俺の個性は種を植え付けます(語弊あり) 作:ザリガニ同担拒否
感想andお気に入り登録ありがとうございます!!いやぁ投稿ぜんぜんできてなくて申し訳ない。課題とか色々ありまして......言い訳ですスイマセン。なんやかんやで4話ですね、いや全然なんやかんやの多さじゃないんですが。こういうの100話とかでやるべきですねどう考えても。
「.......う、えき」
自分が今覆い被さっている少女から、狼狽えるような恥ずかしさの混じった声が聞こえる。あれ、俺戦闘訓練してたよね。なんでこんな状況になってるワケ?記憶を辿ろうとするも、どうしても真っ赤に頬を染めた少女に目がいってしまう。
「......ごめん。俺、このままだと理性保てないかも.....!」
ごめん瀬呂、俺やっぱ獣だわ。
先程の展開になる十数分前、俺はみんなの戦闘訓練を観戦していた。【ばっちゃんと緑谷の因縁対決〜R18Gを添えて♡】は中々にひどかったが、その後もひどかったな。轟による初手氷結ぶっぱ、実力の差を感じさせられるというかなんというか......。
その後の瀬呂切島コンビと常闇蛙吹コンビはちゃんと訓練してたね。前の試合みたいにド派手さはないけど堅実に進めてた。黒影見てると失われた厨二心がぶり返してくる。後で触ってもいい?あいいんだ。となんやかんやしている間に、どうやら俺の試合が来たようだ。気になる相手コンビは.....
「よぉ、翠!やっと正々堂々戦えんな!」
「おい、そこ変われよォ.......オイラにもヤオヨロッパイ堪能させろよォ.....!」
電気と
「一応言っとくけど、好きとか、そういう私情一切抜きだからね。本気のアンタとやれないと意味ないから」
「ぐぅ、わ、わかってるよ......うん、わかってる」
選ばれたのは、じろーちゃんでした。なんで俺と当てるの......やるなら味方がよかった。まじで。許さないからなオールマイト。
「な、なんか鳥肌が......とりあえず、敵チームは今までの試合のようにセッティングを頼んだよ。5分後にヒーローチームが潜入してくるからね」
「承知いたしましたわ」
「りょーかいでーす」
ビル内に入って、さっそく俺と八百万ちゃんは核を守るための作戦を練る。と言っても、一番最初にやることはお互いの個性の把握なんだけど.....。
「私の個性は創造。体内の脂質を変換して物体を作ることができますわ。作れると言っても、生物は作れないのでなんでもというわけではないのですが......」
強くない????えこれもしかして俺必要無かったりする?この子1人でなんとかできたりする?どうりで個性把握テスト1位なわけだ。
「植木さんの個性も教えていただけないでしょうか?」
「あぁ、ごめんごめん。俺の個性は植物、個性把握テストで見せたように地面から根っこを生やしたり、体から葉っぱを出して盾にしたりもできるよ。あ、葉っぱだけじゃなくて花も出せるよ、ほら!」
ポンッ、と音を立てて植木の手から出てきたのは一輪のバラ。子供の前でやったら喜ばれそうだ、と八百万が考えている間にも、ヒーローが潜入してくるまでの時間は刻一刻と迫ってくる。そろそろ行動を開始せねば、と気持ちを切り替え八百万は植木に指示を出す。
「ひとまず、核のある部屋に辿り着くまでの足止めトラップを作らないといけませんわね」
「あ、なら俺根っこ通路に生やしとくよ。いちいち通り抜けるのに邪魔〜くらいには思うっしょ。それと、俺の個性って広い場所でこそ強み発揮できるからさ。八百万ちゃんとは別行動でもいいかな?俺下のホールで待ち伏せしとくよ」
「確かにそうですわね......わかりましたわ。お互い別行動といきましょう、なにかありましたら報告よろしくお願いしますわ」
なんとなくだが作戦の定まった俺たちは一度二手に別れ、俺がヒーローチームの足止め役、八百万ちゃんが核兵器の守備役をすることとなった。そして、待ち時間の5分が経過し.....
