Military Crafter In Kivotos   作:閃鷹

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ということで新しいシリーズの幕開けです。

銀魂はいつか更新します。こっちの方が書きやすかったんだ仕方ない。

また、この小説はブルアカ本編を追っかけながら書いているため、キャラの解像度が低いところがあると思いますが多めに見てください。


実績:Hello,Kivotos

「よ〜し!これで終わり!」

 

俺はそう思いながら布団で横になる。

俺はついさっきまでマインクラフトをしていた。何を作っていたかって?兵器だよ兵器。

 

実は俺は『マインクラフト軍事部』という団体で活動をしている。

その団体はニコニコ動画発祥で、戦車や艦艇、航空機などを作るプレイヤー、またはその作品のことを指す。

そういった団体で、俺は活動しているわけだ。

 

眠気が最高潮に達したところで、ある言葉が急に脳に入ってきた。

 

“……我々は望む、七つの嘆きを。”

 

“……我々は覚えている、ジェリコの古則を。”

 

 その瞬間、俺の身体は光に包まれた。そして目を開けると、そこは自分の家ではなく、電車の中だった。

 

「おかしいだろ! さっきまで俺の家いただろうが!」

よくある異世界転生系ね。意味わからん。一人寂しくツッコんでいたその時だ。

 

「……私のミスでした。」

 

 ……は?

どこからか聞こえてくる声に対して俺は困惑する。

ふと前を見ると、左肩から血が流れている女性を発見した。

 

「おい! 大丈夫か!」

駆け寄って声をかけるが、

 

「心配しないでください」

と、右腕を上げて俺を止めた。そのまま話が続く。

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」

 

「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……」

 

 電車の中で声がこだまする。その声を、俺はちゃんと聞き届けた。

 

「……今更図々しいですが、お願いします」

 

先生。」

 

 ……ん?先生?

きっと気のせいだ、そうだ。

 

「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。

何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……」

 

「ですから……大事なのは経験ではなく、選択。あなたにしかできない選択の数々」

 

「責任を負うものについて、話したことがありましたね。あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます。

大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。それが意味する心延えも」

 

 長い。長すぎる。

文句でも言ってやろうかと思ったが、流石に血だらけの人に文句を言うのは違うだろうと思い、それの気持ちを胸の奥にしまう。

 

「ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたなら」

 

「この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです」

 

「だから先生……どうか」

 

 面倒な仕事の臭いがする……

しかし、『責任を負うもの』か。

俺は前を向き、

 

「わかった。せっかくお前に託されたんだ」

片目を閉じ、言葉を紡ぐ。

 

「その要請を受理しようじゃないか」

 

 そう言った直後、またしても光に包まれる。その光は、最初光とは違い、暖かかった。地球温暖化の影響かな。

 

 

「知らない天井だ…」

 どっかのシンジが言いそうな言葉を言いながら、俺はベッドから起きる。またしても知らない場所だ。

壁の窓を見ると雲一つない青空が広がっており、高層ビルが立ち並んでいる。

 

「また異世界か?二回目は飽きるだろ」

しばらくして落ち着いたため、とりあえず周りを見る。

 

壁は一面窓で、ビルの屋上が見える。どうやらここはかなり高いビルのようだ。

 

前には机とパソコンがあり、ここで何かしらの作業をしているようだ。

 

 次にベッドを見る。何もない。と思ったのだが、

 

「誰だよこの人……」

 

 知らない大人が熟睡している。普通に怖い。

見た目は優しそうな男性だが、こう言っちゃ悪いが少し頼りなさそうな見た目だ。

 

「とりあえず起こすか」

俺は身体を少し揺らし、男性を起こす。

 

「……」

返事がない。ただの屍のようだ。一旦放っておいてこの部屋の探索でもしておこうと思ったら、

 

ガチャ。

 

 ドアが開き、一人の少女が入ってくる。白い服でメガネをかけており、メガネの奥には青色の瞳が俺を見つめている。

 

「すでに起きていたんですね」

 

「ああ、もう一人の男は起きる気配がないがな」

俺は熟睡している大人を呆れるような目で見つめる。もちろん起きるわけがない。

 

俺はもう一度彼女のことを見つめる。特に目立つのはやはり頭上の上に浮かぶ天使のような輪。

 

(ここはマイクラでいう天界*1なのか?)

俺は持っていないJAVA版のことを考えながら寝ている男性を起こすリンのことを見つめる。

 

「……ん?」

 

 ようやく男性が起きたようだ。今日はよく待たされることが多いな。

 

「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは」

 

「ここはどこ?あなたは誰?」

 

 俺が聞こうとしたことをこの男性が言ってくれた。あまり口を開きたくないから助かる。

 

「私は七神リンと申します。この学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会に所属する幹部です」

 

 ……これは俺も自己紹介したほうがいいか?

