かめはめ×ハンター 作:波動待ち
八歳の誕生日を家族と過ごしてから数日後、俺は来たときと同じように乗り物をいくつも乗り継ぎ、数日かけて天空闘技場の街へ戻ってきた。
遠くからでも雲へ届きそうな巨大な塔はよく目立ち、初めて訪れたときには見上げているだけで首が痛くなりそうだったが、半年近く暮らした今では、その姿を見つけると帰ってきたという感覚の方が先に湧いてくる。
百階へ昇格した選手には個室が用意されるため、これまで借りていた宿へ戻る必要はない。受付で手続きを済ませた俺は、案内された部屋へ荷物を運び込み、石の詰まった背負い袋を床へ下ろした。
寝台と机、それに最低限の家具が置かれているだけの簡素な部屋だったが、一人で過ごすには十分な広さがあり、宿代を払わずに済むことを考えれば文句などない。本来なら荷物を片づけたあと、そのまま受付へ戻って次の試合を申し込むところだった。
しかし、新しい選手用のカードを机へ置いたまま、動く気が起きなかった。
百という数字を見ると、帰郷前に行った最後の試合を思い出す。
あの青年を相手に、俺はほとんど何もできないまま九対一まで追い詰められた。拳や蹴りそのものは見えていたのに、どれが本命で、どれが次の攻撃へ繋げるための囮なのかを判断できず、気づいたときには相手の思いどおりに重心を崩され、短い時間で点を奪われ続けていた。
あと一点取られれば負ける。
そう分かった瞬間、俺は自分で使わないと決めていた《練》を解放した。
拳へオーラを集中させたわけではなく、相手へ直接打ち込んだわけでもない。それでも、念を知らない青年へ大量のオーラを浴びせ、理解できない恐怖によって戦意を失わせたことに変わりはなかった。
勝つことはできたし、百階へ上がることもできた。
本来は俺の方が降参するべきだったのだ。
身体能力が足りなかったわけではなかった。半年間の重量修行によって筋力も持久力も以前とは比べものにならないほど伸び、相手の攻撃を何度受けても立ち上がることができた。《纏》を保ったまま動くことにも慣れ、《練》で生み出せるオーラの量と維持時間も伸びている。
それでも勝てなかったのは、鍛えた身体を戦いの中で正しく使う技術がなかったからだ。
俺に足りなかったのは、身体能力でもオーラでもない。
「武術を習わないと」
誰もいない部屋で呟くと、俺は次の試合を申し込む代わりに、石の詰まった袋を背負って街へ出た。
◇
天空闘技場の周辺には、選手や観客を相手に商売をする店だけでなく、小さな道場や格闘技を教える施設もいくつか存在していた。
最初に訪れた道場では、入口の前で十人ほどの門下生が揃って型を繰り返しており、拳を突き出す角度から足を踏み替えるタイミングまで、誰もがほとんど同じ動きをしていた。外から眺めているだけでも、俺が他人の試合を見ながら真似してきた動きとは違い、長い時間をかけて一つずつ身体へ覚え込ませていることが伝わってくる。
期待しながら中へ入り、武術を教わりたいと申し出たものの、対応した男は俺の年齢を聞くと困ったように首を振った。
「うちは託児所じゃないんだ。もう少し大きくなってから来なさい」
「天空闘技場では試合に出ているんです!」
「試合に出られることと、うちで責任を持って教えられることは別だ。怪我をさせたら、こちらの問題になる」
天空闘技場では八歳の子供が大人と殴り合っていても誰も止めないのに、道場では年齢を理由に断られるらしい。少し納得できない気もしたが、相手にも事情があるのだろうと頭を下げ、その場をあとにした。
次に訪ねた道場では、年齢を理由に断られることはなかった。しかし、入門に必要だと言われた金額が予想以上に高いうえ、詳しく話を聞くと、大勢の門下生と決められた動きを繰り返すことが中心で、一人ひとりへ細かく教える余裕はないらしかった。
それが悪いわけではない。
基礎を学ぶという意味では、俺に必要なものでもある。
ただ、武術だけでなく念についても相談できる相手を求めている俺にとって、そこで決めてしまっていいのかという迷いが残った。
道場だけでなく、天空闘技場の控室や試合場の周辺で見かけた選手にも声を掛けてみた。長く試合を続けている選手なら、武術について何か知っているかもしれないと思ったからだが、教える時間があるなら自分の修行をすると断られたり、金を払えば一度だけ相手をしてやると言われたり、なぜかその場で腕試しを挑まれたりした。