「それでは、Cコンビ対Gコンビによる、屋内対人戦闘訓練スタート!」
戦闘訓練が始まった。一応根っこのせいで移動に手間がかかっているはずだが、油断はできない。あの3人はどれも個性が強力だ。じろーちゃんは爆音で衝撃波出せるし、峰田は自分以外が触るとくっついてしばらくとれないもぎもぎという拘束面で非常に優秀な個性を持ってる。
一番警戒すべきなのは電気だ。電撃ぶっぱのあの頃とは違う、サポートアイテムのおかげで狙った位置に電撃を飛ばすことができるようになったのだ。だから死角からの攻撃が......
「一番怖いッ!!」
「.....やぁっぱ翠にはそんな簡単に通じないか、残念」
急に飛んできたポインターをしゃがんで避けた俺は、根っこを生やして飛ばされてきた場所を攻撃するがいかんせん時間がかかる。惜しくもギリギリで回避されてしまった。
「へぇ、八百万とは別行動なんだ?」
「じろーちゃんの個性でもうわかってるでしょ、下手な芝居打たなくていいよ」
「ちぇ、ノリわるーい」
ヒーロー側には制限時間がある。だから、本来はこんなに悠々と話している時間などないはずなのだが......。
「,.....ハァッ!!」
「あっ、ぶな!八百万ちゃん、こっちに2人いる!電気とじろーちゃん!」
飛んできたじろーちゃんからの攻撃を、間一髪あらかじめ生やす準備をしておいた根っこを盾のようにして展開することで無効化し、すかさず八百万ちゃんに連絡を取る。それにしても、峰田がいないな。3人で俺1人足止めするわけにもいかないだろうし、上に行かせたのか。あいつは女が関わればとんでもないポテンシャルを発揮する年中発情期野郎だ、確かに八百万ちゃんに当てるのは悪くない判断かもしれない。
「ま、3人で相手しときゃよかったって後悔させてあげるよッ!」
「逆に、八百万と行動しておけばよかったって後悔させてあげる!上鳴、いくよ!」
「おうよ、背中は預けたぜ......なんつってなぁ!」
次々と飛んでくる攻撃を、持ち前の身体能力を活かして回避していく。くっそ、次々に攻撃が飛んでくるから根っこを生やす時間がない。かといって生やそうとすれば隙を見せてそのまま音と電撃の餌食になるだけなので、タイミングを考えないといけない。
「一番有効なのは目隠しっしょ、くらえよ、花吹雪だァ!!」
「ちっ、耳郎!」
「わかってるッ!いくら、目隠ししてもウチには関係ないよ......!?」
耳郎が爆音を飛ばして花を散らすも、そこに植木はいなかった。今の一瞬で一体どこへいったのか。思考を巡らし一瞬の隙を見せた2人に植木は襲いかかる。
「下ばっか向いて生きてちゃだめよ、こうやって油断したところを狩られるんだから!」
「ハァ!?天井!?」
「忍者かよッ!?」
天井に根っこを生やしてぶら下がっていた植木が上鳴と耳郎に襲い掛かり拘束しようとするが、上鳴によって押し倒された耳郎を取り逃してしまう。せっかく作ってもらったチャンスを無駄にしないと、耳郎が全速力で部屋を出ようとするがーーー
「ダーメ、もうちょっとだけ俺とお話ししよ?」
背中に、何かが撃ち込まれた。一体何が、と考えるよりも早く自身の体力が吸われているような錯覚に襲われる。いや、錯覚ではない。本当に吸われているのだ。目の前の少年に。
「な、にこれ.....?」
「ぐっ......耳郎、それ種だ!動くほど植え付けられた奴の体力が翠に吸われていく!!」
「説明ありがと、電気。これはいわゆる奥の手ってやつ。ま、多分上についた頃には体力吸われきって何もできなくなってるだろうね。さ、俺ともっと種づけプレイ楽しもーよ」
「た、種づ......そういう言い方がアブナイとこ、直した方がいいと思うよッ!!」
もう逃げることはできないと腹を括ったのか、じろーちゃんが俺に肉弾戦を仕掛けてくる。こんな状況で絶対に言う言葉じゃないけどいい匂いがしてドギマギする、やめてほしい。
『峰田さん、確保しましたわ!』
「......ッ!?」
「核の方に向かった峰田は八百万ちゃんに捕まっちゃったみたいだね.....ってことはあとはじろーちゃんだけ。八百万ちゃんも下に降りてくるだろし、どうする?」
「降参なんてするわけないでしょッ!」
「さっすがじろーちゃん!」
俺の提案を即座に否定したじろーちゃんは、タイムアップが迫っていることを気にしてか早く俺を仕留めたいようで動きに焦りが生じている。これなら、タメのある根っこだって通じる......
