しつこいですが
色々捏造など多数です。
タグが足りなかったり、注意が足りない可能性もあります。
何でも有りな方のみ、お進みください、
スネイプ教授へのフィルターがかかっています。
キャラ改変注意です。
不適切な表現があるかもしれません
読んだあとに、何かあっても責任はとれません。
再度お伝えしますが、何でも大丈夫な方のみお進みください。
それではどうぞ
▷視点、リリローゼ
今日は初めての外出だ。
以前、教授と約束した絵本を買ってもらうんだけど、
私が好きな本を選んでいいと言ってくれたのだ!
(正直すっごく嬉しい、
目覚めたばかりは先のことを考えたり、
英語に慣れるのでいっぱいだったけど
少しは息抜きしてもいいよね?)
何より前世の映画で見た
あのダイアゴン横丁を生で見れるなんてすっごく嬉しい
前世で友人の子供に買ってあげた
動く絵本なんか比べものにならない
実際に動く写真とかも
日刊預言者新聞以外で見れるかも
そう思うだけで、元大人としての理性はどこへやら、
中身のハリポタオタクが脳内で大はしゃぎを始めていた。
お出かけのためにミリスが用意してくれたのは、
フリルとレースがあしらわれた上質なグリーンのワンピース。
鏡に映った自分の姿は、
黒髪といい顔立ちといい教授にそっくりなはずなのに、
この服を着るとまるでどこかのお姫様のようで、
なんだかちょっと気恥ずかしい。
「……リリローゼ。仕度はできたか」
居間にやってきた教授は、
相変わらず漆黒のローブを纏った
陰のオーラ全開の姿だったけれど、
私を見るなり、見ただけでは
気付かないレベルでほんの一瞬だけ目元を緩めた。
「はーい!パパ、私いつでも大丈夫!」
この1年間、本気でマスターした英語で、
しっかりとお返事をする。
教授は満足そうに深く一つ頷くと、
私の前に腰を落とし、私の小さな手を、
彼の大きな、
少しひんやりとした手のひらで優しく包み込んだ。
「初めて行く場所だ。人が多い。
吾輩の手を離すんじゃないぞ。いいな」
「はーい、パパ。約束」
私がきゅっと手を握り返すと、
教授はもう片方の手で杖をひと振りした。
次の瞬間、
ぐにゃりと世界が歪むような不思議な感覚に襲われ――。
パッと視界が開けた時には、私たちはどこか古めかしい、
けれど活気に満ち溢れた石畳の通りに立っていた。
(うわあ……っ! 本物のダイアゴン横丁だ……!!)
立ち並ぶ風変わりな魔法ショップの看板、
空をせわしなく飛び交うフクロウたち、
ローブを翻して行き交う本物の魔女や魔法使い。
映画のスクリーンや原作のページの中でしか
知らなかった世界が、
1ミリの狂いもなく目の前に広がっている。
感動のあまり胸が一杯になって、
私はあちこちの店を
大興奮でキョロキョロと見つめてしまった。
教授は私の手を引いたまま、人混みを避けるように進み、
お目当ての
『フローリシュ・アンド・ブロッツ書店』
へと滑り込んだ。
(うわあ、ここが、
秘密の部屋の時ロンのお父さんと、
ドラコのお父さんがケンカする本屋だ!
あとロックハートとかいう、詐欺師もいたな?)
店内に入ると、床から天井まで、
それこそ見上げるような高さまで
うず高く本が積み上げられている。
インクと古い紙の、
どこか落ち着く香りが鼻をくすぐった。
「リリローゼ、ここで好きな本を選びなさい。
絵本でも、興味のある本でも何でも構わん。
吾輩は少し、店主と言葉を交わしてくる。」
「わかった!パパ。
おとなしく読みたい本を探して待ってるね」
満面の笑顔で手を振ると、
教授はすっと黒いローブを翻して、
カウンターの店主の方へと歩いていった。
さて、自由時間だ。
教授が戻ってくるまでの間、私は幼児の足取りで、
きれいに並べられた子供向けの本の棚へと近づいた。
表紙の中で小さなドラゴンがパタパタと羽ばたき、
本物の火の粉のような光を散らしている絵本。
ページをめくると、おとぎ話の登場人物たちが
楽しそうに歌いながら動き出す本。
(すごい、本当に全部動いてる!
日本の仕掛け絵本も凄かったけど、
やっぱり本物の魔法は次元が違うわ……!)
