しつこいですが
色々捏造など多数です。
タグが足りなかったり、注意が足りない可能性もあります。
何でも有りな方のみ、お進みください、
スネイプ教授へのフィルターがかかっています。
キャラ改変注意です。
不適切な表現があるかもしれません
読んだあとに、何かあっても責任はとれません。
再度お伝えしますが、何でも大丈夫な方のみお進みください。
それではどうぞ
今回の視点は前半、オリ主視点で、後半、スネイプ教授視点です。
▷視点、リリローゼ
リリローゼとして目覚めてから、約1年が経過した。その間、色々と分かったことがある。
1つ目は、私には母親がいないらしいということ。少なくとも、この家で一緒に住んではいない。
2つ目は、お風呂から上がって鏡を見た時にも思ったが、私は全体的に父親であるスネイプ教授に瓜二つだということだ。唯一の違いといえば、この目の色と形だろう。
(リリーさんとハリーの目の色は、私と同じ緑だったな……)
緑の眼は原作小説の設定で、映画ではハリー役の役者さんがコンタクトレンズが合わず、裸眼のままで演じたと何かで見た気がする。だから映画版のハリーの目は青いけれど、原作小説では一貫して「リリーと同じ、鮮やかな緑の目」と描写されている。
そして、今この幼児の身体にある私の目も、その鮮やかな美しい緑色だ。髪の黒さや顔全体の神経質そうな造形が教授に瓜二つだからこそ、そのパーツだけが奇妙に、けれどひどく鮮烈に浮き上がって見えた。
そして、分かったことの3つ目。教授がホグワーツの仕事で不在の間、私は部屋の中でこっそりと自分の魔力を確かめる実験を行っていた。
試しにベッドの上の枕を見つめ、(動け、動け……)と念じてみる。すると、まだ杖も持っていない幼児の身でありながら、枕はふわふわと数センチほど宙に浮かび上がったのだ。
(――あった。魔力、ちゃんとある!)
あの時、教授の精神魔法を跳ね返したのも、おそらくはこの魔力のおかげだろう。(それと、二次創作とかでよくある、いわゆる「転生特典」ってやつだと思っている)。ただ、ホグワーツでの組分け儀式に使う「組分け帽子」は、確か開心術に似た魔法を使って生徒の気質を読み取り、相応しい寮を選ぶはずだ。だからそれまでに、この転生特典による防御壁がどこまで通用するのか、おそらくはぶっつけ本番になるだろう。
何はともあれ、魔法が使えたことで、スクィブ(魔法族の家系に生まれながら魔法が使えない人)である可能性が完全に消えた。これは私にとって、大きな大きなアドバンテージだった。
そして何より、私がこの1年間で最も血眼になって調べていたのが、4つ目。
――「現在の正確な西暦」と「ハリー・ポッターの年齢」だ。
元歴史教師としての意地にかけて、私は教授の書斎に置かれていた『日刊予言者新聞』の日付や、ミリスの世間話を拙い英語力で必死に繋ぎ合わせ、ようやく一つの結論に達した。今は、1980年代の半ば。そして、この身体の実年齢は、今年5歳である。
(1980年生まれのハリー・ポッターと、まさかの同い年……!)
