ハイスクールD×D~『光』と『王の石』を持つネオ戦士~ 作:ライダー好き(全部)
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時は平成、様々な技術発展や環境汚染が広がる21世紀。物語は日本のとある地方で始まる。
彼、兵藤一誠は日課となった走り込みをしていた。
彼は天使によって転生し今の兵藤一家の長男として生まれた。その当時肉体は普通の人間そのものだった、しかし肉体の成長とともに徐々に普通の人間から逸脱していくようになる。幼稚園の頃には幼馴染の少女と共に野山を駆け周りその彼女よりも運動神経が上回っていた。
小学校に進学すればその成長は素晴らしく低学年で握力が40前後、50M走を8.5秒という記録を出す。次第に人々は彼は神に愛された存在だといい神童として言われるようになった。
そんな幼い頃には天使から与えられた力の正体を知り何とか制御しようと苦労し続ける。
その努力の結果か中学に進学する頃になると人より優れた程度の身体能力まで抑えられるようになった。その代償として中学時には友人と呼べる存在が居らず先輩達以外からの部活の勧誘はされなかった。その優れた身体能力を持つ一誠に同級生は尊敬を通り越して嫉妬を覚えていたのだ。そのため以下に優れていようとも自身達の所属している部活動に一誠を招きたくないと思っていた。
そんな孤独とも呼べる中学時代に幸か不幸か幾度と能力を使用した戦いを経験する。その結果として自分の力で誰かを守れたという事実に一誠は涙を流したこともあった。
そして今、高校2年となった一誠は友人を作り人生を謳歌している。
自身に宿る力3つの内2つしか確認できておらずしかもどれも完全に使いこなせていない。そんな下手したら爆発するかもしれない爆弾とも言える状態からある程度力を制御出来るように日々鍛え続けている。
走り込みを終えて自宅に帰ってきた一誠を待っていたのは彼の両親だった。
「おかえり一誠」
「おう、今日も走ってきたのか。毎日熱心だな」
「おはよう、母さん父さん」
笑顔で挨拶を返しあう、正に理想の家族とも言うべき光景だった。
しかしそんな両親も一度は一誠の持つ力を知り恐怖したことがある。とある事件をきっかけに彼に宿っている力を見て彼等は声を出すことも手を伸ばすこともできなかったのだ。その結果一誠は一度この家を飛び出した。もう二度と合わないようにこんな『バケモノ』と関わりのない平穏な世界で生きていけるように。
結果として両親は一誠と共にもう一度暮らすようになり本当の家族として心からの笑みを浮かべれられるようになった。
「今日は帰りが遅くなるんでしょ?」
「あぁ、松田達が妙に誘ってくるから中々断れなくて」
そういう一誠だったがその顔は笑みを浮かべていた。それを見た母は悪い関係ではないと理解してそれなら楽しんで来いと笑みを返して言った。
そんな穏やかな朝食を済ませ一誠は学校に向かう、二度目の人生を楽しむ為に。
・・・・・・・・・・・・・・・しかし、その日が彼にとっての最後の平穏の日となった。
授業を終え約束通り松田達と共に帰宅しようとする一誠を別の人物が引き止めたのだ。
「あ、あの!兵藤一誠さんですよね?」
その少女は黒髪を長く伸ばした清純とも取れる美少女でその彼女に一誠の後ろにいた松田と元浜が興奮したように騒ぎ出す。
「そうだけど・・・・君は?」
「わ、私天野夕麻といいます。一誠くん、ずっと貴方のことが好きでした!私と付き合ってください!!」
その告白に後ろで騒いでいた2人が固まる。それと同じように一誠もその言葉に息が詰まった。
一誠の目から見ても彼女は魅力的だった、だが・・・・・
(彼女から発する黒い力、・・・・・・もしかして)
一誠は長年の感覚から彼女が人ならざる者であると直感したのだ。
「告白は凄く嬉しい。・・・・・けれど俺君のことよく知らないから・・・」
若しかしたらと考えるとどうしても真摯に受け止められなかった一誠は彼女の告白を断った。
しかしそれでは納得いかない彼女は食い下がる。
「なら今度の日曜日に一緒にデートしてください!それからでも問題ないはずです!!」
そういう天野に一誠は言葉を詰まらせる。確かに現在彼女は何かを仕出かしてはいない、頑なに断り続けるのは逆に失礼ではと考え始めた。
「・・・・・・・・分かった。なら今度の日曜、10時に○○公園でいいかな?」
「ッ!!・・・・は、ハイ!!」
一気に表情を明るくさせ天野は頷き立ち去っていった。
それを真剣な視線で見送る一誠。内心では様々なことを考え続けていたがそんな彼に背後からの奇襲が襲う。
「ッ!」
生まれ持った反射神経によって一誠はその襲撃を完璧に避けた。それどころか襲いかかってきた人物達にデコピンを食らわすというおまけをしている。
「~~~~~~ッ!?一誠!!」
「テメェ、どうしてテメェだけモテるんだよ!有り得ないだろう!!?」
額を抑えながら叫ぶのは前田と元浜だ、この1年の付き合いで彼等がどのような反応をするかを知っている一誠は言葉をかける。
「そんなんじゃ、・・・・・・・・・・・・いやそうなんだけれど別に直ぐに付き合うんじゃないから」
「何が不満なんだ!?あんな可愛い子に告白されて何が不満だこの野郎!!」
「畜生!俺もモテてぇぇぇーーーーーーーー!!」
そんな一誠の言葉など無視して自身の願望を叫ぶ2人。そんな2人に苦笑いを浮かべながら力任せに引っ張り目的の場所まで歩かせる。ホントに単なる告白なら、その時に答えを出そう。けれどもしも誰かを傷つける為の言葉なら・・・・・
(俺は戦う。もう誰も傷つけさせはしないッ!)
そう決心して夕暮れの道を進む。
そして、・・・・・・・・・・・・・・
「一誠くん、死んでくれないかな?」
壊れた物語は動き出す。赤竜帝ではない兵藤一誠の物語が・・・・
色々と端折ってますがそこらへんは担当のキャラが登場した時に番外編という形で書こうと思っています。
そうしないと何時までも話が進まなそうで・・・