ああ、めっちゃ見られてる。これ自己紹介を待ってるパターンだ。

 

「ああ、俺は福光鷹仁だ。呼び方は好きにしてくれ。よろしくお願いする」

 

 そのまま俺らはリンについていきながら話を聞く。

 

「先生って言われてもなぁ」

これが俺の感想だ。どうやら俺らは学園都市の命運をかけた大事なことをしなければならないらしい。

 

(意味わかんねェェ!俺ただの一般人なんだがァァァ!)

 

 しかもこの学園都市は数千の学園が集まってできているらしい。その学園の先生として働くってコト!?*2

 

 もう一人の先生……よびにくいから相棒とでも呼ぶか。相棒も同じ反応をしているように見える。あたり前田のクラッカー。*3

 

「チン」

 

「さて、到着しましt」

 

「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」

 

「……うん? 隣の大人の方たちは?」

 

 ん?気のせいだよな?なんか前の少女右手にSMG*4持ってる気がするんだが。

いや……まだ寝ぼけてて見えてるかもしれないからね!気のせいだよね!

 

「首席行政官。お待ちしておりました」

 

 どんどん現実味を帯びてきたな……。今度はSR*5かよ……。

 

「連邦生徒会長に会いにきました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています。」

 

 HG*6……。ここは世紀末みたいだ。教えはどうなってんだ教えはァ!*7

 

 ふと横を見ると予想通り相棒も同じようだ。でしょうね。

 

「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね」

リンがため息をつく。自分でもわかる。これは本当に面倒なときに発する言葉だ。

 

「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん。こんな暇そ……大事な方々がここを訪ねてきた理由はよくわかっています」

 

 おい待て待て待て!笑顔で強烈な毒吐いたな!もう『暇そう』って言いかけてるじゃねぇか!

 

「今、学園都市に起きてる混乱の責任を問うために……でしょう?」

 

「そこまでわかってるならなんとかしなさいよ!数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ!この前なんか、うちの学園の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」

さっきの紫髪の少女が詰め寄る。

 

「連邦矯正局で停学中の生徒たちの一部が脱出したという情報もありました」

赤い輪が頭上に浮いている少女が口にする。

 

「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなり、治安の維持が難しくなっています。」

白髪のAR*8を持つ少女が告げる。

 

「戦車やヘリコプターなどの不法流通も2000%以上増加しました」

黒い翼を生やす少女が言葉にする……ておい!なんだよ戦車やヘリの不法流通って!

世紀末どころじゃねぇな!2000%って……他の軍事部に見せたらどんなリアクションするんだよ。

あ、相棒も同じような表情してる。

 

「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの? どうして何週間も姿を見せないの?」

 

 こんな世界なんだし銃を撃たれて死んだんじゃねぇか? と思いながら耳を傾ける。

 

「……」

 

 場に静寂が流れる。

 

「連邦生徒会長は、今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました」

 

「……え!?」 「……!!」 「やはりあの噂は……」

 

 生徒たちが驚き、それがドミノのように連鎖する。

 

「結論から言うと『サンクトゥムタワー』の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。認証を迂回できる方法を探していましたが……先ほどまで、そのような方法は見つかっていませんでした」

 

 ま〜た知らない単語が出てきたよ。なんだよ『サンクトゥムタワー』って。意味わからん言葉を出さないでくれ。

……ん?『でした』?

 

「それでは、今は方法があるということですか、首席行政官?」

SRを持った黒翼の少女が尋ねる。

 

「はい。この先生たちこそが、フィクサーになってくれるはずです」

 

「!?」 「!」 「この方たちが?」

 

 全員の視線が俺と相棒に集中する。俺はこういった状況苦手なんだよな……。相棒はそうでもなさそうだが。

 

「ちょっと待って。そういえばこの先生は一体どなた?どうしてここにいるの?」

 

「キヴォトスではないところから来た方のようですが……先生だったのですね」

 

「はい。こちらの先生方は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です」

 

「行方不明になった連邦生徒会長が指名……?ますますこんがらがってきたじゃないの……」

 

 仕方ねぇ。受理するって言ったんだから最後までやるしかねぇよなあ。

 

「あ〜俺は福光 鷹仁だ。連邦生徒会長からの指名で先生として赴任する。よろしく頼む」

相棒も同じように元気に挨拶をする。こんな状況でも元気とな。すげぇな。

 

「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクールの……い、いや、挨拶なんて今はどうでもよくて……!」

 

「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと……」

 

