ヒトヒトの実幻獣種 モデル"両面宿儺"   作:ただねこ

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北の海編
時間軸


「……なんとか、島に着いたな……」

 

カイドウは比較的陸に近いところで降ろしてくれたらしい。

 

「どうしたんだい?こんな辺鄙などこに子供一人で……」

 

すると、俺のことを見ていた女性が話しかけてくる。大体40〜50歳前後だろうか。

 

「旅をしててな。まぁ、途中でひっくり返りそうになったが」

「昨日は嵐だったってのに、1人でやってきたのかい!凄いねぇ……!」

 

見たところ、中世風の街のようだ。

 

「ほら、うちに来な!綺麗な緑の髪が台無しだよ!」

「……ありがとうございます」

 

 


 

 

「晩ごはんも食べてくれて良かったよ。最近出てった奴がいてね、余ってたんだ」

「そうだったんですか」

「ところで、なんで旅をしてたんだい?」

「……強くなりたいんです」

「そりゃまた大変そうな……!」

 

おばさんには、俺が新世界……ワノ国出身ってことは黙っておこう。百獣海賊団なんて、このあたりでも有名だ。

 

「今日1日くらいは泊めてあげるよ。そこから先は自力で生きな」

「はい」

 

……まあ、1日だけでも充分か。

 

(これからどうしたものか……)

 

北の海……さっき読んだ時系列的には、大海賊時代には入っている。ただワノ国でのカイドウの見た目、最悪の世代やエースのことなどが無いことを見るに、原作開始前だろうな。

 

だとしても、原作開始から何年前……という細かい数字はわからないが。確かルフィが前半を走り抜けるのに3ヶ月だよな?訳分かんないスピードで進んでるなあいつら……。

 

「……」

 

ベッドに潜って、目を閉じる。……思い浮かんでくるのは、あっち(前世)に置いてきた家族のことだ。

 

母さん、父さん……俺が死んで悲しんでくれてるかな。……そうだといいな。

 

(めそめそしてらんねえな)

 

明日には家を出て、早いとこ海賊船かなんかに乗ったりして、修行場所を探さねえと……!

 

 


 

 

「それじゃ、ありがとうございました」

「気をつけて行くんだよ!」

「わかってますよ」

 

悪魔の実の能力もある。ここいらは北の海でも偉大なる航路(グランドライン)凪の帯(カームベルト)に近い。北の海自体の治安が悪いこともあって、能力者はかなりいるだろう。東ほど珍しい存在でもない。

 

「さて、どうしたもんかねぇ……」

 

見たところ、俺が来た島はどうやら活気ある街のようで、北の海としては治安もいい。

 

「そんなの……!!ダマしてんのと一緒じゃねェか!!!」

「おいおいおい……」

 

…………!!

 

(この声!!)

 

それに、この会話……っ、間違いない!

 

「「!?」」

「……っ」

 

トラファルガー・ローと……ドンキホーテ・ロシナンテ……!!

 

(……確定だ)

 

現在は原作開始から……13年前だ……!!

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