その数字を導き出した瞬間、私の背中にひんやりとした緊張感が走った。同い年ということは、私がホグワーツに入学する年は、ハリーたちが波乱万丈の学校生活を始める『原作第1巻』のタイミングと完全に一致する。
ハリーがホグワーツに入学するまで、残り時間はあと6年。
短い。あまりにも短すぎる。この6年の間に、私は自分の魔力や転生特典をコントロールする方法を身に付け、さらに教授があの悲惨な最期――大蛇ナギニに噛まれて孤独に死んでいく未来――を回避するための、完璧な原作改変を組み立てなければならない。
「リリローゼ、入るぞ」
思考の海に深く沈み込んでいた私の耳に、聞き慣れた、滑らかで低いバリトンボイスが響いた。部屋のドアが静かに開く。
そこに立っていたのは、ホグワーツから帰ってきたばかりの、漆黒のローブを纏った私の父親――セブルス・スネイプ教授だった。1年という歳月は、あの気難しい魔法薬学教授を立派な親にしていた。
▷視点、セブルス・スネイプ
あれから――魂のない器が吾輩の娘リリローゼとなって、もうすぐ1年。吾輩はホグワーツで教鞭を執る身、簡単に帰宅するわけにもいかぬ。リリローゼの世話は今まで通り、あのしもべ――ミリスにやらせている。
今ではすっかり習慣になっているが、吾輩は基本ホグワーツにおり、週に1回、土曜日のディナーとその後の時間をあの子と過ごすことにしていた。吾輩は紅茶、あの子はホットミルクを用意させてのお茶会だ。
どうやらあの子は、たどたどしい幼児言葉を使うのが嫌なようで、普段はミリスと、そして吾輩がいるとさらによく話しかけてくる。今ではよほど焦らないかぎり、あの幼児言葉は出ない
――素晴らしい成長速度だ。
さらにはあの子は驚くべきことに、文字の読み書きすらも必死に修得しようとしている最中なのだ。吾輩が購読し、読み終わって部屋の机に置いている『日刊予言者新聞』や本を、あの子は小さな指で一生懸命になぞっている。
まだ完璧に読めるわけではないのだろう。時折、読めない単語にぶつかっては、鮮やかな緑の眼を細めて小さく首を傾げている姿をよく見かける。通常の5歳児であれば、文字という概念すらおぼつかない者が大半だというのに。
カチャリ、と静かな居間に陶器の擦れる音が響く。ミリスが淹れたアッサムの香りが漂うなか、吾輩の目の前で小さな手が伸び、マグカップを両手でしっかりと包み込んだ。温かなホットミルクをふーふーと冷まし、小さな口を付ける。
「……パパ、この新聞の、ここの言葉はどういう意味?」
あの子は、小さな人差し指で新聞の片隅に書かれた英単語をそっと指し示し、吾輩を真っ直ぐに見上げてきた。かつて「泥の人形」と切り捨て、薄暗い地下室に放置していた我が娘が、今ではこうして吾輩の隣で言葉を学び、教えを乞うている。吾輩は手元のティーカップをソーサーへと戻し、あの子の指先を見つめた。
「……それは『調合』と読む。魔法薬を作る際に、成分を正しく混ぜ合わせるという意味だ」
「ちょーごー……。パパが、いつもしていることだ」
吾輩のぶっきらぼうな説明を聞いて、リリローゼは完璧に理解したようにクスリと嬉しそうに微笑んだ。その表情の作り方、どこか大人びた優しい眼差しが、どうしようもないほどにリリーの面影を呼び起こし、吾輩に複雑な思いを抱かせる。
「よく学び、よく覚えなさい。来週までにそのページの文字をすべて読めるようになっていれば、ダイアゴン横丁で新しい絵本でも買ってきてやろう」
「本当?! ありがとう……パパ。わたし、がんばる」
嬉しそうにホットミルクを口に運ぶ我が娘の、鮮やかな緑の眼を見つめながら、吾輩は密かに、けれど強く、誓いを新たにする。
リリーの遺伝子で作ってしまった、吾輩の罪の証でありながら、手元に残る唯一つの光。この子に吾輩の罪を背負わせるつもりはない。リリローゼがホムンクルスであることは、吾輩が墓場まで持っていくものだ。
