賢者の石と緑の目の少女編での、注意事項を
10話の前書きに、のせております。
そちらの注意事項を、よくお読み頂いてから
先へとお進みください。
厳しめ、原作改変、独自設定、独自解釈、独自展開など
多数です。
その為、何でもあり、大丈夫、な方のみ
お進みください。
それではどうぞ!
今回は、前半キャラ視点、後半オリ主視点です、
▷視点、ハリー・ポッター
ハロウィンの夕食中に、クィレル先生が大広間でトロールのことを大声で叫んだため、場内は大騒ぎになった。ダンブルドア先生が騒ぎを鎮めたあと、僕はふとあることを思い出した。大広間に入る前、ローゼがパチルにハーマイオニーのことを聞いていたのだ。
慌てて移動するスリザリン生の群れを探したけれど、やはりそこにローゼの姿は見当たらない。ハーマイオニーもまだ戻っていなかったし、僕が慌ててロンにそのことを話していると、すぐ近くにローゼのお父さんであるスネイプ先生が立っていた。スネイプ先生が凄い勢いで歩き出し、僕とロンもその後を追うけれど、とても追いつけない。
遠目に女子トイレが見えると、そこから大きな音が複数回響き渡った。かつてトイレのドアだったところから中を覗き込むと、そこには青い顔をしたローゼとハーマイオニーを見つけ、ローゼの肩を揺さぶって問い詰めているスネイプ先生がいた。ロンが「すごいな、これドアがコナゴナだ」と呟く。
僕もその言葉に頷いていると、廊下の先からバタバタと激しい足音が聞こえ、そちらを見るとマクゴナガル先生の姿があった。マクゴナガル先生が、かつてトイレのドアだったものと、トイレ内にいるスネイプ先生たちを交互に見て声を上げた。
「セブルス、いったい何があったのです? そのトロールは、あなたが?」
「ええ、ミネルバ。吾輩が倒しました」
マクゴナガル先生とスネイプ先生が緊迫した様子で話していると、廊下の向こうからまたバタバタと足音がして、そちらを見るとクィレル先生の姿があった。クィレル先生はやたらと片方の足を引きずるようにして歩いてきて、トイレの中の光景を見た途端、弱々しい悲鳴をあげてその場にヘナヘナと座りこんでしまった。
「あ、あぁ……う、信じられない……ト、トロールが、こんな……」
ターバンを巻いたクィレル先生は、真っ白な顔でトロールの無惨な死体をじっと見つめ、自分の胸を必死に押さえながら、今にも気絶しそうな声を絞り出していた。なぜか片方の足をやたらと痛そうに引きずっているのが妙に引っかかったけれど、今の僕たちにはそんなことを深く考えているどころではなかった。マクゴナガル先生が、いつになく鋭い目付きで僕とロン、そしてトイレの奥にいるローゼとハーマイオニーを睨みつける。
「あなたたち、いったい何を考えていたのです! 運がよかったからよかったものの、一歩間違えればトロールに命を奪われていたところですよ! なぜ寮の寝室に戻らなかったのです!」
先生の激しい怒声が響き渡り、ロンがすっかり縮み上がって僕の背後に隠れた。僕も心臓がバクバクと鳴って冷や汗が止まらない。その時、奥から一歩前に進み出たのは、まだ少し顔を青くしたハーマイオニーだった。
「マクゴナガル先生、私のせいです。私が、トロールを自力で倒せると思って探しに来たんです。……本で読んだから大丈夫だと思って……。そしたらローゼが、私を止めようとして追いかけてきてくれたんです」
ハーマイオニーの、蚊の鳴くような、だけど必死に僕らを庇おうとする嘘の告白。スネイプ先生は信じられないほど冷たい目をして、ハーマイオニーを見ていた。その横に立つローゼは、ハラハラした顔で僕たちの様子を窺っている。
「……ミス・グレンジャー。あなたのような聡明な生徒が、そんな愚かな真似をするとは。グリフィンドールは5点の減点です。あなたの勝手な行動のせいで、同級生をこれほどの危険に晒したのですからね」
マクゴナガル先生は深くため息をつくと、今度は僕とロン、そしてローゼに視線を移した。