オタクとして大興奮しながら
一冊一冊を手にとっているうちに、
ある少し古い本の背表紙に視線が、
ピタリと止まった。
それは、子供向けの割には古めかしい本
『近代魔法史』というタイトルだった、
(……待って。近代魔法史ってことは、
確か原作1巻で、ハーマイオニーが、
ハリーのことが出ているって、言ってた本よね?
子供向けとは、思わなかったけど、
この本なら、もしかして……)
ドクン、と心臓が跳ね上がる。
教授に怪しまれずに、
原作のハリーとこの世界のハリーに、
大きな違いがないか、
調べるための絶好のチャンスが
目の前に転がっていた。
『近代魔法史』に手をのばすと私の横に誰かが立った。
気になって上を見上げるとそこには
映画で見たより若い
ルシウス・マルフォイが横に私と同じ位の子供
(おそらくはドラコ・マルフォイ)を連れて
私を見下ろしていた。
(――えっ!? ルシウス・マルフォイ!? ってことは、
その隣にいる天使みたいに綺麗な
白金の髪の男の子は、幼児期のドラコ……!?)
私のオタク脳は本日何度目か分からない限界を迎え、
危うくその場で卒倒しかけた。
映画のあの傲慢で美しいルシウスが、
原作の少し若い時間軸の姿でそこにいる。
そして隣にいるドラコは、
原作のひねくれたお坊ちゃんになる前の、
まるでお人形さんのように愛らしい5歳児の姿だ。
ルシウスは、手入れの行き届いた長い白金の髪を揺らし、
蛇の頭をあしらったあのステッキを携えながら、
冷ややかな、
けれどどこか値踏みするような鋭い灰色の目で
私を見下ろしていた。
マルフォイ家といえば、純血主義の名門中の名門。
突然目の前に現れた【純血の貴族】の圧倒的なオーラに、
元大人としての理性が
不用意な行動は命取りになる!
と激しく警報を鳴らす。
私はぎゅっと胸の前で本を抱きしめ、
まずは、怪しまれない、
けれど、
しっかりした5歳児、
としてお辞儀をしようと身構えた。
すると、ルシウスは私の黒髪と、
教授に瓜二つの顔の造形をじっと観察したあと、
薄い唇を微かに歪めて、滑らかで傲慢な声を発した。
「……ほう。セブルスが、
出来損ないの屋敷しもべ妖精以外に
『何か』を自宅に囲っているという
噂は本当だったわけか」
その言葉に、ドクンと心臓が跳ね上がる。
さすが元デスイーターで純血貴族のネットワーク、
教授が私を隠して育てていたことを、
ある程度、察していたらしい。
ルシウスの隣にいるドラコは、
父親の威圧的な態度に隠れるようにしながらも、
不思議そうにその大きな目で私をじっと見つめている。
同い年の子供(しかも女の子)が珍しいのだろうか、
心なしか頬が少し赤くなっているようにも見えて、
オタクとしては、可愛い……!、と悶絶しそうだった。
「初めまして、ミスター・マルフォイ」
私は一歩引き、歪ではあるが(1年位では無理!!)
カーテシー(淑女の礼)を披露しながら、
しっかりと挨拶をした。
見た目は子供、中身は大人の元中学教師!
これくらいの社交マナーは朝飯前だ。
「私はリリローゼ・スネイプと申します。
パパ・・・いえ父、セブルス・スネイプの娘です」
私がハッキリと名乗った瞬間、
ルシウスの灰色の瞳が微かに見開かれた。
ただの子供だと思っていた幼児が、
驚くほど理知的な挨拶を返してきたことに、
流石の純血貴族も虚を突かれたらしい。
「娘、だと……?」
ルシウスが何かを思案するように目を細めた、
まさにその時だった。
ルシウス・マルフォイの背後から、
冷徹極まりない、
地を這うようなバリトンボイスが響き渡り、
書店の空気が一瞬凍りついた。
「……吾輩の娘に、何か用か。ルシウス」
振り返ると、
そこには黒いローブを
蝙蝠の羽のようになびかせた教授が、
これまでにないほど険しく殺気立った瞳で立っていた。
スネイプ教授と知り合いで、
ハリー達と同学年の子持ちって
ルシウス・マルフォイくらいしか、分からなかったので、
某名探偵のアニメの台詞をいじってます。
ふと、状況的にはぴったりだと、思ったので(笑)
ありがとうございました。