「って甘い考え、するわけないよね?」
根っこが生やされる前に俺を倒そうとイヤホンジャックを伸ばしていたじろーちゃんの目の前で、ポンッと軽い音を立てて一輪の薔薇が咲いた。てっきり大技が来ると思っていた彼女はその光景に唖然としてーーー
「種も仕掛けもございません......いや種はあるかッ!?」
軽口を叩きながら拘束しようとした俺に精一杯の力で回し蹴りをくらわせた。予想外の行動に驚いた俺は生やしていた根っこのコントロールを盛大に誤ってしまい.....
「いってて.....ごめんじろーちゃん、だいじょーー」
「ヒュッ」
「......へぇ!?」
耳郎と植木は、お互い向き合った形で根っこに縛りつけられてしまった。植木は根っこを手で操作している、人差し指と薬指の2本を向けたい方向に向けることで動かすことができ(任意)、手をグーの形にすることで出した根っこをしまうことができる。しかし、不幸なことに今の植木の両手は根っこによって縛り付けられ、握ることが不可能となっていた。それはすなわちしまうことも......。
耳郎は超至近距離にイケメンの顔があることで心臓がバックバクになっており、植木は好きな子のめちゃかわな顔が超至近距離にあることといい匂いがすることで心臓が止まりかけている。最初の状況は、こうして生まれたのであった。
植木の理性はガラスのように脆い。少しの衝撃が加わればすぐに割れて、破片が散り散りになる。だからこそ、好きな少女の吐息や香り、甘い言葉は彼にとって蜜の味がする猛毒なのである。今この状況下で、彼は天秤にかけられていた。この少女をめちゃくちゃにするか、否か。本音を言えばしたい、誰だってこんなことになったらそう考えるだろう。そして彼の決断は、すぐに下されることとなるーーー
「ご、めん......今縛られてるせいで根っこしまえない.....!」
「......ふふ」
「な、なにーーーー」
「植木の心臓、バックバクだね。.....ウチのせい?」
そう照れ臭そうに呟くじろーちゃんを見て、俺は、俺はーーー
「お、屋内対人戦闘訓練.....敵チームWin!!」
終了の合図とともに頭をじろーちゃんの真横の床に打ちつけた。まじで危なかった、ヒーローの一線越えるとこだった......。
「ご、ごめんじろーちゃん。だいじょーーー」
「植木さん、返事がなかったので来てみたんですが一体......何があったんです????」
「八百万ちゃん!ちょ、話は後で!今はとりあえず助けて.....!」
「オレノコトモワスレナイデネ」
合流した八百万ちゃんと後から駆けつけてくれたオールマイトの助け(脳筋戦法)によって俺とじろーちゃんと電気は解放され、戦闘訓練は無事に......無事に?終わったのであった.....。
「.......」プイッ
(......いっつもグイグイ攻めてくるくせに)
1人の少女の恋心を除いて、だが。今日の事件で少しばかり2人の仲が発展したことを知るのは、もう少し先の話......。
「峰田ってどういう流れで八百万ちゃんに拘束されたの?」
「ラッキースケベ起こらねえかなってずっともぎもぎばら撒いてたらミスって踏んじまって天井にぶつかった」
「アホじゃん」
植木翠
理性がゴリゴリに削られた。入眠しようとしてもあの光景が過ぎる身体になってしまった。夜なのに起き上がるからやめて欲しい
上鳴電気
捕まってからイチャイチャずっと見せつけられて控えめに言って「リア充滅べよッ!!」状態。自分の前でおっ始められたらどうしようと不安に思っていた
耳郎響香
少しの恋心が芽生えた、彼と同じく眠る前に思い出す身体にされてしまった。思い出すたびにドキドキするからか衝撃波の威力が強くなったらしい。まあ結果的に良かったね
みんなのオールマイト
甘過ぎて吐血しそうだった