「誰がうるさいって!?わ、私は早瀬ユウカ!覚えておいてください、先生!」

 

「あ、ああ。ユウカ、あまり記憶力良くないんだが覚えれたら覚えておく。」

 

「……先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました。連邦捜査部『シャーレ』。単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを、制限なく加入させることすらも可能で、各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です」

 

 ……え?何その部活。もはや部活じゃなくて政府じゃねぇの。

 

「俺にはそんな権利なんかいらないんだがな」

 

 俺には管理者のような役職にはなりたくない。面倒だ。

 

「なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが……。シャーレの部室はここから約30km離れた外郭地区にあります。今はほとんど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令で、そこの地下に『とある物』を持ち込んでいます。先生を、そこにお連れしなければなりません」

 

 『とある物』とな。また意味深な言葉を……。まさか爆弾とかじゃあねぇよな。

 

「モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど……」

 

「シャーレの部室?……ああ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?」

 

「大騒ぎ……?」

 

リンの声があからさまに低くなる。少し嫌な予感がしたのは気のせいか?

 

「矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ」

 

「……うん?」

 

「連邦生徒会に恨みを抱いて地域の不良たちを先頭に、周りを焼け野原にしてるみたいなの。巡航戦車までどっかから手に入れてきたみたいだよ?」

 

 巡航戦車。第二次世界大戦時のイギリスの戦車の分類で、自分もオリジナル巡航戦車を作ったこともある。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ただし、巡航戦車か。そんなものを手に入れるとは……

 

「それで、どうやら連邦生徒会所有のシャーレの建物を占拠しようとしてるらしいの。まるでそこに何か大事なものでもあるみたいな動きだけど?」

 

 おそらく、リンの言っていた『とある物』がその大事な物なんだろう。そのために巡航戦車まで用意するとは……そこまで大事な物なのか?

 

「……」

 

 ―ああ、これダメなやつだ。―

俺はリンの顔を見てそう悟る。今のリンの顔は下を向いており見えないが、相当険しい顔をしていると容易に想像できる。

 

「まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所なんだから、別に大したことな……あっ、先輩、お昼ごはんのデリバリーが来たから、また連絡するね!」

 

ブツッ

 

「……」

リンの顔がさらに曇る。肩が震えており、それが怒りのものということは誰にでもわかるだろう。

 

「……だ、大丈夫です。……少々問題が発生しましたが、大したことではありません」

 

 リンは笑っているが、瞳が笑っていない。

聞いていたら少々どころではない言葉が聞こえた気がするが、それは一旦おいておく。

 

そのあと、リンは不敵な笑みを浮かべ、ユウカ達を見つめる。

 

「な、何?どうして私たちを見つめているの?」

 

「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです」

 

(暇そうってはっきり言ったなァァァ!一応各学園の代表者にハッキリと暇そうって言ったなァァァ!)

 

「……えっ?」

 

「キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力が切実に必要です。行きましょう。先生方も一緒に」

 

「あ、はい!」 「了解した」

 相棒も今ここで逆らったら死ぬ未来しか見えないと思ったのだろう。俺だって転生初日でフリ○ジアが流れて死にたくはない。*9

 

「ちょ、ちょっと待って!?ど、どこに行くのよ!?」

 

 ユウカ達の生徒も俺らの後に続いて現場へ向かっていった。

 

実績を解除しました!

Hello,Kivotos.*10

*1
正式名称:Aether Collaboration Mod。JAVA版の大型MODの一つ

*2
ハチワレのセリフ。

*3
前田製菓が製造するクラッカー。

*4
サブマシンガンの略

*5
スナイパーライフルの略

*6
ハンドガンの略

*7
おとわっかのヤマダ電機パート。

*8
アサルトライフルの略

*9
オルガ・イツカ「止まるんじゃねぇぞ…」

*10
なんらかの方法でキヴォトスへ行く。




【用語解説】

マインクラフト軍事部…戦車や艦船、航空機などを作っているプレイヤーの総称。この小説では『団体』と言ったが、実際には団体ではなく、あくまでそう言ったプレイヤーのことを指す。ニコニコ動画のタグにつけられることも多く、Wikiも数多く作られている。似たようなものに『防衛部』というものもある。

Aether Collaboration Mod… 五人の著名なMOD製作者が合同で合作した超大型MODであり、かつてMinecraftに追加される予定だった「天界」をモチーフにした「エーテルDimension」を追加する。最近統合版でも公式コンテンツでエーテルMODが遊べるようになった。

ちなみに挿絵に出てきた兵器は自分が活動しているwikiの自国のページに載っています。これを見た方が設定がわかりやすくなるため、見ることを推奨します。

【自国ページ】
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/1188.html
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