鮫が多く、討伐依頼を受けて来たんですよ」

「冒険者なんですか! あたしもです!」

 

 辺りを見回してみる。荒れてるってほどではないけど、波は高め。でもそれくらいで鮫は見えない。

 

「鮫、多いんですか?」

「ええ。この海の向こうの島国の影響で」

 

 

:キタ! 東の島国!

:日本モチーフの島ぜったいあると思ってた!

:でも鮫天国なん? なんなん?

:B級鮫映画の世界かもしかして!

 

 

 ふと足元を見ると水面が細かく波紋を広げ振動している。

 

「これはなにをしてるんです?」

「仕事です」

「仕事」

「ええ、鮫を間引きに来たので」

「つまり?」

「誘き寄せています」

「ファ──っ⁉︎」

 

 叫んだ瞬間、四方八方からサメが飛び出してきた。

 

 

:デカいぞ!

:ドリルみたいな形してる奴もいる

:口ん中がぁ

:サメ映画の面目躍如。A級に躍り出るか

:オッキ!

:逃げてぇッ‼︎

:ジョーズに逃げてえ!

 

 

 見たら水中もいつの間にかサメだらけ。

 スパナで殴るっきゃない!

 

「動くな」

 

 ゼットーさんのその一言で動けなくなった。

 飛び上がって襲いかかってきた鮫が次々水の槍に貫かれ、水流に削り取られ、水の玉で弾け飛んだ。

 海中の真下から大口を開けて浮かび上がってきた鮫は二人を一度に飲み込んでも余裕があるくらいに大きかったけど、海面に弾かれて上がってくることができずにいる。

 海が渦を巻いて、瞬く間に泳ぐサメがばらばらになって、海水を濁らせた。

 

 

:どう見てもモブキャラじゃない

:圧倒的強者感

:何者?

 

 

「あらかた、片付きましたかね」

「うひぃ〜」

「大丈夫ですか?」

「はい〜」

「目的地はナービスの港ですか?」

「はいー」

「では行きましょうか」

 

 

:いやーカッケー

:というか魔法を複数同時に発動してたように見えたが

:それ! 魔法は一個ずつしか使えないはず

:同時発動のスキルがあったりすんのかな?

 

 

 コメントが目に入ったので聞いてみた。それが一番早いよね。

 

「同時発動ですか。あなたはどのように魔法を?」

「え? 魔法屋さんで付けてもらってます」

「そうですか。同時発動にはいろいろ方法があります。と、いうか、魔法の行使に様々な方法があります」

「あ、呪符!」

「そうですね。それも一つ。呪符に限らずアイテムの使用で魔法を使う。装備品、杖などに封じられた魔法を開放する。使い魔と協力する。そして直接、学んだ魔法を発動する」

 

 このように、と彼は言い、何か呟いた。海水が間欠泉のように立ち昇った。え? 熱、あつ、アツ⁉︎

 

「呪文ですか?」

「呪文と、対応する簡単な身振り、そして物質要素」

「物質要素?」

「そうです。使う術によって違いますが、わかり易いところで言うとお金とかです」

「お金払って魔法使うんですか? なんか、変な感じですね」

「そうですか? あなたも魔法屋にお金払ったのでしょう?」

「たしかに!」

 

 

:草

:w

:なんか違う気がするけどw

 

 

「物質要素はお金だけではありません。それに一回使えば消えてしまう物から、術を行使しても消えず、持ってるだけでその役を果たす道具もあります」

 

 

:すごい

:魔法屋でセットできる数に限りがあるしな

:呪文を唱えるなんて、なんてロマン!

