ハリー・ポッターと創られし娘   作:テーラ・クレプスクリー

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色々捏造など多数です。

タグが足りなかったり、注意が足りない可能性もあります。

何でも有りな方のみ、お進みください、

分かりづらい表現があるかもしれません

読んだあとに、何かあっても責任はとれません。
重ねて申しますが、何でも大丈夫な方のみお進みください。

それではどうぞ



3話

 

▷視点、ホムンクルス

 

「きょうじゅ……――プロフェッシャー……!」

 

私の小さな唇からこぼれ落ちたその一言に、

セブルス・スネイプ教授の黒い瞳が激しく見開かれた。

 

驚愕に染まったその顔は、

正直に言って、めちゃくちゃに怖い。

 

(……あ、頭を抱えたい。ヤバい、

今の失言は完全にやらかした……!)

 

この身体が転生なのか憑依なのかはまだ分からないけれど、

 

状況から見て、

この人がこの幼い私の父親であるだろうとは思う。

 

いくら推しだからって、

実の父親を、教授、なんて呼ぶ子供がいるだろうか?

 

私の致命的な失言に脳内で大反省会を開いていると、

 

スネイプ教授の右手がローブの袖からすっと杖を抜き出し、

私へと向けた。

 

その底のない漆黒の瞳が、私をじっと見つめてくる。

 

前世の映画の知識が、私の脳裏に警報を鳴らした。

 

これは、相手の心を覗き見る精神魔術――

 

『開心術(レジリメンス)』

だ。

 

(まずい、覗かれる……っ!)

 

私を覆い始めた、圧迫感に身構えた瞬間。

 

私の身体の内側から、

パキンッ! と何かが硬く弾けるような不思議な音が響いた。

 

それと同時に、

私を包み込もうとした重苦しい圧迫感が、嘘のように綺麗に引いていく。

 

何が起きたのかは分からなかった。

 

(もしかして、これが俗に言う、転生特典かな?)

 

どうやら助かったらしい。

ホッと胸をなでおろす。

 

もし今の術で、私の中身が

42歳独身日本人女性のハリー・ポッターオタク

だなんて記憶を覗かれていれば、

 

怪しまれるどころか、

即座に化け物として処分されていてもおかしくなかった。

 

(転生特典だとしても、幼児が開心術を弾くなんて、

スネイプ教授からしたら怪しいよね?)

 

私が内心で考えながら、スネイプ教授を見上げると、

 

スネイプ教授は何かを猛烈に思案するような顔をしたあと、

再び凄まじい衝撃に打たれたように目を見開いた。

 

そして、握っていた杖を床へぽろりと落とし、

冷たい石床にそのまま、がくりと膝をついたのだ。

 

(え……?)

 

目の前で、起きたことが信じられなかった。

 

あの冷酷無比で、

感情を滅多に表に出さないスネイプ教授の黒い瞳から、

 

一粒、また一粒と、綺麗な涙が溢れ、

頬を伝って流れ落ちていく。

 

それは、前世の映画の彼の最後、

 

彼が息を引き取る直前にハリーへ遺した、

 

あの記憶の雫と同じ――言葉を失うほどに、

美しく切ない涙だった。

 

この人が本当にセブルス・スネイプ教授ならば、

いまが原作の時間軸のいつ頃かは分からない。

 

けれど、二重スパイというあまりにも過酷な孤独の中にいるこの人の立場を思えば、

 

いつ心が壊れてしまってもおかしくないはずだ。

 

映画の中のキャラクターじゃない。

 

この人は、私の目の前で血を流すように涙を流している、

一人の生きた人間なのだ。

 

そう考えた私は、

冷たい石床からゆっくりと小さな足で立ち上がった。

 

ふらつく足取りで、

膝をついて泣き崩れるスネイプ教授の元へと近づき、

幼児の小さな手を、彼の漆黒の髪へとそっと伸ばした。

 

不器用にその頭を撫でながら、

 

私は舌の回らないたどたどしい幼児の言葉で、

精一杯の気遣いを込めて話しかける。

 

「だい、じょーぶ……? いたい……?」

 

――その瞬間だった。

 

スネイプ教授の黒い目から、

堰を切ったようにさらに激しい涙があふれ出た。

 

彼は衝動を抑えきれないように、小さな私の身体を覆うようにして、壊れそうなほど強く抱きしめてきたのだ。

 

