連邦生徒会長の幼なじみが捻れて歪んだ終着点を更に捻じ曲げてハッピーエンドにする話 作:如月トッポ
なんか評価赤色に戻ってました!滅茶苦茶ありがとうございます!
駄文ですが皆様の暇潰しにでもなれば幸いです!!
第四話 誤算と焦り
それから平和に時が過ぎていった。
仕事は減り、休日もしっかり休め、特段何もなく時間は過ぎていった、先生は良い人だし、仕事もいっぱいしてくれるし.....。
先生という存在は確かに大きい、ただ、そのような存在は良いところもある反面、悪いところも勿論ある。
某日、朝。
「おはようございます、会長」
水曜日という半ばの希望が見え始める朝、ただ休みという堕落出来る日の甘美さを知ってしまった自分にはまだまだ憂鬱である、そんなブルーな気分の中、そう言いながら扉をあける。
「あぁ、おはようございます、トアくん」
「...?、どうかしましたか?」
その返事に少しの違和感が混じっていた、元気がないというか、疲れというか、何かそういう感じの悩んでるような負の何かを感じた。
「....やっぱり気づきますか」
「そりゃ、何年も近くにいますから」
そんな会話をしながら会長へと近づく。
すると、会長がパソコンの画面を見て何かを悩むように考えているのが見て取れた、いつものバカみたいな顔ではない、真面目な、真剣に考え仕事をしているときの顔。
この時の会長は俺なんかよりもよほど仕事が出来るしよほど有能で正しい判断ができ、よりよい最善の判断が出来る。
それ故に会長は会長であり続け、それに従うことでこの混沌の具現化のような世界も今日まで滞りなく回り続けている。
「で、どうしたのですか?」
「.......いえ、先生のことなのですが」
「先生...ですか?」
先生?あの仕事いっぱいしてくれる(押し付けてる)、お人よしの大人のことで悩み?一体どうしたのだろうか。
「いえ、アビドスでの問題を個人的に解決してくれたのですが.....」
「アビドス、あのゲヘナの近くの元マンモス校ですか(アビドスといえば暁のホルスだな)」
アビドス、もともと栄えていたが謎の砂嵐による災害で廃れてしまった悲しき高校、そこに所属する暁ホルスこと小鳥遊ホシノ、キヴォトスでもかなりの実力者でかなりの人間不信。
現在人数が少なく結束や仲間意識が強く、大人に騙され借金も膨れたりしているようで特に大人については警戒というレベルじゃないと思うが.....、流石先生と言ったところか。
「すごいことではないですか、それがどうかしたのですか?」
「いえ、それ自体は問題ないのですが.....」
「?」
「ところで、話は変わりますが、前に話した〖AL-1S〗について憶えていますか?」
〖AL-1S〗、映像記憶というかそもそも記憶に焼き付いているから勿論憶えている。
調月リオ曰く魔王、太古からのオーパーツであり、この学園都市に破滅をもたらすであろう人物?物?である。
現在、それが居るところは封鎖され、上から覆い隠すように廃墟が作られ、そのエリアは立ち入り禁止の封鎖エリアとなっており完璧に覆い隠されている。
ものがもののため扱いに困っており、何をするにしてもリスクが高すぎて対応を後回しにしている。
「もちろん憶えてますよ、それにそれはミレニアムの管轄でもありますし」
「流石ですね」
「で、AL-1Sがどうかしたのでしょうか」
「トアくんにお願いです、AL-1Sの様子を見て来てください、そして可能であれば人に必ずみつからない場所への隠ぺい、それか破壊をお願いします」
「.........なるほど、その意図はなんでしょうか」
かなり、いや、動揺を隠すので精一杯なことをいきなり言ってきた、今までも突拍子のないお願いをしてくることはあったが明らかに系統が違う、そして明らかに焦っているような感じがする。
すくなくとも会長は悪意を持つような人間ではない、何か理由はあるのだろう …..。
「....先生はどうやら生徒のためなら命を当然のようにはれる人間のようです」
「....?なぜそれを知ってるのですか?」
「シッテムの箱を通じて情報はこちらに送られるようにしてるので」
「.....そう、ですか」
聞き捨てならないことが聞こえた気もするが、今はそれ以上に話すべきことがあるから一旦スルーをする。
「話を戻しますが、先生には数々の権限をお渡ししています、中にはあらゆる場所に踏み入ることが出来るものもあります」
「はい」
「つまり先生はAL-1Sのある場所へと踏み入ることができる、それは分かりますよね?」
「もちろんです」
「先生とは特別な人間です、そして何より人に情を移しやすい、トアくんは知らないでしょうが、AL-1Sは少女の姿をしています、私たちのような、生徒として遜色ない姿」
「なるほど、つまり、先生がなんらかの原因でAL-1Sと接触、そして起動、先生が生徒として情を持ち接して庇う、そうなればキヴォトスが危ういと」
「そういう訳です」
なるほど、話がかなり見えてきた、確かに小鳥遊ホシノにすら警戒を解かせられるような大人だ、俺たちとは違う何かが確実にある、それは素晴らしいと同時に不確定要素である、
「ですが、単に近づかないようにしたらいいのでは?」
「念には念をです、これは一つの学校が消えるとかそういう規模の話ではありません、この学園都市全体の話です、受けの姿勢でいるには危険すぎます」
「....そうですね」
すごい正論で返された、そして納得した、納得できた。
「わかりました、ですが最後に一つ聞いていいですか?」
「はい、良いですよ」
「それは本当に会長の思う最善ですか?」
「この学園都市としての規模で考えればはいと言えるでしょう」
「.....了解しました」
「納得してくれたようでなによりです」
俺は踵を返し、少し前に憂鬱な気持ちで開いたドアの方へと向かった。
「あれ、もう行くのですか?」
「面倒な問題はさっさと終わらせるに限るので」
「そうですか、くれぐれも怪我はしないようにお願いしますね」
「当然です」
そんな会話を最後に俺は、今日の朝、この扉を入る時よりも更に憂鬱な気持ちで再び扉を開けた。
こんな作品をここまで読んで頂きありがとうございます!!
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