敵の改造個体兼味方魔法少女の妹になりまして 作:あげはちょ
「ほう?カード使用で吐血じゃと?....うーむ」
私がベロニカを運んで爺さんの部屋に来た際に伝えた情報から爺さんが出した答えは、
「...恐らく、カード使用での効率が良すぎることが原因じゃな」
と言っていた。
「効率が良すぎる?それがどう関係あるの」
「そうじゃな....ほら、
「魔力は使う事に総量が増えるのが一般的であるが切らし、オーバーしてしまった場合、どうなるか分かるじゃろう?」
「...崩壊」
なったことは無いが言い伝えが残っている。
魔力切れでも更に戦おうとした過去の
だからこそスートカードにはストッパーが付けられたのだ。
「詳しくは違うが、概ねその通りじゃ。彼女の場合はその予兆が直接現れた、という訳じゃ」
ヴィーナの魔力は私たちが恐怖を覚えるほどに差がある。それほどまでの相手を不意打ちとはいえ直撃させ、オリジナルと遜色ない効果を発揮していた。
それがどれだけの魔力容量を使用したか、私には分からない。
ただ、それだけの事をし、傷付くことも構わず私たちを守ろうとしてくれたのだ、ベロニカは
そう気付いた私はすぐさまその部屋を出て、安静にしているベロニカの元へと向かった。
すっかりジョーカーズの医療技術で治ったベロニカが私が来たことに気づくと少し笑みを浮かべ、またすこし気まずそうにしていた。些細な変化だが、わたしは見逃さない
曰く、アルクのカードを勝手に使ってしまったから謝りたい、と。
「安心してちょうだい。あなたのおかげで逃げれたのよ」
謙遜も大袈裟でもなく、あの場でベロニカがあの判断をしなければ私たち3人は少なくとも生きてはいなかっただろう。
今ボスのもとに報告をしいにっているアルクからもお礼を言っておいてくれ、と言われた事を話す。
それを聞くとまた少しだけ笑い、「それなら、良かったです」と言っていた。
そういえば、何故ベロニカはカードの使い方を知っていたの?
それに取り出したのは
私がいない間に訓練を受けていたのだろうか...と思考をしている私の耳に、くぅ〜、という可愛らしい音が聞こえた。
「... ?」
ベロニカのお腹の音だった。なんだか少し人間らしいところを見れて嬉しい気持ちがある。改造されたと言っても人をやめていなかったことに少し安堵しつつ、私は一つ気になったことがあった。
「爺さん。ベロニカのごはんって....」
私の問に気付いた爺さんがこっちを向くと、傍にある箱から何かを取り出しそれを見せてきた。
「わしと同じものじゃよ?ほら」
そう見せてきた物は、幾つかの錠剤と味のしないゼリー飲料だった。
「__は?」
「何考えてるの?年寄りとは違ってベロニカは若い、それも1番多感な時期の女の子なんだけど?...そんなことも分からずに研究者やってるの?どういう思考して....」
リリアちゃんがすごい剣幕で爺さんを問い詰めてる。最初は爺さんも「いや、全ての栄養が取れる完璧な...」とか言ってたけど普通に気圧されて萎んで行った。ああ、水分のないからだがさらに小さくなっている....
その後、「ちょっとまってて」とリリアさんに言われ、少しの間時間を潰していると武装を解除しているリリアさんがレジ袋に沢山ものを詰めて帰ってきた。
久しぶりに食べたカレーはそれはもうこれまで食べてきた全く食事じゃない食事とは全然違くて!
いやまあ疑問には思ってたよ?色々身体いじったから食べ物食えないんかな?って思ってたからあんまり言葉にはしなかったけど。
普通に食べれるなら食べるわ!!
人間の三大欲求の内1つが全く意味をなさないと本当にやってられませんでしたからね!!
そういえば、1口食べた段階で私の動きが一瞬止まって、涙がボロボロ出てきたのが相当動揺したらしい。
味があることに感動してるだけと伝えたらまたリリアちゃんが抱き締めてくれた。
やはりリリアは私の母だったのかもしれない...
でも公式ではヴィーナとのカップリングだからね!そっちをしっかりやって欲しいものです。顔見られたからかなり怪しい気がするけどまあ何とかなるでしょう
リリアちゃんが学校に行っている間に私の研修期間が始まり、一人で街を破壊してこい、と言われた。
多分今が2話あたり?次もアルクくんだったような気がするけど私になったんだね
「了解しました。全てはジョーカーズの為に」
合言葉を言い終わり、外に出ようとすると爺さんが私用のタロットカードをくれた。
私用に調整してくれたから無理をしない限り怪我することはない、との事だった。
「リリアに口うるさく言われたからのう...」と言ってた。すまんね、爺さん...
ジョーカーズが動き出すのはどの時間帯でもだが、私は主人公を見たいのである程度中学生が終わる時間帯あたりに街に出没し、ジョーカーズピエロをだしますよ
「タロット:
投げたカードが光り、この前見たような道化の怪人が現れた。
アルクくんのやつと見た目はあんまり変わらない。
「Jaaaaaaaa!!!」
少しばかり暴れさせたけど普通に下校時間よりも早めだから周りに人があんまりいなくて悲鳴は全然なかった。ただ主人公はそこにかけつける。
「待って!これ以上、街は壊させない!!」
「チェンジ・アップ!」
ここまでは予想通りだった。ピンクの光に包まれた彼女が衣装に着替え、あたりの視界が開けると私の予想外がそこに居た。
そう、お姉ちゃんとリリアさんが遠くにいたんだよね。ちゃんと私の方を向いて。
リリアさんは私に気づくと「なんでっ...?べ...」と言ったあと急いで口を閉じて黙った。
お姉ちゃんはリリアさんに「離れていてください。危ないですよ」と言い、私をめっちゃ向いて...こっち向かってくる!?
出来ればあっちの怪物の方に行ってもらいたいんだけど....
だ、だれか!大分ピンチな気がする!!!
お姉ちゃんの姿が変化してものすごい勢いで私の方に掛けてくる。また空気が冷たくなるのを感じながら私は命の危機があるフェーズに移行した。