【推しの子】もしも星野アイの隣人が天才外科医だったら〜命を救う、その先へ〜   作:ペンギンって可愛いですよね

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第五十六話「話題の双子」

 

その日の夕方――。

 

『全国学力調査で全国一位となった天才双子兄妹』

 

そんなテロップとともに、昼間の取材映像が全国へ放送された。

 

アクアとルビーが並んでインタビューを受ける姿。

 

勉強を楽しそうに語るルビー。

 

将来の夢を落ち着いて語るアクア。

 

そして何より、多くの視聴者が驚いたのは、その後の受け答えだった。

 

『大学の文献を取り寄せて考察するのが好きです』

 

『将来は外科医になって沢山の人を救うのが夢です』

 

『私は今、微分方程式の所で躓いてしまって、アクアに教えてもらっています』

 

放送が終わる頃には、すでにSNSは大騒ぎになっていた。

 

『いや、天才すぎるだろ』

 

『小学四年生で大学の文献?』

 

『微分方程式で躓くって、躓く場所がおかしい』

 

『これが本物の天才か』

 

『飛び級とかする人って、こういう子たちのことを言うんだろうな』

 

『親がどんな教育したんだ……』

 

『兄妹揃って全国一位とか漫画じゃん』

 

『アクアマリンとルビーって名前もキラキラネームすぎる(笑)』

 

『名前負けしてないのがすごい』

 

『本当に実在する兄妹なの?』

 

投稿は次々と拡散されていく。

 

数時間で関連ワードはトレンド入り。

 

テレビ局にも取材依頼が殺到した。

 

そして、驚いたのは日本だけではなかった。

 

海外でも映像が紹介されると、世界中の教育機関が興味を示し始める。

 

数日後には学校へ英語で書かれたメールや書類が何通も届いた。

 

『本学へ特待生として入学しませんか』

 

『飛び級制度を利用できます』

 

『学費、寮費は全額免除いたします』

 

『二人の才能をぜひ本学で伸ばしたいと考えております』

 

アメリカ。

 

イギリス。

 

ドイツ。

 

シンガポール。

 

世界各国の大学や教育機関から、異例とも言えるオファーが届き始めていた。

 

校長や教師たちは目を丸くする。

 

「小学生に……大学から?」

 

「こんなの前例がありませんよ……」

 

一方、その放送を見て驚いていた人物がもう一人いた。

 

有馬かなだった。

 

仕事を終え、自宅で何気なくテレビを見ていたかなは、画面に映った二人の姿を見て目を丸くする。

 

「あっ!」

 

思わずソファから立ち上がる。

 

「この子たち……!」

 

見覚えのある顔だった。

 

以前、一緒に仕事をしたことのある双子。

 

しかし、次々と流れるインタビュー内容を聞き、かなは思わず頭を抱えた。

 

「えぇぇぇぇっ!?」

 

「うそでしょ!?」

 

「大学の文献!?」

 

「微分方程式!?」

 

テレビへ向かって叫ぶ。

 

「あー!」

 

「あの二人そんなに賢かったの!!」

 

かなは呆然とテレビを見つめる。

 

「いやいやいや!」

 

「天才子役とかじゃなくて、本当に天才じゃん!」

 

しばらく言葉を失ったあと、小さく苦笑した。

 

「芸能界って……本当にとんでもない子がいるんだから」

 

テレビでは、なおも「天才双子兄妹」として二人の特集が続いていた。

 

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