ヒトヒトの実幻獣種 モデル"両面宿儺"   作:ただねこ

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VSヴェルゴ、そして。

「ッグ……!!」

「成程、強いな……!!6歳にしては、だが」

 

硬ェ……覇気の練度が段違いだ。

 

「だが……その四本腕は少々厄介だな」

「嬉しいね、アンタにとって俺が厄介だって言ってくれるのは」

 

でもな……この勝負は1on1じゃねえんだよ。

 

──ドンッ!

 

「む……コラソン!!」

「おれも居るぞ、ヴェルゴ!!」

「小癪な……!!」

「『(ハチ)』」

ウ……ぬ、ァ……!

「効くだろ……この斬撃。対象の強度に応じた一太刀で卸すんだ。……その腹じゃ、思うように力入らねェだろ」

 

ヴェルゴの腹は、俺の斬撃でぱっくりと割れていた。……これで斬れてないのが驚きだが。

 

「『(カイ)』」

「それではおれの身体は切れないと──」

「お前じゃねえよ」

「!?」

 

切るのは……ロシナンテが投げた爆弾だ。

 

 

ドォン!!

 

「ぐぬ……この!!」

 

そのまま煙幕に乗じて、ヴェルゴの腕を掴む。

 

「!!」

「……首か頭か……選べ」

「生意気なガキ風情が……!!」

「『(ハチ)』」

ウ!

「もう一度言う。頭か首か。選べヴェルゴ。3秒以内なら両足で許してやる」

 

……これを淡々と言える辺り、俺も染まってきたかな?

 

「……足を頼む」

「そこで命乞いするやつが極秘任務に居ちゃダメだろ。……まあ、俺もあまり殺しはしたくない。両足で勘弁してやる」

 

ズバッ!!

 

「あ、が……うあァ!!」

「逃げるぞロシナンテ!!ロー!!」

「ヴェルゴの電伝虫も、さっきの爆発で破壊されてる!連絡手段は無い!!」

「……勝ったのか?」

「ああ、勝ったぞロー!!……殆ど、ショウのお陰だけどな」

「あの爆発がなきゃ無理だったよ、ロシナンテ」

「……そっか…」

 

ロシナンテに抱きかかえられたローは、どうやら安心して寝てしまったようだった。

 

「……海軍っての、隠してたんだよな」

「……ああ」

「多分ローは気付いてる。頭がいい」

「わかってるさ……でも、ローは政府を憎んでる。伝えるわけには……」

「それでも着いてきてるのが、アンタを信頼してる証明だ」

「!!」

 

ロシナンテが目を覆う。鼻水を啜る音も聴こえる。

 

「そうか……そうかァ……!ロ゙ー……!!」

「……良かったな」

「ああ……!!」

「はやく軍艦に行くぞ。今なら保護してもらえるはずだ」

「……っ、ああ!!」

 

完全体宿儺のまま、ロシナンテと雪地を駆け抜ける。

こちらのほうが足が速いし、動物系のタフさの恩恵も受けられる。

 

(……ドフラミンゴの船は……まだ、か?)

 

そこだけが心配ではあるが……

 

「……着いたぞ、ロー、ショウ」

「ああ……本当に、命懸けだった」

「軍艦だ……!!」

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