イナズマイレブンWORLDCHALLENGE オーシャン 作:コマンダーコダック
つかの間の休息を終え、いよいよ世界と戦うための本格的な準備が始まった。
宿舎の巨大なミーティングルームに集められた日本代表のメンバーたちの前に、久遠コーチが立ち、大型モニターに今大会のレギュレーションを映し出した。
「これより、今大会のルールと対戦国の発表を行う」
久遠の静かな、しかし威圧感のある声に、選手たちの表情が一気に引き締まる。
「今回のフットボールフロンティア・インターナショナルは、世界から48カ国が出場する過去最大規模の大会となる。まずは4チームずつ12のブロックに分かれ、総当たりのグループリーグ戦を行う」
「48カ国……! 前よりずっと規模がでかいぞ」
円堂が目を輝かせる中、久遠は淡々と説明を続ける。
「グループリーグを突破できるのは、各ブロックの上位2チーム。そして、全ブロックの3位チームの中から成績上位8チームのみだ。これらが決勝トーナメントへ進出することになる」
「なるほど。決して気の抜けないシビアな戦いになりますね」
鬼道が顎に手を当て、冷静に分析する。
そこへ、腕を組んだ影山総監督が一歩前へと進み出た。
「そして、我々日本代表が入るブロックと、対戦国が決定した」
モニターの画面が切り替わり、日本の国旗と共に3つの国の国旗と名前が表示される。それを見た瞬間、ミーティングルームに大きなどよめきが巻き起こった。
【グループリーグ 対戦国】
オランダ
アメリカ
ウルグアイ
「お、同じブロックにオランダ、アメリカ、ウルグアイだと……!」
「どれも世界屈指の強豪国じゃないか……」
あまりにも過酷なグループ編成に、何人かの選手が息を呑む。初戦から立ち塞がる世界の高い壁を前に、室内の空気がヒリヒリと張り詰めた。
しかし、影山は動じることなく、不敵な笑みを浮かべて選手たちを見渡した。
「怯むことはない。世界一を目指すのであれば、どのみち全て倒さねばならない相手だ。いいか、我々の初戦の相手は――『オランダ』だ」
「オランダ……!」
未知なる強敵との戦いを告げられ、円堂は両拳を強く握りしめた。その顔に恐れはなく、あるのは純粋な闘志とワクワクした笑顔だけだった。
「よーし! 相手がどこだろうと関係ない! トータルフットボールの国だろうがなんだろうと、俺たちのサッカーを世界に見せつけてやろうぜ! 絶対に勝つぞ!」
「おおっ!!」
円堂の熱い声に呼応するように、チームの士気が一気に高まり、選手たちの力強い返事がフランスの空に響き渡った。