「起きろコラソン」
「コラさん!!」
「……ロー、お前」
「?」
「いや……何でもない」
コラさん、か……なんか可愛く感じるな。
「なんだ〜……?」
「電伝虫が鳴ってるぞ」
「!」
その一声で飛び起きたロシナンテは、通話を取る。
『──おれだ、コラソン』
「「「!!」」」
『久しいな。お前らが飛び出してもう半年だ……ローも一緒か?』
トントントン、とロシナンテが指で木箱を叩く。表向きに、ロシナンテは喋ることが出来ないから。
『そうか、2人とも無事で何よりだ……。何か進展はあったか?』
4回叩く。
『……治ったのか?』
2回叩く。
『じゃあなんだ?』
「……人が増えた」
『ロー!!もう余命幾ばくだろう……まだ話せる段階だったのか!』
「ああ。……その人も親戚が珀鉛病で……死んじまった。それでも治す方法を探してる」
『フッフッフ……!!そりゃァ数奇な運命だな。……もしソイツが其処にいたら、聞こえないようにしてくれ』
(……オペオペの実の情報を俺に与えない気か?)
ロシナンテの方に頷いて、一旦電伝虫から離れる。
(……ふぅ)
事態の進展が漸く来たか……!!オペオペの実、初代"コラソン"ヴェルゴの極秘任務、ロシナンテ裏切り発覚、ミニオン島の悲劇……ロシナンテの死。
ローにとっての世界が、再び変わる日が、あと3週間。
(……させるかよ)
ローは珀鉛病、ロシナンテはそも潜入中……『あの情報』を海軍に受け渡してもバレないのは、俺。そして、ヴェルゴの容姿も知っている。
(もしも巡り巡ってヴェルゴに渡ったとして……俺がヴェルゴをやるか!?ドフラミンゴも!?)
覇気はまだ覚えきれてない。『
(……おつるは船だもんな)
「クソ……」
・・・・・
「喜べロー!ショウ!!オペオペの実の情報を手に入れた!!」
「……オペオペの実?」
「人体改造能力の悪魔の実だ!!奇跡的な手術でどんな奇病も治せるらしい!!」
「……でもコラさんがそれを食べろって……」
悪魔の実は、同じ人が2つ食べたら爆散して死ぬ……。そもそもロシナンテは食えない。同じ理由で俺もな。
「ショウは…、?」
「俺も同じ悪魔の実の能力者だ。ロー、お前が食え」
「そう、オペオペの実は魔法じゃない。技術が必要なんだ!医者の息子だったお前なら出来る!!」
「……!!」
ローの目に光が灯る。
「ドフィを出し抜いて、おれ達がオペオペの実を横取りするんだ!!そしてお前が食って、珀鉛病を治す!無事に治ったら、3人で何処かに身を隠そう!!」
「……海を出る準備をすればいいんだな?」
「ああ!!すぐに行こう……ん?ロー?」
「……っ、もう……!?」
「嘘だろロー!!やっと可能性が見つかったって時に!!!」
「コラソン、準備は俺がする!!ローの介抱をしてくれ!!」
「医者は使えねぇ……!!頼むよロー!!あと3週間!!生きててくれ!!!!」