待っていたよ、、、、上杉君 作:mokahurapeto-no
ずっと夢見ていた。
五等分の花嫁に登場する中野家の五つ子を....ではなく、上杉風太郎を。
幼少期、全く勉強をしていなかったにも関わらず、四葉との出会いを経て、変わっていった彼を、
尊敬していた。
自分ならできないとおもった。
嫉妬はしなかった。
する余地もなかった。
彼の様な人間と出会いたい。
高校、大学、社会人生活。
その全てを経ても会えなかった。
彼の様な人間はいなかった。
そりゃそうか。二次元だもんな。
でも、そうだな。
もう一回、出会えるなら...
俺は電車に飛び込んだ。
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目が覚めるとそこは小学校の教室だった。
担任らしき女の人がクラスに入って、手をパンと叩く。
「はい!静かに~ホームルーム始めますよー」
そういうと一斉に静かになる。
小学生聞き分けいいな。
「今日は来週の修学旅行についてーーーー」
長々とした説明をしていたが、要約すると時間に遅れないでとのことだった。
そんな中一人の生徒が勿論手も上げず、勝手にしゃべりだす。
「俺、絶対木刀買うわ!いやマジで」
見てみるとそれは紛れもなく子供時代の上杉風太郎だった。
うわー、ガチ黄色。マジヤンキー。
まじ関わりたくない見た目だな。
そう思っているが、何人かが弄る。
案外慕われてるのかもしれない。
先生もいつもの事なのか、スルーしてホームルームを終わらせる。
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さて、どうするかな。
...いや、まじでどうしよう。
帰りたい。おうち帰りたい。
いやさ、そりゃ一度は漫画の世界に行ってみたいって思ったことはあるよ?
でも、本当に行くのは違うじゃん。
これじゃまじじゃん。
で、戻れないんでしょ?
終わったー。
神様、迷える子羊をどうかお許しください。
ヘルプミー、
...いや、逆にかんがえろ。
今この年ならなんにでもなれる。
何かを頑張りさえすれば、
そうポジティブに、ポジティブに行こう。
ひとまず、今作主人公に話しかけに行こう。
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「う、上杉君、今帰り?」
まずい、声が上ずった。
「あ?お前誰だっけ?」
あれ、僕誰ですか?
名前知らない....
「あー、えっとー」
ど、ど、どうする?
このボディーそも名前あるのか?
そういえば...こういう物語にオリジナルキャラとして出て来る奴の名前。
なんか苦手なんだよなー。
どれもしっくりこないっていうか...
違う。ばかやろう。
そんなことは今問題じゃない。
と、とりあえず
「俺、七寄燈っていうんだ。よろしく。」
「俺は上杉風太郎だ。よろ」
とりま偽名でいいか。
どうせバレんし。
にしてもこの時の風太郎尖ってんなー
「上杉くんと話したことなかったから、ずっと喋りたいと思ってたんだ」
「おー、なるほどな。俺に目を付けるとはセンスあるな」
そう言って満足げに笑う。
好感度は低くはなさそうだ。
「もし、良かったら一緒に帰らない?」
「いいぜ!あと風太郎って呼んでもいいぜ」
「ありがとう、風太郎。」
そう言って徒歩で二人とも帰った。
幸いにも、ランドセルに家の住所が書いてあったのでそれを頼りに帰った。
帰り道は二人とも一緒なので、長くしゃべることが出来た。
やはり実際喋ると画面越しでみる彼は大分違って見えた。
ただ眺めるのではなく、実際に接触を持ってみる。
これは大切なことなんだなと実感した昼下がりだった。
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次の日も、成り行きで一緒に登校する。
会話の内容も特に実のあるものじゃない。
最近のゲームの話、
好きなアイドルの話、
それこそ好きな子の話など、
この時、なんとなく竹林さんが好きなんだろうと勘づいていた。
「竹林がさ〜、竹林のやつ〜」これが枕詞出てくるのだ。
気づくのは必然だろう。
それでも風太郎の名誉のために黙っていたが、
結局班は風太郎、俺、竹林、例の彼、よく知らん女子だ。
モブ子とでも呼んでおこう。
とにかくこの五人に決まり、修学旅行へ向かうことになった。
この時俺は知らなかった。
自分がいることによって、ストーリーが変わってしまったことを。
そして、彼女たちと出会ったことを。
「よろしくね、あかり君」