2週間。俺が
やはり港というだけあって、そこそこ発展している。
……とは言っても、港のそばは百獣海賊団の奴らしかいない。
(……強行突破か?)
いや、罪人として捕らえられて、兎丼の囚人採掘場に行くよりは交渉のほうがいいか?
「あ?」
っ、見つかった……!
「どうしたよ、ガキ。こんな港まで来て」
……危害を加えない?子供だから?港が近くにあって、暴れられない?
(好都合だ)
「ワノ国から出たい」
まあ、素っ頓狂なことだ。その一言を聞いた百獣海賊団のメンバーは、俺のことをあざ笑った。
「ひひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「アッハッハッハッハ!!!えぇ!?ここを出るぅ!?ガキが!?」
「プッ、フフ……w」
……流石にイラつくんだがな。
「いいじゃないか、通してやれば」
「!」
この声……!というか、妙に熱い……炎!
「キングさん!!」
「お疲れ様です、キングさん!」
大看板……キングが、何故ここに……?
「ご苦労。……で、お前はなんでワノ国を出たいんだ?」
突如真っ黒な巨人(比喩)が6才の子供に近づいてくるのは、まぁ怖いが……いや、今更か。
「強くなりたい」
「なら、ウチに入ればいいだろ。見たところ特訓か何かしてるんだろ?それなりの地位にも就けるはずだ」
「嫌だ」
「……」
「外がいい。外を知りたい」
俺が考えを改める気がないことを悟ったのか、キングが少し黙る。
「……そうか。どこがいい」
「北の海」
「
「とにかく外に出たいんだ」
「だが、お前1人じゃ無理だ」
「なら泳ぐ」
「……この外をか?」
「凪の帯も、北の海も」
気づけばキングは、百獣海賊団は絶句していた。
あまりにも無謀すぎる子供の無茶が、どれほどの覚悟と決心の上に成り立っているのか……その片鱗を感じ取ったから。
「……そうだな……カイドウさんに連絡をするか」
「正気ですか!?」
「この目は折れないだろう。仕方ないからな」
「……そうですか」
「だから、今から花の都に向かう。カイドウさんに会うぞ」
「わかった」
キングに促されて、右腕に抱えられる。
「ところで、お前いくつだ?」
「6才」
(……マジか)
「ウォロロロロ!!てめェか、ワノ国出てェって言うガキは!」
「うん」
「名前は?」
「ショウ」
「いい名前じゃねえか!おれはカイドウ、『百獣』のカイドウだ」
……やっぱり、威圧感が凄まじい。これが覇気……なのか?てか酒くせぇ。
「おれァ今気分が良いからな。大抵のことは聞くさ。……なんでお前はここから出ようと思った?」
「強くなる」
「……それだけか?」
「外が知りたい」
「じゃあウチに来りゃいいじゃねえか。お前みたいなバカげたガキ、みんな歓迎するぜ?」
きっとこの言葉は本心だろう。カイドウも、キングも、ひょこっと出てきたクイーンも。恐らくみんなそう思ってる。
「それじゃダメだ。俺は……俺は自分の力で強くなりたい。自由が欲しい」
「……そうか」
……カイドウの酒を飲む手が止まった。
「能力者か?」
「ああ」
「まだガキか」
「6つだ」
「俺にもガキが居るんだがな、言う事聞かねえんだ。お前みたいな奴がほしかったよ」
「ありがとう」
「ウォロロロロロロ!!」
ちらっとキングを見たら……ああ、ドン引きしてるよ。
大方、俺とカイドウが数年来の友人みたいに話してるところに驚いてるのかもしれないが。
「気に入った!!何の能力者だ!?」
「……両面宿儺」
「ほー……そりゃまたワノ国の伝説じゃねェか。何ができる?」
「ものを斬れる」
「よしクイーン、試しに斬られてみろ」
「イヤですよ!?!?」