:ついに俺氏、邪王円札黒龍破を体得する日が来る

 

 

「見えてきましたねナービス」

 

 二人で埠頭に上がった。

 船からいろんな人種が忙しなく乗り降りし、荷物が人足や魔法の力で動いてるらしい機械装置などでどんどこ積み下ろしされている。

 

「では、私は報告に行きますので。これで」

 

 会釈してゼットーさんを見送った。

 けど、途中からずっと考えていたことを、やろうと思った。ちょっと尻込みしていたけれど、やりたいと思った。

 

 

「あの! あたしを弟子にしてくださいッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

【朗報】カロン情報スレ【漏洩】

 

 

299:あのへんで英雄 2027/1/9 14:10:00 ID:i/zoodNdS

魔法使いたちの秘密主義がドイヒー

 

300:あのへんで英雄 2027/1/9 14:10:14 ID:rhPyfhAQF

それな。教えを請うと延々課題という名の雑用

 

301:あのへんで英雄 2027/1/9 14:10:34 ID:MElj/vuz2

いいように使われてる気しかしない

 

302:あのへんで英雄 2027/1/9 14:10:44 ID:IqAkN6IjL

魔法屋を使わず自前でセットアップできれば楽なんだけどな

 

303:あのへんで英雄 2027/1/9 14:11:04 ID:YyUhqXF8y

そうそう。冒険の途中で入れ替えできたりすれば

 

304:あのへんで英雄 2027/1/9 14:11:12 ID:VFFBjsYbb

全属性魔法使い、なりたい……

 

305:あのへんで英雄 2027/1/9 14:11:32 ID:P+pBVXmft

速報→魔法、呪文で発動しる

 

306:あのへんで英雄 2027/1/9 14:11:44 ID:0gmVAoNoO

 

307:あのへんで英雄 2027/1/9 14:11:55 ID:mGnxxscHQ

ま?

 

308:あのへんで英雄 2027/1/9 14:12:13 ID:GSSHXpBkf

魔?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

「やあ、我が君」

「あ、キムラ。サボり魔キムラ」

「そんな情けない呼び方はいやだなァアッハッハッハ。(わたくし)、誇り高き悪魔にて、訂正をお願いします」

「さぼりまー」

「ほら。もうすでに我が君の影響で風評被害が広まりつつあります。これはいけません」

「なにが誇り高きだ。それは悪魔全体の認識か? だったら今すぐ意地汚いに認識を改めなさいね」

「アッハァ────ン!」

「うおっ⁉︎ びっくりしたー。いきなりなにっ? ほら見ろ。リリルリびっくりして目がビカビカに点滅してるじゃないか」

 

 ガショーン──……。

 

「ああこれは失礼。あまりのショックに。我が君、意地汚い悪魔めらとこの私を一緒にしないでいただきたいっ。見てください見てください。さあ! 私の気品を! 気品が迸って最早、極光を放出してるでしょうッ⁉︎」

「それはもう逆に下品なのでは? さっさと働け。また仕事溜まってる」

「私、我が君に深く傷付けられました。我が君のため身を粉にして働く覚悟はございますがしかしこれでは働けませんいけませんそんな元気がありません」

「うざー」

「そんなダウナーに罵倒しないでください。元気よくいきましょう!」

「……で。で、なにっ?」

「では、今夜しとねで私を慰めていただくというのは」

「ぅおっ⁉︎ キッモイキモイキモイキモイキモイキモイ」

「字面だけ見たらだんだんキモチイイに変わってきませんかね?」

「かわらないねー」

「キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ」

「全身掻きむしっていますがそんなにですか?」

「そんなにだねー」

「私は誰かをお慕いする理由に性別は関係しないと、ただそれだけなのですが」

「勇者さまは性別がどうのじゃなくてあなたがキモイって言ってるんだよー?」

「なんと! そんなことがっ? ……ありえませんね」

「うざー」

「我が君、それでは今回は今度チキュウに私も連れて行っていただくということで手を打ちましょう。よろしいですね?」

「よろしいワケないだろう。なにお前が優位に立った物言いしてんだ」

「そんな悪いことはいたしません」

「悪いことしかしないだろ」

「仕方ありません。では──」

「──いいだろう」

 

 

『じゃんけん──‼︎』

 

 

「──…………なぜ、なぜ勝てない。思考は読み切った。手の形もギリギリまで見極めた。最後の最後でコマ落ちしたようにチョキがパーに……」

「はっはーッ! 見たか我が神の権能! じゃんけんでおれに敗北の二文字はない!」

「あ……ハイ」

「じゃ、仕事に戻れ。さっさと。ほれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 





TRPG法
呪文、身振り、物質要素で魔法を発動することをいうスラング



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