機動戦士ガンダムF91 薔薇の懺悔   作:アミノベラ

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前回までのあらすじ
スペース・アーク乗組員全員「「「「やっぱ地球連邦ってクソだわ」」」」
セシリー 「また戦争がしたいのか、アンタたちは!!」
シーブック 「F91 シーブック・アノーで行きます!!」
???「鉄仮面はカスや、ドゥガチ様こそ地球の支配者や。」



2話 異端児の亡霊

「敵は何処なんだ!?」

F91で出撃した、シーブックは索敵を開始している。今までの感じが続くと楽なのだが、片足が破損しているので、機動力が少し殺されている。そのせいで、操縦が少し難しくなっており、中々思うように移動できない。

???「遅い!!」

「後ろか!?」

突如、メガ粒子砲の攻撃を受ける。ギリギリのところで回避したが、もう少し遅ければ、間違いなく直撃していた。

???「貴様が、鉄仮面をやったのか!?」

「何ぃ!!」

突如として、敵のパイロットに問いかけられる。

???「答えなくても良い。むしろ私は感謝しているのだ。」

「感謝だとぉ!!」

???「所詮。機械でしか天下を成し遂げられん人間はゴミなのだ!!!」

4方向からの、ビームを避けるのに精一杯で、反撃ができない。

「あえて、名乗らせてもらおう!!私は、カリウトス・レヴァントス!!木星からの使者だ!!」

カリウトス・レヴァントスと名乗った男が、シーブックに語りかけてくる。その姿は、金髪で、長髪。顔には、まるで切られた跡がついている。

「木星からの使者!?どう言うことだ!!」

シーブックは、驚きを隠せない。木星は、宇宙に進出した人類にとって必要な、ヘリウム3を収集するいわゆる鉱山星だ。それが、敵に回ると言うことは、木星は人類全滅戦争の鍵を握っていることになる。

「私は、ある者からコスモバビロニアの監視を命じられた。私は、ベラ・ロナとの出会いが会ったのだ、私は決意した。彼女と二人で世界を支配すると!!そして、有害な地球人類を滅ぼし、世界を手中に収めると誓った!!!私とベラこそ、人類を支配し、神になるのだぁ!!!!」

「セリ……。ベラは、そんなこと望んでいない!!!」

カリウトスのベラ……、ことセシリーへの執着は、もはや呪いと同義のものとして成り立っている。鉄仮面とは、また別の狂気を持ち、殺気すら感じる。

「ほう……。ベラを知っているのか!?何処にいる!!」

「教えるものか!!彼女を操り人形にしか出来ない土外道が!!」

「私は鉄仮面とは違う!!人を自分たちの計画の駒として預かるようなロナ家を私はいずれ滅ぼす!!貴様は、その復讐劇の始まりなのだ!!」

謎のMS……。もとい、メッサーラ・ジュピターは、変形しF91へ迫ってくる。シーブックは、これをビームライフルで迎撃しようとするが、左右に避けられ、当たらない。まるで、自分が何をしていくのかを分かっているかのように。

「遅い……遅い!!貴様はまだ、人類の進化点に立っていないようだな!?」

シーブックは、言い返せない。人類は神にはなれない……、しかしそれは、どう足掻いても埋めようのない、実力の差がそれを生み出しているのである。自分は、民間人で、たまたまMS乗っただけの人間であり、ニュータイプでは無い。しかし、このままでは、スペース・アークは撃沈され、セシリーも奪われる。そんな時、シーブックの1つの自分の無力さに対する怒りと、セシリーを守りたいという意識がバイオセンサーと共鳴を始める。

「なんだ!?このプレッシャーは!!」

突如として、F91は赤く染まり、超高加速を開始する。それは、かつて鉄仮面を倒した時のそれだった。質量を持った残像が、モニターにうつり、敵が何体いるのかも分からない。

「化け物か!!」

なんとかウェスバーを避けつつも、反撃を試みるが、避けるので背一杯で、人間が操縦しているのか怪しく思える。ミサイルを発車したが、バルカンで全弾落とされた。

「セシリーは……。渡させるかぁ!!」

ウェスバーの光は、メッサーラ・ジュピターの右腕部を破壊し、超高速でビームサーベルを切り付けようとする。なんとか、残った3つのメガ粒子砲を使い、攻撃する。

「ちぃぃ!!」

一瞬で避ける。すると突然に、強力なプレッシャーが自分を押さえつけるように放たれる。

「フハハハハ!!!死なん!!私は死なん!!今回は見逃してやる。命は無いと思え!!」

そうして、メッサーラ・ジュピターは、逃げていった。

「何だったんだ……?今のは…。」

シーブックは、機体がまるで金縛りに合っているかのような状態と、一瞬だけ、意識が飛んだ後のこともわからず仕舞い。新たな戦いの序章は、こうして幕を閉じた。

 

地球から、はるか遠くの木星にて…。

 

「中々、やるようですね……。さすが私の生徒だ。」

ある男は、暗闇の中でシーブックとの戦闘を試聴していた。

「しかし…。あの光は一体?」

「くだらん。」

老人と思われる人物は、男の考えを一掃した。

「所詮、我々が滅ぼす世界だ。そんなもの、蛇足に過ぎん。」

「良きに計らえております。クラックス・ドゥガチ様。」

クラックス・ドゥガチと呼ばれた老人は、目を開き、威嚇する。

「生徒を増やし、我々の木星帝国の地球圏侵攻の中心とするのだ。ディミアン・カラス。後のことは暫く頼むぞ。」

「了解しました。」

地球圏から遠く離れたところで、一人の男の増悪が動いていることは、世界が10年たった後だった。




メッサーラ・ジュピター
片式番号;RMX-000 RF
搭乗者;カリウトス・レヴァントフ
武装;ビームサーベル×2 メガ粒子砲×4 9連想ミサイルポット×2 グレネードランチャー×2
設定
ハプテマス・シロッコが残したとされる、メッサーラのデータを使い、木星で作成した機体。メガ粒子砲が2門追加されており、可変能力を使ったトリッキーな機体に仕上がっている。
カリウトス・レヴァントフが搭乗し、F91と戦闘した。

本作初のオリジナルの機体の「メッサーラ・ジュピター」です!!ワルプルギスで、メッサーラの最新版が、お出しされましたが、それとはまた別の機体です。
オーヴェロンとは、また違った「シロッコの遺産」と言えるかも知れません。
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