「……っ、ああ……! あああ……っ!」

 

耳元で、彼の押し殺したような嗚咽が響く。

 

視界が彼の黒いローブで満たされ、

私はその大きくて、ひどく温かい体温に、

 

優しく、けれど絶対に離さないという確固たる強さで包み込まれていた。 

 

この瞬間、私は原作なんて関係ない。

 

この不器用な、けれどもおのれの愛に殉じた

 

――おそらくは今世の私の父親だろう、

この人を何をおいても守りたいと強く願った。

 

しばらくの間、泣き崩れるその人の頭を、

私は小さな手で根気強く撫で続けた。

 

どれほどの時間が経っただろう。

 

スネイプ教授はふと顔を上げると、

ローブの奥から取り出したハンカチで静かに涙を拭った。

 

まだ微かに赤みの残る黒い目が、まっすぐに私を見つめ、

 

「お前は、吾輩の娘……リリィ……いや、リリローゼだ」

 

低く、けれど慈しむような声で、彼はそう教えてくれた。

 

(リリローゼ……百合と薔薇、ね、

おそらく、私の名前よね?)

 

正直、中身が42歳の日本人女性としては、

あまりにも可愛らしすぎる名前に内心で少しむず痒さを覚える。

 

けれど、目線の高さや、

手や足を見るに幼い女の子だし、

 

何よりこの偏屈なスネイプ教授が、娘とはいえ、

生涯愛したリリーさんの名前をもじって付けてくれたのだ。

 

母親がつけた可能性はゼロではないが、

 

オタクとしては、それだけで十分すぎるほどの特大の感情だった。

 

私は、元大人の理性をフル稼働させ、

この状況で最も効果的な、可愛い幼児の演技を披露することに決めた。

 

「お、とーしゃん……? り、りりろーじぇ……?」

 

小さな首を傾げ、舌足らずにそう呟いてみる。

 

(残念ながら、舌たらずは仕様だ。)

 

「――そうだ。お前の名前はリリローゼ。

吾輩の、たった一人の愛しい娘だ」

 

愛?娘?

 

その言葉を発したスネイプ教授の顔から、

先ほどまでの冷酷さや苛立ちは完全に消え失せていた。

 

それどころか、宝物を前にしたかのような、

狂おしいほどの熱を孕んだ優しい目を私に向けていた。

 

このスネイプ教授の見た目的に

おそらくまだ原作は始まっていないだろう

 

(映画で見たより、若々しいし・・・)

 

この幼児の姿では

変に質問攻めをする訳にもいかない

 

ならば、時間をかけて情報を集めるべきだろう

 

まずは、さっき教授って呼んでも否定されなかったから

この人はすでにホグワーツで教鞭を取っているのだろう

 

ということは

 

ヴォルデモート卿はリリー・ポッターの愛の守りで弱り、

ポッター夫妻は亡くなり、ハリーは

 

【生き残った男の子】

 

になっているのだろう

 

ハリーと私は同じ歳なのか?

それともいくつか離れているのか?

 

これが分かれば

ハリーがホグワーツに入学するまでの時間と、準備できる残り時間が分かる

 

なんとかして、この人をあんな

 

――孤独と無力感に苛まれ

死による救済という最後から救う方法を考えなければ、

 

同じ蛇、ナギニに噛まれたのに助かった

アーサー・ウィーズリーのように、救える方法が、きっとあるはずだ、

 

教授の娘ならばスクィブ(魔法の使えない魔法族)という可能性は低いだろうし、

 

私もホグワーツに行きたい、けど

できたらハリーや、その周辺の人とは関わらないようにしないと

 

不干渉なんて、できるかは分からないけど

私が関わって原作が変わったら、先読みが出来なくなる

 

(死んでしまう人は出来るだけ助けたいけど、

亡くなる人全てを覚えている訳じゃない)

 

ハリポタファンであろうと、原作でも映画でも見たのは

何年も前だ。

 

(前世の最後らへんは、二次創作ばかり読んでたし)

 

ならば原作改変は最小限に

 

最終目標は今世の私の父である

セブルス・スネイプ教授を救うことだ。

 

 





スネイプ教授の開心術を、破ったのは
オリ主の考える通り
転生特典です。

前回のスネイプ教授目線と、開きがありますが、
わりかし、このオリ主はこんな思考で進みます。

不快に感じましたら、逃げてください。

閲覧ありがとうございました。

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