あの子はただの、吾輩の愛しい娘として生きればいい。そして残りの人生を賭けて、残された命のすべてを賭して、この愛しいリリローゼとリリーの残した息子を――何があろうと守り抜いてみせる、と。
数日後。
今日はリリローゼの5歳の誕生日だ。ホムンクルスとしての誕生日はもっと前だが、吾輩にとってのリリローゼの誕生日は、あの子が眼に光と温もりを宿したあの日だ。
今日は以前リリローゼと約束した絵本を買いに行くのだが、どうせならリリローゼにも家の外を見せてやろうと、あの子を伴ってダイアゴン横丁へと向かうことにした。
あの子には、今日が己の誕生日であることはまだ伝えていない。今日、本を選ばせている間に、何かサプライズでプレゼントを用意しようと思っている。
さて、何が良いだろうか。通常の5歳児が何を喜ぶのかなど、普段、ホグワーツの出来損ないどもを相手にしている吾輩に分かるはずもない。
だが、あの子は普通の子とは違う。リリーの遺伝子を継ぎ、驚くべき知性を持った、吾輩の特別で愛しい娘だ。
「……リリローゼ。仕度はできたか」
居間で待つあの子に声をかけると、フリルとレースがあしらわれた、仕立てのいい上質なグリーンのワンピースに身を包んだ我が娘が、トテトテと小さな足音を響かせてやってきた。
その艶やかな黒髪はミリスの手によって綺麗に整えられ、リリーと同じ鮮やかな緑の眼が、初めて見る外の世界への期待に小さく揺れている。
「はい、パパ。いつでも大丈夫!」
ハキハキと話せるようになり、嬉しそうにしっかり返事をする。文字の読み書きこそ当然勉強中であるが、この1年間のあの子の言語の習得速度は、吾輩としても目を見張るものがあった。
吾輩が教えた言葉を、スポンジが水を吸うように、すべて自らのものにしてみせるのだ。吾輩は満足げに深く一度頷くと、あの子の前に腰を落とし、まだ小さな手を吾輩の手のひらで包み込んだ。
「初めて行く場所だ。人が多い。吾輩の手を離すんじゃないぞ。いいな」
「はーい、パパ。約束!」
愛らしいしっかりした返事と共に、吾輩の手を小さな指できゅっと握り返してくるあの子の温もりに、ほっとする。吾輩はもう片方の手で杖を振るい、スピナーズ・エンドの我が家から、ロンドンの魔法界の玄関口――ダイアゴン横丁の裏通りへと、音もなく姿を現した。
(『姿現わし』の衝撃にあの子が怯えぬよう、細心の注意を払って魔力をコントロールしたのは言うまでもない)。
――パッと視界が開ける。
立ち並ぶ魔法ショップ。空を飛び交うフクロウたち。行き交う魔女や魔法使いのざわめき。初めて目にする魔法界の光景に、リリローゼは息を呑み、緑の眼をこれまでにないほど激しく輝かせて周囲を見つめていた。
その、子供らしい純粋な感動の表情が、どうしようもないほどに愛おしい。吾輩はリリローゼの手を引き、お目当ての『フローリシュ・アンド・ブロッツ書店』へと歩みを進めた。
「リリローゼ、ここで好きな本を選びなさい。絵本でも、興味のある本でも何でも構わん。吾輩は少し、店主と言葉を交わしてくる」
「わかった、パパ。おとなしく読みたい本を探して待ってるね」
どこまでも聞き分けが良く、満面の笑顔で返す我が娘。
あの子がうっとりとした表情で、うず高く積まれた本の山へとトテトテと近づいていくのを見届け、吾輩はすっと身を翻した。店主に用などない。
あの子が本に夢中になっている今こそ、誕生日プレゼントを選ぶ好機だ。書店の窓から通りを眺め、近くの高級な装飾品店や魔法道具の店へと視線を走らせる。
(あの子の黒髪に映える、緑色の宝石をあしらった髪飾りが良いだろうか。……いや、まだ5歳児の小さな頭には重すぎるか。ならば、あの子を守る、小さな守護のブレスレットか……)
普段ホグワーツの授業に割いている吾輩の脳は、今は我が娘へのサプライズのために猛烈な速度で回転を始めているのだった。
視点変更を同じ話で変えると、表現が難しいかな?
もし、もっと分かりやすく、スペースを開けたほうか
分かりやすいと思われましたら、教えてください。
次回は、どうなるか?
よろしくお願いします。
修正しました。(2)