そんなこんな、何日か街を歩き回り、道場を覗いては話を聞き、気になる選手がいれば声を掛けてみたものの、この人から教わりたいと思える相手は見つからない。
俺が贅沢を言っていることは分かっていた。
教えてくれる人が一人もいないなら、最も基礎を重視していそうな道場へ入門し、念については今までどおり自分で鍛えるしかないだろう。そう考えてはいたものの、独学のまま進み続けることへの不安も、最後の試合を経験してからは無視できなくなっていた。
俺が自力で身につけたのは《纏》と《練》だけであり、《絶》については名前と大まかな仕組みを知っていても、実際にやったことはない。《円》や《周》といった技術についても知識として覚えているだけで、試す以前の問題だった。
その一部だけを使って、かめはめ波を完成させようとしている。
改めて考えれば、かなり危ういことをしているのかもしれない。
今日も収穫のないまま百階の個室へ戻ろうと、人通りの多い通りを歩いていたときだった。
「ちょっと、探したわよ!」
不意に背後から声を掛けられ、俺は足を止めた。
自分へ向けられた言葉だと思わず、周囲を一度見回してから振り返ると、そこには妙齢の、金髪の女性が立っていた。
見た目は若く、華やかな服装と整った顔立ちだけを見れば、天空闘技場へ試合を見に来た観客の一人にしか思えない。しかし、服の上からでも鍛え上げていると分かるその体からは、只者ではない印象を受けた。
柔らかな笑顔を浮かべているものの、その目だけは妙に鋭く、こちらが逃げ出さないか確かめるように真っすぐ俺へ向けられていた。
「俺ですか?」
「そうよ。あんた以外に誰がいるの?」
女性は腰へ手を当てながら俺の前まで歩いてくると、頭から足元まで確かめるように視線を動かした。
「あんた、少し前に九十階で試合した子でしょ」
「はい」
「試合が終わったあとに探したのに、もう街を出たって聞いたわ。どこへ行ってたのよ」
「家に帰っていました。半年に一度は帰ると、父さんと約束しているので」
「なるほどね。せっかく探してやったのに見つからないわけだわ」
女性は呆れたように息を吐いた。
「俺に何か用ですか?」
「用があるから探してたんだわさ、明日でこの街を出るつもりだったから、見つからなかったらそのまま諦めるつもりだったわ」
俺が戻ってくるまで待っていたわけではなく、偶然にも街を離れる直前に見つけたらしい。
女性は周囲へ視線を向け、人通りの多い場所で話す内容ではないと判断したのか、少し離れた通りを顎で示した。
「ここじゃ何だから、ついてきなさい」
「分かりました」
「随分素直ね。知らない人についていったら駄目だって教わらなかった?」
「俺を探していた理由は知りたいです。それに、何かされても逃げるくらいはできるので」
俺なりに考えて答えたつもりだったが、女性の片眉が僅かに上がった。
「そういうところが危なっかしいのよ」
「まだ何も説明されてませんけど」
「いいから、ついといで」
反論を許さない口調で言い切られ、俺は女性のあとを追った。
◇
連れてこられたのは、街の外れにある小さな広場だった。
昼間でも人の姿は少なく、周囲を見回しても俺たち以外には誰もいない。女性は広場の中央まで進むと、改めてこちらへ向き直った。
「あたしはプロハンターのビスケット=クルーガー。ビスケでいいわ」
「俺はレイです……ってビスケット=クルーガー!?」
思わず、その名前を繰り返した。
前世の記憶に引っかかるものがあった。確か、ゴンとキルアへ修行をつけていた念能力者の名前だ。二人より遥かに強く、念についても詳しかったはずだが、細かな経歴までは覚えていない。
少なくとも、記憶の中にある姿と目の前の女性は結びつかなかった。
「何よ。あたしを知ってるの?」
「い、いえその……何でもありません」
咄嗟にそう答えると、ビスケは疑うように目を細めたものの、それ以上は追及しなかった。
「その、それで、俺に何の用ですか?」
「九十階の試合でのことよ。自分が何をしでかしたのか分かってるの?」
その問いだけで、何について話そうとしているのか理解した。
「《練》を使いました」
「そう、一般人には念を使うなって師匠に言われなかったの?」
「師匠は……いないんです。独学なので」