「ですが、友達の危機を察してすぐに動いた、ミスター・ポッターと、ミスター・ウィーズリー。そして、真っ先に危険を顧みずミス・グレンジャーの元へ駆けつけたミス・スネイプ。あなたたちの勇敢な行動を称え、グリフィンドールとスリザリンにそれぞれ各5点ずつ与えます。……ダンブルドア校長にも、この奇跡的な無事を報告しておきましょう」
「ありがとうございます、先生」
僕が小さくお礼を言うと、マクゴナガル先生はハーマイオニーとクィレル先生を連れて、ひとまず大広間の方へと戻っていった。トイレの入り口に残されたのは、僕とロン、そしてローゼとスネイプ先生だ。スネイプ先生は、まるで夜の闇そのもののような冷徹な瞳を僕たちに向けて、ピシャリと言い放った。
「……ポッター、ウィーズリー。さっさと寮へ戻るがいい」
「は、はいっ!」
ロンが悲鳴のような声を上げ、僕の腕を引っ張って廊下を走り出す。僕は走りながら、もう一度だけ後ろを振り返った。スネイプ先生の大きな手が、ローゼの肩をそっと優しく抱き寄せているのが見えた。ローゼは僕に向かって、申し訳なさそうに、だけど「本当によかった」と言うように、小さく手を振ってくれたあと、安心しきった笑顔をスネイプ先生に向けていた。
危機は去ったし、クィレル先生の怪しい足の怪我も気になる。けれど、ローゼがスネイプ先生の腕の中で見せる安心しきった笑顔が、僕の頭の中に深く焼き付いて離れなかったんだ。
▷視点、リリローゼ、
トロール騒ぎが収まると、私は教授に連れられて、地下牢にある教授の部屋に来ていた。教授は眠る前だからと、温かいホットミルクを用意してくれた。私がそのホットミルクを一口ずつゆっくりと飲んでいると、教授が静かに口を開く。
「それで……何故リリローゼとグレンジャーは大広間に来なかったのだ? グレンジャーのあれはウソだろう?」
原作では何も言っていなかったけれど、ここの鋭い教授なら、ハーマイオニーのあの不自然な嘘に気づくよね。でも、それを認めてしまうと、せっかく私達を庇ってくれたハーマイオニーの心意気をつぶすことになってしまう。そう思った私は教授に曖昧な笑顔を向けることしか出来なかった。それを見た教授は、諦めたように1つ大きなため息をついて見せた。
「……フン、まぁ良かろう」
「それでお父さん。私たちのところへ来てくれたのは、ハリーたちから私やハーマイオニーのことを聞いたの?」
「そうだ。と言っても、ポッターとウィーズリーが大広間の出入り口付近で話していたのが、吾輩の耳に不意に入っただけだがな」
それを聞き、私はようやくふしぎだった違和感を理解した。原作の物語では、ハリーがハーマイオニーの不在に気づくのは大広間を離れたあとだったのに、何故かこの世界線では大広間付近の段階で気づいた。そして、ハリーとロンで焦って話しているのがすぐ近くにいた教授の耳に入り、あんなに血相を変えて来てくれたのか。
謎が綺麗に解けた安心感と、教授の優しい声にすっかりほっとしたせいだろうか。私は飲み終わったホットミルクのカップを持ったまま、急激な睡魔に襲われてコクコクと舟を漕ぎ始めてしまった。いつの間にか、教授が私の手からカップを取り、静かにベッドへ横たわらせてくれたのを最後に、私の意識は深い眠りへと落ちていく。
薄れゆく意識のなかで、私が最後に思ったのは――。
(教授、本当にカッコ良かったな。……それと、お腹空いた)
という、事件のあととは思えない、なんとも緊張感のないものだった。
私子育てしたことは、ないのですが親戚の子供の世話をしたことはあり、
その時、思ったより周囲に気を配らなければいけなかったんですよね。
だから、子育てを経験した、スネイプ先生が原作より細かいことに気づくようにしました。
これも、キャラ改変に、なりますかね?
それでは読了ありがとうございました。
次回もお読み頂けましたら嬉しいです、
失礼します。