洗脳闇堕ち妹を差し置いて、クソデカ感情を別な奴に向ける姉 作:あげはちょ
よろしくお願いします!!
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「...リアンちゃん。」
部屋に1人寂しげに座る彼女の元に寄る。
呼びかける
私は自分でルリの邪魔をして、ルリを慰めに来ている。
「どうだった?」
なんて、知っているのに知らないフリで。
「....いました。....絶対にあの子が.....」
そういう彼女の声は震えていて、それでも尚現実を受け止めきれないのか目に潤いが見える。
「でも、私を見ても、あの頃とは似つかない態度でした。」
「........でも、ベロニカの名前を言った途端、急に頭を抱えて苦しみ始めたんです。」
私の肩を震えた手で掴んで溜まった涙を地面に垂らしながら。
「このままあの子を救おうとしたら、また嫌な目に合わせてしまうんじゃないかって...!」
「あの時救えなかった私が今更救おうとするなんて烏滸がましいんじゃないかって....そう、思ってしまったんです。」
事態は深刻になっていた。
「...」
私は横隔膜の痙攣が止まらないルリを抱きしめ、そのまま彼女のベッドまで持っていった。
前までしていたような、悪夢を見た時に良く頼まれていたやり方だ。
「大丈夫。ルリが取り戻したいっていう思いは間違いじゃないから。それに、役不足なんかじゃないよ」
「ベロニカはルリが救わなきゃいけないんだから。」
そうじゃないと、ルリが魔法少女になった意味が無くなってしまう。
私はルリのためにジョーカーズに入ったのだから。
「__り、リアンちゃん...!ベロニカが..わたしのせいで...」
あの時もそうだった。
家族で出かけると言って笑顔だったその表情は悲痛に変わり、自責と後悔でぐちゃぐちゃになったルリの顔。今でも思い出す。
私はこんな顔を二度と見ない、させないために魔法少女になった。
ルリは妹を取り戻すため。私は...それを手助けするため。
でもそれはルリには隠している。正確には、誰にも教えていない。
選ばれたのは突然だった。
ジョーカーズに加入して早2ヶ月。ベロニカの情報を少しでも多く探すために本部内を探索していた。そこには
「なに、これ....」
緑色の半透明な液体で満たされたカプセルの中にいたのは、そのベロニカ本人であった。
その瞬間、私の中からなにか憎しみなのか怒りなのか喪失感なのか分からない何かが込み上げてきて、私の手元には1枚のカードが現れた。
これはまだ閉まっている。自分の部屋の机の鍵がついている場所に厳重に保管している。漁られるなんてことはないと思うが、一応。
支給されるタロットカードだけで事足りるのもあるが、私まで戦いに参加していると思われて心労を増やすのは嫌だった。
そこからは何とか被検体を消さないようにそれとなく爺さんに伝える日々だった。直営の部下では無いため小言として取られられた程度だった。
そして、その日は来た。
被検体14番。
その数字には見覚えがあった。
あの子が隔離されていた番号と同じ。
でも、見た目が変わり果てていた。
あんなに色鮮やかだった髪は白く色が抜け落ち、感情豊かだった表情も無に変わっていた。嫌、感情自体は読めるがそれはとても薄くなっていた。
失敗した。と思った。
同時に生きていてよかった。とも思った。
まだルリがこの子を救える可能性があったから。
でも、それはまた無理なんじゃないかと思わされた。
爺さんはベロニカの記憶にロックをして今以外のことを認識できないようにしたと言っていた。それならば私のやってきたことが...
何も無くなってしまった。意味が無くなってしまった。
だったら少しでもこの子がよく生きれるために尽くそう。
ジョーカーズが解体され、出来ることであればこの子を連れて行って3人で暮らそう。そう思っていた。
「でも、また敵が増えてしまいました。」
「...敵?」
泣きやみ、今度は私を抱き枕にするかのようにしていれルリがそういった。
「はい。これまでベロニカと2回、恐らく会っています。その度毎回邪魔をしてくる者がいました。」
それって...
「ある時は私に攻撃をしかけ、ベロニカを私から遠ざけるように。」
「ある時は呼びかけに答えようとしていたベロニカを連れ去ろうと。」
この体勢からだと顔は見えないけど、声色から怒りが伝わってくる。
「ベロニカを誰の元だと思っているのでしょう?あれは確実に敵なんです。誰であろうとこの手で、必ず。」
私は2人が傷つくのが嫌だった。ベロニカの事でまた荒れるルリが見たくなかっただけなのに。
近い将来、私たちが敵対することが確定してしまったんだ。
一方、その頃....
戻ってきたはいいものの、そういえば武装解除ってどうするんだろう..?
習ってないやと近くにいたアルクくんに聞いてみる。どうやらタロットカードにあるらしい。お、これだね
ありがとうとひとつ言っておいてそのカードを取り出す。「あっ待て」と言っていたようなアルクくんを横目に発動!
「タロット、
そういうと光が私の中から弾け、少し体が軽くなった感じがする。おおーやっぱ変わるのか!多分あの液の中から変身状態が解けてなかったような気がしたんだよね〜
なんて思って軽く伸びをしているとアルクくんの様子がちょっと変なことを気づいた。
どうしたのと聞こうとそっちを向くと手で目を隠してなにか赤くなっている。どうした?なんか恥ずかしいことでも...
「バカかっ!?早く服着ろ!!」
今気づいた。そりゃ液の中で武装解除してなかったんだからその状態から戻ったらその時のままなんだから服なんてないよね__