その言葉を聞くと、ビスケの表情が固まった。
数秒ほど無言で俺を見つめたあと、聞き間違いを疑うように僅かに顔を寄せてくる。
「独学?」
「はい」
「《纏》も?」
「独学です」
「《練》も?」
「同じです」
「……はぁ?」
先ほどまでの柔らかな雰囲気が消え、眉間へ深い皺が寄った。
「ちょっと待ちなさい。念の存在はどうやって知ったのよ」
「その、昔……本で読んだことがあって……」
前世で漫画を読んだとは説明できないため、うまいこと誤魔化せるよう、適当に嘘をつく。いや、ある意味嘘ではないんだけれど……
ビスケは明らかに納得していない顔をしていたが、今は追及するより先に確認したいことがあるらしく、腕を組んだまま問いを続けた。
「使えるのは《纏》と《練》だけ?」
「はい。《絶》や他の技術についても名前と大体の内容は知っていますけど、試したことはありません」
「その程度の状態で、念を知らない相手へ《練》を浴びせたわけ?」
「……はい」
否定も言い訳もできなかった。
ビスケは片手で額を押さえ、大きく息を吐く。
「あのね。あんたがやったこと、相当危なかったのよ」
「……分かってます」
「分かってないから使ったんでしょ」
鋭く言い返され、俺は言葉に詰まった。
「拳へオーラを集めて殴ったわけじゃないから安全だった、なんて思ってないでしょうね」
「そこまでは思っていません。ただ、直接オーラを打ち込んだわけではないので、精孔を開かせるほどではないかもしれないとは考えました」
「認識が甘いのよ」
ビスケの声は大きくなかったが、その言葉には言い返す余地がなかった。
「念を知らない人間にとって、強いオーラはそれだけで脅威になるの。身体に影響が出ることもあれば、精神を壊す可能性だってある。今回は運良く相手が降参して終わったけど、下手をしたら相手が死んでたわよ」
「はい」
「それに、独学で念を使うこと自体が危険なの。自分のオーラを扱い切れずに身体を壊すかもしれないし、間違った方法を続ければ変な癖がついて、あとから直すのに何倍も苦労することになる」
「……すみません」
頭を下げる。
負けたくなかったから使った。
理由はそれだけであり、相手へ危険が及ぶ可能性を理解しながら、自分の都合を優先したことに変わりはない。
「どうして《練》を使ったの?」
少しの沈黙のあと、ビスケが尋ねた。
「武術で勝てなかったからです」
「身体能力では負けてなかったでしょう」
「はい。筋力や持久力は、たぶん俺の方が上でした。それでも相手の拳や蹴りに対応できず、九対一まで点を取られました」
「だからオーラなら勝てると思った?」
「勝てない理由が技術にあるなら、オーラの量で誤魔化しても意味がないと、試合中にも考えていました。それなのに、あと一点で負けると言う状況に陥ったとき、勝ちたい気持ちに負けました」
改めて、自分が何をしでかしたのかを思い知らされる。ビスケの言う通りだ。運が良かっただけ、下手したら俺は人を殺していたんだ。
ビスケは何も言わず、しばらく俺の顔を見ていた。
嘘をつくことも、別の理由へ責任を押しつけることもできない。黙ってその視線を受けていると、やがてビスケは小さく肩を竦めた。
「少なくとも、自分が何を間違えたかは分かってるみたいね」
「だから、武術を教えてくれる人を探しています」
「あら。それで街をうろうろしてたの?」
「何日か探しましたけど、まだ見つかってなくて……」
「見つからなくて当然よ。あんたに必要なのは、武術だけを教える人じゃないもの」
「どういう意味ですか?」
「独学で覚えた念も、最初から全部見直す必要があるってこと。武術を習ったところで、念の使い方が今のままなら、また別のところで同じような失敗をするわ」
否定できなかった。
俺が師匠を探し始めたきっかけは技術不足だったが、念について正しい指導を受けた経験がないことも、同じくらい大きな問題なのだろう。
「ところで、あんたは何を目指してるの?」
ビスケが不意に話題を変えた。
「何を、と言われると……」
「独学で念を覚えて、子供の頃から身体を鍛えて、天空闘技場で試合までしてるんでしょう。何か目的があるんじゃないの?」
「やりたい技があるんです」
「見せられる? 大丈夫。周囲には誰もいないわ」
俺は一度周囲を確かめ、周りに誰もいないことを確認すると、背負っていた袋を地面へ下ろした。
