安例成のΨ愛作戦   作:石ころさん

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プロローグ

side:斉木楠雄

僕の名前は斉木楠雄。超能力者である。

 

テレパシーを始めとして、サイコキネシス、透視、瞬間移動、ありとあらゆる能力が使える。常人からしたら羨ましい限りのスペックだろう。

だが、僕からしたらこれはただの足枷だ。僕は自分の能力を心底嫌っており、目立たず騒がれず、なるべく平穏な暮らしをすることを至上命題としている。

 

……だが。今日を境に、僕の平穏な暮らしは完全に終わりを迎えることになりそうだ。

 

なぜかって?

 

「えー、急だが今日も転校生を紹介する。入ってきてくれ〜」

 

担任の声と共に、教室のドアが開く。

入ってきたのは、どこにでもいそうな、至って普通の男子生徒だった。──その、頭の中の思考(テレパシー)を除けば、な。

 

(斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照)

 

「…………」

 

今回の転校生は、鳥束よりも圧倒的に頭がおかしいみたいだな。

 

side:安例

オッス!! オラ安例!!

車に轢かれて神様に斉木楠雄の世界に転生させてもらったぞ!!

うっひゃー! これからこの学園でのうふふんやあははんなピンク色の生活が待ってっぞ!!

次回の安例成のΨ愛作戦!『カプ厨、ついに本物を拝む』の巻! ぜってえ見てくれよな!

 

──はい、すいません。ふざけすぎました。

 

改めて自己紹介をしよう。

俺の名前は、安例成(あんれい みのる)。

さっきのおふざけ次回予告で話したように俺は車に轢かれて神様にこの斉木楠雄の世界に転生してもらったのだ。

そして俺は、楠雄が通うPK学園2年巛組の転校生という設定らしく、多分この学校で7人目くらいの転校生だと思う。過密スケジュールにもほどがある。

ちなみに時系列としては、明智が楠雄の能力を知ってから間もない頃、とのことだ。

 

だが、そんな設定はどうでもいい!!

俺がこの世界に転生してまで、命を懸けてやりたいことはただ一つ!!

 

 

(斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照斉照)

 

そうだ!!

 

【斉木楠雄と照橋心美を付き合わせること】だ!!!

 

俺は前世の昔から、カップルとか恋愛してる男女を眺めるのが病的に好きで、大人になってからはその情熱を活かして恋愛相談に乗る仕事(プロデューサー)に就いていた。そんな中で出会ったのが、この『斉木楠雄のΨ難』というアニメだった。見事にドハマりした。

 

この作品、基本はシュールなギャグなのだが、時折混ざるラブコメの質がかなり良く、下手な恋愛特化モノが霞むレベルで尊い。

その数ある組み合わせの中でも、至高にして究極のトップカプ。それが、斉木楠雄と照橋心美の「斉照」なのだ。

 

しかし、原作はすべてのカップルが明確に成立することなく、どこか含みを持たせたまま終了してしまった。ファンとしては最高の後味だったが、オタクとしては正直、少しだけモヤモヤしていた。

 

だが、いま、俺の目の前には本物の斉木楠雄がいる。後ろの席には本物の照橋心美がいる。

 

神様、最高のチャンスをありがとう。

 

斉木楠雄!! てめえを這ってでも照橋心美と付き合わせてやるからな覚悟しろ!!!

 

続く





はいどうも石ころさんです。
安例成のΨ愛作戦、いかがだったでしょうか。
いやーやっぱ小説書くのってむずいですねえ.........
あと今回ちょっと短めですいません
まあ.....完結まで頑張ろうと思います!!
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