「かめはめ波という技です」
「かめ……何?」
「かめはめ波です」
「変な名前ね」
俺としては納得のいかない反応だが、名前の良さについて説明しても仕方がない。
「まだ完成していませんけど、見てもらってもいいですか?」
「いいわよ。やってみなさい」
ビスケから少し距離を取り、左足を前へ出した。
右足を引いて腰を落とし、両手を身体の横へ構える。三歳の頃から何度も繰り返してきた姿勢へ入ると、呼吸が自然に整い、意識が自分の身体とオーラへ集まってくる。
全身を覆う《纏》を保ちながら、身体の内側から生み出したオーラを腕へ流していく。
「かー……めー……」
重ねた掌の間へ、淡い青白い光が生まれる。
「はー……めー……」
「波――!」
両腕を前へ突き出すと、細い光が掌から伸び、五十センチほど進んだところで揺らぐと、数秒もしないうちに形を失って空気へ溶けた。
以前より安定して出せるようにはなっている。
しかし、長さも威力も半年ほど前からほとんど変わっていない。
「これが今の限界です。ここからなかなか伸ばせなくて……」
両腕を下ろしてビスケを見る。
彼女はすぐには答えず、俺が構えていた位置と、光が消えた先を交互に眺めていた。
「どうでしたか?」
「発想は悪くないわ」
予想していなかった評価に、思わず顔が明るくなる。
しかし、ビスケはすぐに片手を上げた。
「でも、問題はそこじゃない」
「問題というと?」
「それは自分で考えなさい」
「え?」
「今のあんたに答えだけ教えても、たぶん理解できないもの。下手をすれば、そこだけ真似してまた変な方向へ進むわ」
「何かが間違っているんですよね」
「間違ってるというより、足りないものが多すぎるのよ。身体の使い方も、オーラの扱い方も、技を作る順番も中途半端。よくその状態で、形だけでも外へ伸ばせたものね」
「オーラの量が足りないから、五十センチ以上伸びないんだと思っていました」
「そこが分かってないって言うのよ」
即座に断言された。
「もっと《練》を鍛えても駄目なんですか?」
「それも無関係じゃないでしょうけど、問題はそこじゃないって言ったでしょ。今はそのかめはめ波とやらより先に、覚えることが山ほどあるの」
ビスケは人差し指で俺の額を軽く押した。
答えを知りたい気持ちはあったが、今の俺では教えられても理解できないと言われれば、無理に聞き出しても意味がない。
「分かりました」
「あら、案外あっさり引くのね」
「教えてもらえないなら、自分で理解できるところまで進むしかないので」
「そういうところは嫌いじゃないわよ」
ビスケは小さく笑ったものの、すぐに呆れたような表情へ戻った。
「でも、今のまま放っておくわけにもいかないのよね。独学で念を覚えて、武術も自己流、そのうえ一般人へ《練》まで使うなんて、危なっかしくて見てられないわ」
「では、教えてくれるんですか?」
「ここに残って、あんたを一から鍛えるつもりはないわよ」
期待しかけたところへ、きっぱりと言われた。
「あたしにはあたしの用事があるし、弟子を取るために天空闘技場へ来たわけでもない。明日の朝には、この街を出るつもり」
「そうですか……」
「何を落ち込んでるのよ」
ビスケは呆れたように腰へ手を当てた。
「本気で教わりたいなら、勝手についてきなさい。途中で足手まといだと思ったら置いていくけどね」
一瞬、言われた意味が理解できなかった。
「ついていってもいいんですか?」
「勝手についてくる分には止めないわ。移動しながら、武術と念の基礎くらいは見てあげる。ただし、あたしがあんたの予定に合わせることはないし、正式に弟子にするつもりも今のところはないわよ」
街を歩き回っても見つからなかった、武術と念の両方を知る人物が、目の前にいる。
迷う理由はなかった。
そう思ったところで、父さんと交わした約束を思い出した。
「一つだけ、先に言っておきたいことがあります」
「何よ?」
「半年に一度、必ず家へ帰ると両親と約束しています。今回も、そのために帰っていました」
「それで?」
「次も半年後には一度離れることになります。それでも、ついていっていいですか?」
ビスケは少しだけ目を細めた。
「そんなこと、あたしに聞く必要ある?」
「勝手にいなくなることになるので」
「あたしは、あんたの家庭事情に口を出すつもりはないわ。帰りたければ好きに帰りなさい」
そこで言葉を切ると、ビスケは人差し指を立てた。
「ただし、あたしは待たない。あんたが家へ帰っている間も、自分の仕事を進めるし、同じ場所にいる保証もないわ。もう一度教わりたければ、自分で探して追いつきなさい」
「分かりました」
「簡単に言うけど、世界中を探すことになるかもしれないわよ」
「それでも探します!」
迷わず答えると、ビスケはしばらく俺の顔を見つめたあと、僅かに口元を緩めた。
「そう。なら、好きにしなさい」
「お願いします! 俺を連れていってください」
「だから、連れていくんじゃなくて、あんたが勝手についてくるのよ」
「はい。それでもお願いします」
頭を下げる俺を見て、ビスケは小さくため息を吐いた。
「明日の朝、この街を出るわ。日の出前にここへ来なさい」
「分かりました」
「荷物は自分で持つこと。行き先についても、今は教えない」
「どこへ行くかは気にしません」
「あら、随分と簡単に決めるのね」
「ビスケットさんに教えてもらえるのなら気にすることじゃありません!」
「あら、分かってるじゃないの。もっとも、まだ教えると決めたわけじゃないわよ。それと、ビスケでいいわよ」
「はい!」
ビスケは呆れたように肩を竦めると、広場の出口へ向かって歩き始めた。
「遅れたら置いていくからね」
「はい!」
振り返らない背中へ向けて力強く返事をし、俺は深く頭を下げた。
まだ正式な弟子になったわけではない。
ビスケがどこへ向かうのかも、どれだけの期間を一緒に過ごすことになるのかも分からない。半年後には一度家へ帰り、彼女がその間に遠くへ移動してしまえば、自分の力で探し出さなければならない。
それでも、独学で進み続けてきた俺にとって、初めて教えを受けられる機会だった。
それもビスケット=クルーガーという大物に。
武術も、念も、かめはめ波に何が足りないのかも、答えを聞くだけではなく、自分で理解できるところまで進まなければならない。
俺はビスケの背中が見えなくなるまでその場に立ったあと、明日の出発へ備えるため、百階の個室へ戻ることにした。
いつも読んでいただきありがとうございます! 本作もようやく転換点を迎えました!
ここからは読まなくても問題ありません。
かめはめ波
鳥山明先生の代表作、ドラゴンボールを象徴する技。なお、H×Hの世界にもドラゴンボールがあることは示唆されているものの、連載時期を現実とリンクさせると、1984年から1995年であり、1979年現在にはまだ存在していないものと思われる。そのため、かめはめ波という技名もまだ市民権を得ていない。
レイ
練を使ってまで100階クラスに上がったのに、早々に辞退した男。それなら練を使ってまで100階へ上がる必要は無かったのではないか。対戦相手の青年がますます報われない。是非ともこいつはビスケから鬼の扱きを受けていただきたい。
ビスケット=クルーガー
原作時点では57歳、念を覚えて40年のベテランのストーンハンター。ちなみに原作時点だとダブルハンター。ただ、この時空だと弟子のシングルハンターだと思われるウイングさんがまだ十歳ほどだと思われるので、彼女自身もシングルハンターであると考えられる。現時点37歳、念を覚えて20年になるので十分にベテランハンターだと言える。ちなみに、まだムキムキになるほどではないので、少女フォルムは編み出していないと思われる。
ウイングさん
原作におけるゴンとキルアの師匠であり、ビスケの直弟子。いつもシャツが片方出ているらしいが、ビスケがダブルハンターであることから、彼自身シングルハンターであると考えられる。もっとも、ビスケはハンター協会のお母さん的なことを言われてるので、弟子がウイングだけではないだろうから、他の弟子がシングルハンターになった可能性もある。つまりウイングがシングルハンターであるとは断定出来ない。
文字数について
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長すぎる
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ちょうどいい
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特に気にしてない